サンパウロの庶民的生活

わたしの半径1メートル以内で考えたことや感じたことをつづってみようと思います。

運動会に参加する

2009-05-04 18:19:53 | Weblog
 サンパウロから車で30分くらいのオザスコという町の日系人会館の敷地内で、運動会があった。
 今頃じゃあ日本でも地域の人々が参加する運動会なんてめっきり少なくなってしまった感じがするけれど、こちらの運動会には2000人くらいの人が出入りして、25種目くらいの競技がスムーズに進行して、おじいちゃんおばあちゃんから赤ちゃんまでが参加していました。まさに全員参加型の運動会で、その場で気が乗れば参加して、参加賞はもらえたりするというような、和気あいあいの雰囲気。

↑こどもの日に近いので鯉のぼりが3カ所でゆれていた。
↑我が家ではゴミ箱に使っているかごに玉入れ。玉入れはなぜかどこでもだれでも盛り上がる。

↑一輪車で人を運ぶのは、ブラジルのあちこちの日系社会の運動会で見られる。面白そう!
 こんな運動会なら楽しくて、私も毎年訪れたいなあという気分に。子どもたちもみんな楽しそう。
 中学生だった時、半ば強制的な練習、水も飲まされずに炎天下の中でひたすら練習させられて、楽しむというよりは苦痛で、毎年授業がなくなることぐらいしか喜びが見出せなかったような運動会とは大違い(特に中学校)。
 ブラジルの日系社会の運動会のほうが本来の運動会だと思う。家族や地域の人がみんなで集まって楽しむ。強制ではなく、参加してみようと思える運動会。砂糖や油などの日用品が景品だったりして、何かもらえるとなると、なんとなく気合も入ってしまう。振り返れば、日本の学校では教育に運動会を使われていたように思う。本来は運動会があって、そこでみんなで運営することを年長者から学んだり、協力して食事を作ったりする必要に迫られて、結果的に自然に何かを学ぶことになるのが、運動会だったのではないか。日本の特に中学校の運動会は、どこか形骸化、しかも決していい意味での形骸化ではなかったように思う。