サンパウロの庶民的生活

わたしの半径1メートル以内で考えたことや感じたことをつづってみようと思います。

蘭のある風景

2008-12-31 17:30:18 | Weblog
 観賞用植物といえば蘭。ブラジルでは日本人やその子どもたちで蘭を栽培している人がいます。だから、よく様々な種類の蘭をいただける機会があります。
↓カトレア。狭いアパートが華やぐ瞬間。



蘭が栽培されている様子。蘭は熱帯のブラジルに野生種が多く存在するそう。

羊肉

2008-12-30 18:37:16 | Weblog
 日曜日はサンパウロから一時間ほどの場所にある、日本人が多く暮らす田舎に行った。広々としたご自宅の周囲は緑ばかりで、自然豊かな中でジンギスカンをよばれることになった。近所に羊を飼っているところがあるようで、そこからお肉を仕入れたとのこと。

↓変わった形の焼肉機

確かにブラジルの近所の普通の肉屋さんでは羊の肉は売っていない。日本でもかもしれないけれど、ブラジルでも羊の肉はかなり高いようで、考えてみれば`おフランス´料理のメインディッシュだったり、高級アラブ料理にも登場しそうな食材だ。
で、健康にもいいそうだ。北海道や長野だけの名物かと思っていたら、最近は日本でも町にジンギスカンのレストランがあるという話を聞いた。
特有の臭みがほとんどなく、すごくおいしかった。おまけにジンギスカンをよばれたご自宅ではマンゴーが実をつけていたりバナナの木があったり、今年初めて実をつけたというライチも実っていて、早速ライチがり。
なんて豊かな生活だろう!!町の狭い部屋で悶々とパソコンと格闘する人生、ちょっと考えさせられたり・・
↓ライチの木

玄米、お蕎麦、お餅の味

2008-12-30 02:19:12 | Weblog
 今日のお昼ごろ、突然、近所のお友達がファミリーで訪れてくれた。
 なんてことはなく、通りかかって寄ってくれて、何も用意をしていなかったけれど、ちょうど午前中に買ってきたお餅があったので、食べてもらうことにした。
 
 ファミリーは生粋のブラジレイロなので、日本の食文化には慣れていない。だから、今まで我が家に来て、突然の訪問でリアリティーあふれる日本の食生活をかいま見て、味見して、結構カルチャーショックを受けている。
 寿司や刺身はブラジルではもちろん、世界中で日本食として知られているけれど、本当の一汁三菜、家庭の食卓は、やっぱりもっと文化のにおいが染み付いている。国というか家庭でも味は違う。
 健康趣向のオットに合わせ、やれ、玄米だ、お蕎麦だのを主食として食べているのを見て、何か得体の知れないものを見たという感じで、また、その味気なさには、どうも違和感を感じていた。
 以前に市販のルーでカレーを作ったら、ようやく食べれるという感じだったけれど、市販のカレーはあまり健康的ではない気もするし、日本文化として一番に紹介するのもどうかと思う。

 今回も餅はまたカルチャーショックを与えてしまうかと思ったけれど、やっぱり日本の文化として紹介しなければいけないという、勝手な使命感に燃えて、フライパンでの焼き方から、しょう油やきな粉をつけて食べるということを説明し、恐る恐る試食会に。
 以外にも、今回はかなり大うけ!しょう油しかつけなかったけれど、しょうゆ味は好まれるし、特に味があるわけでない餅は、意外と押し付けがましくなかったのかもしれない。もちろん、子どもたちもお餅は大好き。そして、ブラジル人の子どもたちなら、玄米を食べてもおいしいと言ってくれた。どうやら、5,6歳ではまだ、いろんな食文化を身につけることができるようだ。
 もっとも、慣れてくると人間どんな味にも順応できると思うけれど、やっぱり、小さな時から食べてきた味は、一生忘れられないかもしれない。神戸のパンとケーキ、お正月は明石の鯛のお頭つきが懐かしい…
 

3種のお米

2008-12-28 18:28:11 | Weblog
 とにかく、一年前より倍になったブラジルの日本米。以来、ブラジルの一般的なお米である陸稲、いわゆるタイ米(日本米の半額)と、日本米の玄米(白米と同じ値段)と、日本米の白米を購入して、日によって食べ分けている。このような主食の選択の仕方は、多分、ブラジルで暮らす日本人の家庭なら結構しているんじゃないかな?


