サンパウロの庶民的生活

わたしの半径1メートル以内で考えたことや感じたことをつづってみようと思います。

鳩の足跡&シシリアレモンジャム

2013-05-31 07:44:59 | Weblog

 いたずら書きをしたような鳩の足跡↓

 ライムタイプのレモンがレモンのイメージのブラジルにおいて、黄色いレモンはシシリア(多分シチリア)レモンと区別されている。

  なんとなく普通のスーパーで販売されているオレンジやレモン、その他のフルーツの皮は農薬が心配で皮ごと食べる料理はためらわれるけれど、風雅な人は自宅の庭でシシリアレモンを栽培されている方もいたりして、旬ということでおすそ分けにあずかり、これなら農薬の心配もないのでマーマレードをどっさりと作ってみたりする。

 豚料理とかハムが突然貴族の味わいに様変わりするシシリアレモンマーマレード↓


種明かし

2013-05-30 06:38:34 | Weblog

 通りすがりのスーパーのケーキ売場で、いつも切り分けて売られているショートケーキみたいなケーキのスポンジ生地はずいぶんと大きかった。一個4レアルのケーキが36個くらいは一度に作れるかな・・・


寝覚めの肉

2013-05-28 07:55:30 | Weblog

 ラテン系の国(=スローで怠け気味)のイメージを逸脱して、午前7時から毎日営業している消費者思い(?)な近所の肉屋さん。今さらながら寝覚めに効く食肉部位が朝一で妙に目に入る。

 冷凍・牛の胃袋スライス↓

 トン(豚)タンの塩漬け↓ 

 おいしいスープの素モコト(=牛の足)

 

 鶏の心臓↓ 

 いかにも肉という肉を見ていると、肉を食べるのが申し訳なく・・・


外国から来た人のポルトガル語流暢さ色々

2013-05-24 06:37:43 | Weblog

 ヨーロッパの言語、ブラジルではポルトガル語になるけれど、多分、日本語のみが母国語の人は、ポルトガル語を流暢に話せないとか理解せずに過ごし続ける人が、ヨーロッパや中東出身の人に比べて断然多いと予想する。

 そもそも日本語とポルトガル語が全く違う言語である上、異言語を習う意味についての定義の不安定さが日本にはある気がして、それがいつまでも言語の使いこなしの向上に歯止めがかかる気もする。

 ブラジルでもヨーロッパ(いわゆるポルトガル、スペイン、イタリア、及びフランスなどのラテン系の国々)、および南米のスペイン語圏から来た人は比較的ポル語が早く上手に話せるのは、方言的な似ている言語同士という事が要因しているという事で納得がいく。ノンバーバルな文化も日本とほどはかけ離れていない。

 中東出身者に関して言えば、ポルトガル語やヨーロッパ言語の生みの親的な言語や文化を持っているという自負がありそうに見える。ポルトガル語の何千とも言われる単語がアラビア語起源だったり、キリスト教文化の起源は言わずと知れた中東で、親なんだから、自分でまいた種の子の文化を理解するのは容易だったりする。事実、アラブ系がサンパウロの政治経済で君臨するのも自然な流れかもしれない。

 同じヨーロッパといえども、ドイツ以東の中欧や東欧となると、ゲルマン語やスラブ語、ハンガリーにおいてはアジア的な独特な言語で、フィンランド語も独特な言語という事から、ポルトガル語とはどうやら一線を画する言語らしい。でも、そのような国の人々のポルトガル語の流暢さといい、さらには異文化(ブラジル)への理解力といったら、どうもラテン系の国々の人よりも深い気がする

 特に中欧の国の人々は、民族語はありながら、長らくいつも西から東からと新しい支配者が出入りするわけで、それ故に民族意識は高まるものの、民族語に固執しても生きる糧には乏しいわけで、生き延びる糧の言語を学ぶしかないという割り切りが容易にできる性質が育まれていると予想できる。時にドイツ語、時にロシア語、時に英語やフランス語は食べるためには学ばねばならず、学んでいるうちに、自然と異なる多文化の理解力が高められて、知的な雰囲気の中欧の人が多くなるのかもしれない。

