人の死に直面する時,残された人は,
亡くしたその人の喪失感に陥ったり,周囲の人々の悲しみに同情したりして,
悲しむものだ。
だが今回は,正直,うらやましいとも思った。
なぜなら,これからの日本を見なくていいのだ。
死にゆく日本,下り坂を物凄い勢いで落ちる日本,
そういう日本を見なくていいのだ。
開国期の日本人は,昨日よりは今日,今日よりは明日と,
生きる希望に満ちて歩んだという。
しかしこれからの日本人は,昨日よりは今日,今日よりは明日と,
死にゆく現実に直面しつつ,「国家の滅亡」という最後の瞬間に向かうことになる。
「妊娠している女と乳飲み子を持つ女が嘆く」という旧約聖書の言葉が,
古代イスラエルと同じく,文字通り日本に成就してしまうのだ。
今死ねるのが,ある意味で幸いだ。
さて,私は再び,「主の言葉」の研究にむかおう。
私にはそれ以外為すべきことがないし,それしか欲することができない。
新約聖書の研究も終わりに近づきつつあるが,
今の私には,国家の滅亡に生きたエレミヤ・エゼキエルが心に強く押し迫り,
旧約研究の押さえ難い欲求が,沸々と湧き出ている。
人は,イエスに救いがあるからとか,イエスに社会改革の力があるだとか,
もしくは,あらゆる矛盾の解決はイエスという名にあるからとか,
色々な理由をつけて,聖書を読むものだ。
だが,私は,イエスに救いがあるかどうかは知らない。
私はただ,イエスに縋ることしか生きることも死ぬこともできないから,
目の前の聖書を読むのである。
亡くしたその人の喪失感に陥ったり,周囲の人々の悲しみに同情したりして,
悲しむものだ。
だが今回は,正直,うらやましいとも思った。
なぜなら,これからの日本を見なくていいのだ。
死にゆく日本,下り坂を物凄い勢いで落ちる日本,
そういう日本を見なくていいのだ。
開国期の日本人は,昨日よりは今日,今日よりは明日と,
生きる希望に満ちて歩んだという。
しかしこれからの日本人は,昨日よりは今日,今日よりは明日と,
死にゆく現実に直面しつつ,「国家の滅亡」という最後の瞬間に向かうことになる。
「妊娠している女と乳飲み子を持つ女が嘆く」という旧約聖書の言葉が,
古代イスラエルと同じく,文字通り日本に成就してしまうのだ。
今死ねるのが,ある意味で幸いだ。
さて,私は再び,「主の言葉」の研究にむかおう。
私にはそれ以外為すべきことがないし,それしか欲することができない。
新約聖書の研究も終わりに近づきつつあるが,
今の私には,国家の滅亡に生きたエレミヤ・エゼキエルが心に強く押し迫り,
旧約研究の押さえ難い欲求が,沸々と湧き出ている。
人は,イエスに救いがあるからとか,イエスに社会改革の力があるだとか,
もしくは,あらゆる矛盾の解決はイエスという名にあるからとか,
色々な理由をつけて,聖書を読むものだ。
だが,私は,イエスに救いがあるかどうかは知らない。
私はただ,イエスに縋ることしか生きることも死ぬこともできないから,
目の前の聖書を読むのである。
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