 でも、とりあえず最近はほとんど日本の白米は食べていない。で、食べなくなると、おかずも陸稲にあわせたものを作り出すと、それほど苦痛でもなく、むしろ、日本の白米より陸稲の方が合うおかずがあることも知らされた。


 本日はパーティーに招待され、おみやげに5キロの日本米を用意した。いつもは愛想のないオットが珍しく率先して買い付けに。お土産、迷った時はお米がありがたく嬉しいことを知った日本の友人との交流。なんて生活感にあふれているんだろう…


迷うブラジルからのお土産

2008-12-27 21:44:32 | Weblog
 いつも、日本の人に贈るブラジル土産は、悩みの種。たいていの品物は日本で購入するものの方がいいのは認めざるを得ず、何がいいかなあっと。もちろん、贈る相手の好みを考えるわけだけれど、それほど好みに答えられるほどの余裕もなく、でも、楽しんでもらえるブラジル的なお土産、しかも重くならないものをと考えた末…
 茶パックが個人的にはお土産リストに入っている。
最近ではマテ茶は日本のブラジルショップでも買うことはできるけれど、やっぱり飲み口もいいし、南米オリジナルな風味だし、第一候補。日本ではマテ茶はどうやら健康茶のジャンルに入っているよう。でも、ブラジルではレモンやオレンジ、シナモン、桃などのフレーバー・マテ茶だってある。マテ茶の中でも、さらに異国の味に対応ができるかもしれないと勝手に判断した友人には、今後はシマロン(マテ茶の一種)をお土産にしようかとも考えている。

 マテ茶以外も、様々なトロピカルフルーツ・ティーやベリー系のフルーツがミックスしたお茶。ほかには日本でも最近は購入できるけれど、カモミールやミント・ティーなど。でも、このくらいのお茶は、実はヨーロッパの方が先進国。
 だから、さらにブラジル的ティーを追求すると、カッピン・シデイラやボルド・デ・シリ、エルバ・ドーセ(フェンネル)のお茶がいいかもしれないと自己判断。カッピンは、本当の葉から出すともっとおいしいけれど、とりあえず、パックでも楽しめる。レモンと砂糖を加えると大いに味が変化して面白い。ボルド・デ・シリやエルバ・ドーセ(フェンネル)は胃腸や肝臓にはいいようだけど、ちょっと薬っぽいのでお土産にはどうかな?

 さらに、最近はマラクジャ(パッションフルーツ)のフレーバー緑茶も登場。そして、先週発見したオレンジ、クラーボ(丁子)、シナモンをミックスしたお茶。なんといってもオレンジ大国ブラジルで、クラーボやシナモンも輸出国であるブラジル。ブラジルのとれたて原料だろうし、パッケージもちょっとは高級な感じで、タイムリーなお土産に勝手に認定。
  
 というわけで、明後日にはサンパウロを発つアミーゴに、多分、日本でも飲めるだろうと判断したいくつかのお茶を選んでみることに。もちろん、どれも個人的には時々好んで飲んでいるんだけれど、気に入ってもらえるかな?


↑カモミール、シデイラとレモン入りの緑茶、オレンジと丁子とシナモン茶
 写真にはないけど、ブラジル原産、マラクジャ(パッションフルーツ)・ティーも個人的には一番のお土産茶候補です。

朋あり、遠方より来たる

2008-12-26 19:52:29 | Weblog
 「朋あり、遠方より来たる」なんていう言葉は、習った中国古典の言葉でもなぜか頭から離れないのは私だけかな? 
 ブラジルにいて、日本から懐かしい友人が訪れてくれることは、本当に、この言葉がピッタリ当てはまり、まさに楽しからずや
 
 昨日は7年前、ブラジルに着たばかりのころ知り合った友人が、奥さまを連れて年末のわずかな休暇を利用し、強硬日程でサンパウロに立ち寄ってくれた。ほんとうにセンスあふれるご夫妻で、なんと色々なお土産をいただいた中で、日本のお米までいただくことになってしまった 
  
 日本米。ブラジルでは国産の水稲が販売されていて、いろんなブランドもあり、普通においしくいただける。ところが、ここ一年で、値段が倍に高騰。はっきりいって、エンゲル係数が上がってしまう。というわけで、近頃はブラジル人に習い、陸稲(値段が日本米の半額)に合うおかず(つまり、フェイジョンをメンイにした食卓が週の半分以上)を作り、日本米の代わりに、日本米と同じ値段だけれど、健康嗜好で玄米を食べている。ブラジル風だけど何を作ってもなぜか微妙に和風(つまり薄味)なのが我ながら不思議なところ 

 そんなこんなで、おそらく世界中で暮らす日本食を愛好する人々にとって、日本米は最高に贅沢なお土産かもしれない。それをスマートに選択してしまう友人は真の国際人だと、ひそかに再認識するにいたった

