キリスト者の慰め

無宗教主義の著者が、人生の苦しみに直面し、キリストによって慰めをえる記録

不安と苦悩の最良薬

2007-08-24 03:43:40 | 人生の慰め
もしあなたに今、悩みや不安があるのならば、

-経済上の不安、交際上の苦悩、結婚問題及び男女問題、健康上の不安など-

あなたの最も望んでいることは、その悩みや不安を解決することである。

そして、悩みや不安を解消するために、絶対にしてはいけないことがある。

もしそれをしたならば、悩みや不安はより一層強さを増し、

より一層心身をすり減らし、昼も夜もあなたを苦しめることになる。


第一に、自分と語ることである。

沈思黙考と称して、夜な夜な一人問答を繰り返すことである。

悩んでいるのが自分ならば、自分に相談したところで何の解決も得られない。

その証拠に、今なお、同じような悩みを繰り返しているではないか?

第二に、読書することである。

あなたの現在進行形の悩みを、文字として昔に印刷された書籍が、

根本的に治療できるはずがない。

精神世界の本は一時の麻酔剤である、

ハウツー本や成功哲学は「悩みを克服したと思わせる」魔術書である。

その証拠に、今夜それらで慰められても、明日の朝には何の効力も生じない。

第三に、他人に語ることである。

もちろん、あなたを心から愛してくれて、

類稀なる洞察力と判断力のある友人がいれば別だが。

根本的には、自分の悩みは自分にしかわからぬもの。

あなたの立場とあなたの性格にならねば、今抱いている悩みの強弱など、

他人にはとうてい知りようがないのである。


悩みや不安を解決する最上の方法は、神と語ることである。

あなたが勝手に空想する神様ではない、

自分の内にある良心でもない。

十字架に上るまでに私たちを愛し、私たちに生き方の事細かな指針を残し、

今なお生きておられるイエス・キリストと語ることである。

彼のみが、あなたに、悩みと不安を降した理由(わけ)と、

人生におけるその意味と、独自の役割遂行にとって必要不可欠なものであることを、

懇々と語ってくれるだろう。


悩みの根源は、たいてい、自分の抱いてきた理想と現実のギャップである。

そのギャップに耐えられずして、エネルギーを空転させ、

無用な心配に身を焦がすのである。

イエス・キリストと語る時、自分が今まで理想としてきたものが、

実は偽りの空虚な理想だと痛感し、そのギャップが破壊される。

破壊されて後、彼の恵みと約束に、真の理想を抱き得て、

不滅の生きるエネルギーを手に入れるのである。

イエス・キリストは、人間精神における「アルキメデスの点」である。
(「私に一つの不動点を与えよ、そうすれば私は世界を動かすだろう」)

この点を得て、人はいかなる境遇も人生も、自由自在に喜びつつ生き得るのである。



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