キリスト者の慰め

無宗教主義の著者が、人生の苦しみに直面し、キリストによって慰めをえる記録

唯一神の啓示-列王記Ⅱ18~25-

2008-11-30 02:13:30 | 聖書読解
そこでイザヤはヒゼキヤに言った。 「主の言葉を聞きなさい。 『王宮にあるもの、あなたの先祖が今日まで蓄えてきたものが、 ことごとくバビロンに運び去られ、何も残らなくなる日が来る」 と主は言われる』」 (列王記Ⅱ20-16・17) 比較宗教学者は、諸宗教を小利口に分類して言う。 神を一つと見れば唯一神教が生まれ、多数と見れば多神教が生まれ、 自然と同等と見れば万有神教が生まれ、自然の原理と . . . 本文を読む

選ばれた頑なな民-列王記Ⅱ11~17-

2008-11-29 02:09:12 | 聖書読解
主はそのすべての預言者、すべての先見者を通して、 イスラエルにもユダにもこう警告されていた。 「あなたたちは悪の道を離れて立ち帰らなければならない。 わたしがあなたたちの先祖に授け、またわたしの僕である預言者を通して あなたたちに伝えてきたすべての律法に従って、 わたしの戒めと掟を守らなければならない」 しかし彼らは聞き従うことなく、自分たちの神、 主を信じようとしなかった先祖たちと同じように、頑 . . . 本文を読む

聖なるもの-列王記Ⅱ1~10-

2008-11-27 02:15:01 | 聖書読解
エリシャはそこからベテルに上った。 彼が道を上って行くと、町から小さい子供たちが出て来て彼を嘲り、 「はげ頭、上って行け。はげ頭、上って行け」と言った。 エリシャが振り向いてにらみつけ、主の名によって彼らを呪うと、 森の中から二頭の熊が現れ、子供たちのうちの四十二人を引き裂いた。 (列王記Ⅱ2-23・24) 子供を子供のためにのみ愛し(愛していると信じ込み)、 現代のヒューマニズム的思想に . . . 本文を読む

神観の進歩-列王記Ⅰ19~22-

2008-11-18 02:02:34 | 聖書読解
主の御前には非常に激しい風が起こり、山を裂き、岩を砕いた。 しかし、風の中に主はおられなかった。 風の後に地震が起こった。しかし、地震の中にも主はおられなかった。 地震の後に火が起こった。しかし、火の中にも主はおられなかった。 火の後に、静かにささやく声が聞こえた。 (列王記Ⅰ19-11・12) エリヤの今までの人生は、疾風怒濤の生涯だった。 父祖の名も知られていない卑賤の者が、神に選ばれ . . . 本文を読む

1人 vs 国民全体-列王記Ⅰ17・18-

2008-11-17 02:00:48 | 聖書読解
エリヤは更に民に向かって言った。 「わたしはただ一人、主の預言者として残った。 バアルの預言者は四百五十人もいる」 (列王記Ⅰ18-22) 真の神を捨て、偶像崇拝に耽り、罪悪に染まる国・イスラエル。 このままイスラエルは、堕落の坂道を転げ落ちてしまうのか? この時、一人の預言者が現われる。 ギレアドの住民である、ティシュベ人エリヤはアハブに言った。 「わたしの仕えているイスラエルの神 . . . 本文を読む

ヤロブアムの罪-列王記Ⅰ11~16-

2008-11-16 02:01:29 | 聖書読解
彼は主の目に悪とされることを行なって、ヤロブアムの道を歩み、 イスラエルに罪を犯させたヤロブアムの罪を繰り返した。(列王記Ⅰ16-34) 聖書に度々言及されるヤロブアムの罪。 神が特別に忌み嫌い給うたこの罪とは、一体何なのだろうか? ダビデによって固められ、ソロモンによって繁栄を築いたイスラエル王国は、 わずか二代にして衰退の坂道を転げ落ちることになる。 ソロモンは確かに知性の人で . . . 本文を読む

無宗教の宗教-列王記Ⅰ6~10-

2008-11-13 01:45:18 | 聖書読解
あなたの民イスラエルに属さない異国人が、 御名を慕い、遠い国から来て、この神殿に来て祈るなら、 あなたはお住まいである天にいましてそれに耳を傾け、 その異国人があなたに叫んで求めることをすべて叶えて下さい。 こうして、地上のすべての民は御名を知り、 あなたの民イスラエルと同様にあなたを畏れ敬い、 わたしの建てたこの神殿が御名をもって呼ばれていることを知るでしょう。 (列王記Ⅰ8-41~43) . . . 本文を読む

信仰と知性-列王記Ⅰ1~5-

2008-11-12 01:54:39 | 聖書読解
主はギブオンでソロモンの夢の枕に立ち、 「何事でも願うがよい。あなたに与えよう」と言われた。 ソロモンは答えた。「……どうか、あなたの民を正しく裁き、 善と悪を判断することができるように、この僕に聞き分ける心をお与えください」 (列王記Ⅰ3-5、9) 信仰と知性は両立しないという人がいる。 盲目的に信じる者に、健全な知性など宿る筈がない、と。 しかしそれは「宗教(reliegion)」を . . . 本文を読む

理想的政治家の述懐-サムエル記Ⅱ21~24-

2008-11-11 01:56:31 | 聖書読解
神に従って人を治める者、神を畏れて治める者は、 太陽の輝き出る朝の光、雲もない朝の光、 雨の後、地から若草を萌え出させる陽の光。 神と共にあってわたしの家は確かに立つ。 (サムエル記Ⅱ23-3・4) 理想的政治家の人生観とは何か? 「主よ、あなたはわたしのともし火、主は私の闇を照らしてくださる」 (サムエル記Ⅱ22-29) 神は自分の人生の道標であり、不可解な人生を照らし出す者であるとい . . . 本文を読む

赦しの愛-サムエル記Ⅱ11~20-

2008-11-10 01:38:47 | 聖書読解
ダビデはナタンに言った。「私は主に罪を犯した」 ナタンはダビデに言った。「その主があなたの罪を取り除かれる」 (サムエル記Ⅱ12-13) イスラエルの王となり、周囲の敵を平定し、 今や並ぶべき者のいなくなったダビデ。 しかし成功の絶頂は、人をして良心の感覚を麻痺させ、 不遇の時代の純心を忘れさせ、遂には有徳な人物をして倫理的に躓かせる。 これ、人類史で何度も何度も繰り返されてきた、 . . . 本文を読む