キリスト者の慰め

無宗教主義の著者が、人生の苦しみに直面し、キリストによって慰めをえる記録

イスカリオテのユダ

2009-04-26 16:55:58 | 聖書原典研究(ヨハネ文書)
イスカリオテのユダ。 イエスに選ばれた十二使徒の一人でありながらイエスを裏切り、 ヨハネ福音書において悪魔の代名詞にように名指しされ、 ダンテの「神曲」において地獄の最深部に落とされ、 2000年間西洋世界で最も忌み嫌われた名。 このイスカリオテのユダの罪とは何だったのだろうか? ユダがイエスを裏切る際に使われた単語「裏切る」の原語は、 παραδiδωμi(パラディドーミ)という . . . 本文を読む

光と闇

2009-04-12 18:34:32 | 聖書原典研究(ヨハネ文書)
光は暗闇の中で輝いている。 暗闇は光を理解しなかった。 (ヨハネ福音書1-5/新共同訳) ヨハネ福音書によれば、光とは神であり、創造のキーであり、 命そのものであり、さらには人間の光である。 すなわち、イエス・キリストである。 ヨハネの論述は、まず結論を示して、 しかしてその後に、事実をもって証明する。 「光は暗闇の中で輝いている」 それはマニ教の教義の如く、善悪二元が闘争しあう . . . 本文を読む

荒野の蛇

2009-04-05 18:25:47 | 聖書原典研究(ヨハネ文書)
神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。 (ヨハネ福音書3-16/新共同訳) 「神は愛である」という。 しかし、如何なる愛であるかが問題だ。 上記の聖句は、原語ではωστε(甚だしく)という単語が記載されていることから、 「神は甚だしく世を愛された」という意味になる。 甚だしく、すなわち、異常に世を愛したという意味である。 福音書記者であるヨハネは、明らかに、神の尋常 . . . 本文を読む