キリスト者の慰め

無宗教主義の著者が、人生の苦しみに直面し、キリストによって慰めをえる記録

カナの婚礼

2009-08-31 16:30:25 | 聖書原典研究(ヨハネ文書)
あなたは良いぶどう酒を今まで取っておかれました。 (ヨハネ福音書2-10/新共同訳) イエスが起こした最初の奇跡である「カナの婚礼」。 結婚式でぶどう酒が足りなくなり、 イエスが水をぶどう酒に変え、 この貧しき新郎新婦を祝福したと解釈されている「カナの婚礼」。 これ、明確な誤訳というよりは、人間勝手な曲解である。 使徒ヨハネはイエスの受難の序曲を記述せんとしていること、 さらには . . . 本文を読む

全人類の救済

2009-08-30 16:08:56 | 聖書原典研究(パウロ書簡)
終わりの時代に、全人類は救われるのか? 全人類救済説に反対する者は言う。 「もし全人類が最終的に救われるとすれば、これほど危険な思想はない。 誰でも救われるのであれば、人間の生まれてきた意味、努力の意味がないではないか。 どんなに善行を積んでも、どんなに悪行を為しても救われるのならば、 人生というものは何の意味もないことになる」と。 確かに尤もな意見である。 そして同じ聖書を読んでい . . . 本文を読む

ソドムとゴモラ

2009-08-22 14:28:43 | 聖書原典研究(パウロ書簡)
万軍の主が私たちに子孫を残されなかったら、 私たちもソドムのようになり、ゴモラのようにされたであろう。 (ローマ書9-29) この8月は仕事も忙しく、なかなか原語読解も進まなかったが、 やっとガラテヤ書5章を読み終えたところである。 そしてガラテヤ書を読み進める度に、私の脳裏に浮かぶのは、 ローマ書の内容である。 このガラテヤ書は執筆年代からいっても、ローマ書の摘要と称してもよく、 . . . 本文を読む

最後の宗教改革

2009-08-20 17:12:04 | 無宗教主義
神から人に至らんとする現象を啓示(revelation)と定義すれば、 人から神に至らんとするすべての現象は宗教(religion)である。 故に、人がすべて為すことは、所詮宗教である。 「私の抱いている思想は真理(啓示)であって、宗教ではない」 そうのたまう人間ほど、胡散臭く、偽善に満ちたものはない。 所詮、人間が抱く思想は、宗教である。 所詮、「私」が抱く思想は、宗教の一種である。 . . . 本文を読む

聖書が説く「愛」

2009-08-09 15:46:49 | 聖書原典研究(ヨハネ文書)
愛には恐れがありません。 ・・・・・・・・・・・ 私たちが愛するのは、 神がまず私たちを愛したからです。 ・・・・・・・・・・・ 目に見える兄弟を愛さない者は、 目に見えない兄弟を愛することができません。 ・・・・・・・・・・・ 神を愛する人は、兄弟を愛すべきです。 (ヨハネ書Ⅰ4-18~21/新共同訳) キリスト教の教えは「愛」であるという、 そして新約聖書で最も「愛」を強烈に説いたのが . . . 本文を読む

神の真実

2009-08-08 16:42:46 | 聖書原典研究(パウロ書簡)
無学な人や心の定まらない人は、 それ(パウロ書簡)を聖書の他の部分と同様に曲解し、 自分の滅びを招いている。(ペテロ書Ⅱ3-16) ペテロ書Ⅱの著者が言うように、パウロの書簡、 特にローマ書は、昔から誤解され易い書である。 分かる者には分かり、人間を救いに至らせ、 分からない者には分からず、逆に、人間を滅びに至らせる。 これ、使徒パウロが悪いのではなく、読む側の問題なのである。 . . . 本文を読む

天国の研究

2009-08-02 17:44:07 | 無宗教主義
人は、新たに生まれなければ、 神の国を見ることはできない。(ヨハネ伝3-3) 天国は何か? 死んだら誰もが行くことができ、 自分の身内が手を広げて待っている、 お花畑が広がるような世界なのだろうか? もしくは、羽が生えて光り輝く天使たちが舞い、 四方八方が神々しさに包まれていて、 生前の倫理的功績によって、 許された者だけが住むことのできる世界なのだろうか? 人間は霊魂を有す . . . 本文を読む