今年は、パウロの後継者の書簡、及び、共観福音書の研究を目標に定め、
だいたいにおいて研究を一通りすることができた。
来年は、残るルカ伝、及び、ヘブライ書・黙示録等々の研究を続行していこうと思う。
2010年を鑑みて、思うことは、去年より多くの身体的・生活的不幸を被ったことである。
視力だけは良かった私も、遂に眼鏡をかけねばならぬほど、視力が低下した。
長時間同じ姿勢で座り続けたために、ひ . . . 本文を読む
マタイ伝を読了して、今はヤコブ書を研究しつつある。
ヤコブ書は通常、マタイ伝の「山上の垂訓」との類似性が注目されるが、
私は、マタイ伝とともにパウロ書簡、
とりわけ、ローマ書との類似性に注目せねばならないと思う。
パウロでしか用いない表現、ローマ書の著述の流れを意識した表現が、
ヤコブ書には多くあるのである。
ヤコブ書著者その人の解釈では、
パウロが言った「御霊の律法の . . . 本文を読む
あなたは地上に富を積んではならない。
そこでは、虫が食ったり、さび付いたりするし、
また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。
富は、天に積みなさい。
そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、
また盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。
あなたの富のあるところに、あなたの心もある。
(マタイ伝6-19~21/新共同訳)
ここで福音書記者マタイが主張していることは、
経済問題の処理云々 . . . 本文を読む