 サンパウロはここ数日雨季真っ只中。午後はスコール。でも、空気はよくなるし涼しくなるし、どちらかといえば雨季の方が心地いいかな

 

フェイジョンの花

2008-12-25 17:46:40 | Weblog
 今、家の建物の敷地内にフェイジョン(豆)が植えられている。フェイジョンといえば、ブラジルの国民食。そもそも、ブラジルのテーハ・ロッシャ(赤土)は、放っておいてもフェイジョンとマンジョッカ(キャッサバ)は繁殖する土地だそうだ。

 フェイジョンの種をまいたのはどうやらアパートの管理人さん。以前のアパートの管理人さんも、トウモロコシやマンジョッカなど、食べられるものを植えていた。そういえば、木になっているアボカドをとってもらった事もある。
 食糧危機が訪れた時、やっぱり自分で食べ物を収穫できる人は強い。ブラジル人(特にサンパウロの町育ちでない人)は結構、何でも栽培してしまうようだ。
 
 ようやく花が咲いた。マメ科の花って感じの花!

 アパートの敷地に植えられたフェイジョンは、狭い土地ながら10キロ収穫できる予定になっている。種をまいてから、だいたい1,2ヶ月でフェイジョンがとれるとか。早い!!
 で、10キロ取れるっていったら4人家族なら3,4ヶ月は食べれるんじゃないかな?もっとも、管理人さんのフェイジョンだけど、ずうずうしい日本人母子は、しょっちゅうフェイジョンを観察しては管理人さんに「収穫はいつできる?」とたずねている。その度に、「とれたら呼んであげるよ!」と、落ち着け落ち着けといわんばかりのご回答。せっかちな日本人だと思われているに違いない。

ショック!ココみたいと言われて

2008-12-24 16:53:51 | Weblog
 
昨日は幼稚園のお友達の家に遊びに行った。家のすぐ近くで、一つの敷地内に何軒か家があって、子どもが常時5,6人、犬が3匹、鶏が数匹走り回っている。ここ2,3日くらいのスコールでは、家の床が水びだしになったらしい。あまり(いや、ほとんど)今の日本の町にはない環境で、有閑マダムであれば、人によってはとんでもない!なんていう雰囲気かもしれない。だけど、この人間的な環境がわたしはこの上なく好きで、我が家の子どももずっと遊んでいたがる。最近、毎日漢字を書く練習をさせているせいか、この卓上勉強をしない環境が、やはり、実は本当の立派な人間を育てるのかもしれないと、改めてわたしの子どもへの接し方を反省した。
 ニコ-リという4歳の女の子がいる。目がまん丸で、白い肌をして、金髪がかった髪の毛は細かいカールで、縛らなければアフロヘアーのように豪快なヘアースタイル。それが天然だそうだ。本当にかわいらしい。去年までいつもおしゃぶりをして散歩していたのに、いつまでも乳幼児じゃなかったんだという一幕があった。
 なんと、わたしの名前TOMOKOを聞くと、「パレセ・ココ(コは後ろにアクセント)」とニヤニヤしながら言ってくる。彼女にはそう聞こえるらしい。つまり、大○の方を意味しているように聞こえるらしい。「そんなことはない」と私がいうと、何度もニヤニヤして「パレセ・ココ」と言う。もっとも、何を言われても、本当に愛嬌があってかわいい。
 それで思った。子どもは毎日成長しているんだと。おしゃぶりをしてるから赤ちゃん赤ちゃんしてるかと思っていたのに、実は毎日いろんなことを見て、感じて。で、言うことは結構正直で。
 でも、ちょっとショック私の名前、ブラジル人の大人にもココみたいだと思われているのかな?

教会の絵を描く坊や

2008-12-22 23:28:44 | Weblog
 ブラジルで育っているからだろうか、5歳の坊やは絵を描くとき、特に蒸気機関車を描く風景画を描くとき、このごろは必ず教会を入れるのが決まりになっている。私が小さかったころ、教会なんてあまり描いたことはなかった。


 それもそのはずで、サンパウロで一緒に散歩したり、どこか郊外に出かける時、我が家はたいてい教会に立ち寄る。サンパウロの町中には立派な教会があるし、田舎に行けば、古めかしい感じでも必ず教会がある。ブラジルはカトリックの国とされているけれど、教会はやっぱり文化に違いない。なんでも、ブラジルという国はヨーロッパ人に発見されて以来、町を作る時には、まず教会から建てていったそうだ。ヨーロッパもかなあ?

 いずれにしても、子どもは育った環境を当たり前に受け止めていくことの表れのような