イスカリオテのユダ。
イエスに選ばれた十二使徒の一人でありながらイエスを裏切り、
ヨハネ福音書において悪魔の代名詞にように名指しされ、
ダンテの「神曲」において地獄の最深部に落とされ、
2000年間西洋世界で最も忌み嫌われた名。
このイスカリオテのユダの罪とは何だったのだろうか?
ユダがイエスを裏切る際に使われた単語「裏切る」の原語は、
παραδiδωμi(パラディドーミ)という . . . 本文を読む
光は暗闇の中で輝いている。
暗闇は光を理解しなかった。
(ヨハネ福音書1-5/新共同訳)
ヨハネ福音書によれば、光とは神であり、創造のキーであり、
命そのものであり、さらには人間の光である。
すなわち、イエス・キリストである。
ヨハネの論述は、まず結論を示して、
しかしてその後に、事実をもって証明する。
「光は暗闇の中で輝いている」
それはマニ教の教義の如く、善悪二元が闘争しあう . . . 本文を読む
神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
(ヨハネ福音書3-16/新共同訳)
「神は愛である」という。
しかし、如何なる愛であるかが問題だ。
上記の聖句は、原語ではωστε(甚だしく)という単語が記載されていることから、
「神は甚だしく世を愛された」という意味になる。
甚だしく、すなわち、異常に世を愛したという意味である。
福音書記者であるヨハネは、明らかに、神の尋常 . . . 本文を読む