D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Vividly('10)/Pierre Bensusan

2010-12-12 00:36:52 | acoustic guitarist
年末も押し迫りつつある今日この頃。
・・お元気でお過ごしでしょうか。(笑)
当方、本日・・もとい昨日ようやく今年のヤマを無事乗り切り、あとは野となれ状態に突入です。
ざまミロ!で御座います。
閑話休題。

敬愛するPierre Bensusanの新譜が出てました。
USではFavored Nationsからのリリース第3弾となるこの作品。
題して“Vividly”。

今回は奥方Doatea Comu Bensusanとの共同プロデュースで、歌モノの4曲をこの方が手掛けられたとのこと。
前作“Altiplanos”を踏襲した路線となるようですが、若干その様相を異にした要素も御座います。
基本はフォーキーながら、今回、シャンソン風あり、ワールドミュージック風ありと、ほんとに若干ですがネ。
少しアジアンな雰囲気もあるな、とクレジットを見れば二胡の客演も2曲程ありました・・結構良い感じなんですね、これがまた。

personnel:
Pierre Bensusan(aco-g,vo,cho,b&per on#4)
Mah Damba(vo on#14)
Guo gan(erhu:二胡 on#4,12)
Claudette Deslonchamps(vo&cho on#14)
Dally Kouyate(vo on#14)
Frank Sitbon(kb on#4)
Yvon Guillard(trumpet&flugelhorn on#14)
Michel Benita(up-right bass on#14)
Hector Gomez(per on#14)
Voridio Tounkara(cho on#14)
Jacky Molard(violin on#4)

tracks:
1.Veilleuse
2.Le Chien Qui Tourne
3.Kiss Landing
4.The In-Between
5.Dadgad Cafe
6.La Java Du Concessionnaire
7.Astres & Gnaomes
8.Pas Sage
9.Pirogue
10.Par Un Beau Soir De Dimanche
11.Mille Pattes
12.La Blanche Biche
13.Coup Dans L'eau
14.Les Places De Liberte

ギター独奏編としては、#5“Dadgad Cafe”のハーモニクスを駆使した神業が光ってますね・・インストモノ一押しかも。
彼らしいメロディアスでモーダルな素晴らしいギターが堪能できます。
同様の#7“Astres & Gnaomes”や#9“Pirogue”らと共に、Dモーダルながら凄く明るい音使いが、今回の特徴かもです。
・・ん、#11“Mille Pattes”も美しいですね・・素晴らしい。

Pierre Bensusan - Mille Pattes


Dモーダルらしい響きをお求めの向きには#13“Coup Dans L'eau”でその辺をジックリ味わって頂けるかと。

ヴォーカルモノとしては、まず、レトロな雰囲気の#6“La Java Du Concessionnaire”が素敵です。
古いシネマの一節みたいな雰囲気で、入っても無いバンドネオンの空音も感じられます。
・・ちょっと枯れてる部分、若干老いをも感じさせたりと、正にシャンソン。

#10“Par Un Beau Soir De Dimanche”は、その昔出したDVDからの音源の使いまわしだったりします。
一応、奥方に捧げた曲との事。

また、#12“La Blanche Biche”は、メディタレイニアンでエキゾチックな逸品です。
・・歌モノでは一押しかな。

で、ラスト#14“Les Places De Liberte”が今回一番力が入っていてワールドミュージック的な展開なんですね。
悪くはありませんが、目玉としては如何なものかと。
・・ちょっと浮きすぎかもネ。


どうせなら、全曲ラストの路線で行ってみるのも悪くないんじゃないかと思ったりもします。
・・なんか、そのままキューバンに行っちゃいそうな感じもしますがねェ。(笑)


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