 ヨーロッパの人は何か国語も操るなんて言うイメージは、どこの国でも見られるだろうけれど、もっとも優れて多言語を操るのは、多分中欧出身の人なんじゃないかと思うようになった。どんなに流暢にポルトガル語を話しているように見える中欧の人でも、よくよく聞くと、一番楽なのは(多分、心の事)、出身国、母語である中欧の言語らしい。

 そんなこんなで言語文化的にどこにも属し難い日本を思うと、つまるところ、世界での位置は、冷静におとなしく世界の傍観者となるか、世界を大人な姿勢でまとめられる孤高の存在になるかのどちらかというのが、独断的な結論だったりする。見習えるとしたら、中欧的な言語文化に対する姿勢が理想であると思う。つまり、生きる糧と割り切って、徹底して必要な第二言語を学ぶというあり方・・・異文化に身を置かねばならないというのは、心の苦の種でもあり楽の種でもある。

 


本を読む少年のイメージ

2013-05-23 06:46:01 | Weblog

 本を読むイメージに最適なのは、サンパウロ的視点では、どうやらジャポネース(日本、日系人)らしい↓ 

 確かに、一般的なブラジルの人々はあまり熱心に本を読まないと感じる日本人は多い。

 それでも、最近の学校では幼稚園くらいから本を読む日を取り入れたりしている。豊かさと本を読むという行為は多少比例するかもしれず、それだけブラジルが豊かになっているという事かもしれない。

 サンパウロ市内の公共図書館の案内地図の表の写真に、ジャポネースの少年が本を読む写真が採用されていた。警備員のお兄さんが後ろから突然声をかけてきて、「君の息子かい?」と真顔で尋ねてきた。なんだかんだ言っても、東洋人はみんな同じような顔に見られるらしい。

 サンパウロ市内には人が暮らす所、ほとんどの地区に一カ所は公共図書館があることを初めて地図で知ることになり、結構かなりの数に上る。古ぼけた施設だと思っていた図書館が、実は由緒ある図書館であることも判明。日本を想像してしまうと、まだまだ充実度に発展の余地があるのが良いところでもあり悪いところでもある。

 


アモエーバ

2013-05-19 06:55:00 | Weblog

 言われてみればamoebaはアモエーバとポルトガル語では読むけれど、アメーバと言われなければピンときにくいアモエーバ。もっと言えばスライムの方がピンと来たりする。ブラジルではアモエーバと呼ばれて商品が売っている。

 小学校6年生の時の担任の先生の偉大さを今さらブラジルで感じたり・・・授業でしてくれたスライム作りが楽しかったことを思い出し、ブラジルで再現しようとするものの、日本なら洗濯ノリ(PVA入り)とホウ砂さえあれば簡単にできたものを、ブラジルにはどうやら洗濯ノリがあまり市販されておらず、どうしたらよいのかさまよっていたところ、普通の工作用のノリとグリセリンとホウ砂は簡単に入手ができ、作れることが判明。でも、なんだか材料が違うだけで複雑な印象。

 ノリは確かにPVA(ポリビニルアルコール?)が原料になっている。グリセリンの働きは不明、ホウ砂はポルトガル語だとborato de sodio。

1.borato de sodioは水で溶かし(1:10の割合)

2.ノリとグリセリンも1:10で着色料を加えて混ぜる。

3.1を2に少しずつ加えて程よいアメーバ感が出るまで混ぜ続ける。

 ノリの種類によってアメーバの質感に差が出るので、色んなノリや、グリセリンとの割合を変化させてみる必要があり、洗濯ノリ一本さえあれば簡単にスライムが完成した日本式よりも、ちょっと失敗が多く工夫する力が求められるブラジル式アメーバ作り。

ブラジル式アメーバの原料↓