「恐れることはありません。わたしが神に代わることができましょうか。
あなたがたはわたしに悪をたくらみましたが、神はそれを善に変え、
多くの民の命を救うために、今日のようにしてくださったのです。
どうか恐れないでください。
このわたしが、あなたたちとあなたたちの子供を養いましょう」
ヨセフはこのように、兄たちを慰め、優しく語りかけた。(創世記50-19~21)
神は正義の神である、「神は人類を救 . . . 本文を読む
ファラオはヨセフに向かって、
「見よ、わたしは今、お前をエジプト全国の上に立てる」と言った。(創世記41-41)
イエス・キリストの予言は、旧約聖書に満ちている。
創世記に記載されているヨセフの生涯も、その内の一つである。
ヨセフは兄弟に妬まれて、エジプトに売られた。
(イエスは周囲の人間に憎まれて、最終的には弟子のユダに売られた)
そして無実の罪をきせられて、エジプトの牢獄に閉じ込めら . . . 本文を読む
主人が家の管理やすべての財産をヨセフに任せてから、
主はヨセフのゆえにそのエジプト人の家を祝福された。
主の祝福は、家の中にも農地にも、すべての財産に及んだ。(創世記39-5)
官僚制社会の利点は、効率良く社会を運営できることである。
組織としての専門家集団に、ある社会的役割を課し、
一定のルールに則って制度を運営することは、非常に効率的である。
資本主義は効率を目指す社会・経済体制で . . . 本文を読む
その人はヤコブの腿の関節を打ったので、
格闘をしているうちに腿の関節がはずれた。(創世記32-26)
ヤコブは神と格闘している最中、腿の関節を打たれて関節がはずれた。
腿の関節をはずされたということは、動けなくなって停止したということである。
ここには、深い深い信仰的意味が隠されていると思う。
神を信じるということは、ある特定の神学を受容することでも、
ある特定の団体に加入すること . . . 本文を読む
イサクは言った。「お前の弟が来て策略を使い、お前の祝福を奪ってしまった」
エサウは叫んだ。「彼をヤコブとは、よくも名付けたものだ。
これで二度も、わたしの足を引っ張り欺いた。
あのときはわたしの長子の権利を奪い、今度はわたしの祝福を奪ってしまった」
(創世記27-35・36)
聖書とは、「如何にして人が救われるか」を伝える書である。
ならば、いかなる人物が神に嘉せられているかというと、
. . . 本文を読む
神は命じられた。
「あなたの息子、あなたの愛する独り子イサクを連れて、
モリヤの地に行きなさい。
わたしが命じる山の一つに登り、
彼を焼き尽くす献げ物として捧げなさい」(創世記22-2)
創世記の上記の聖句は、信仰の本質をついたものであると思う。
信仰とは、神に信頼することである。
神についての知識を蓄えることではなく、
子が父に信頼するように、神に信頼して生きることである。
これ、非 . . . 本文を読む
わたしは、あなたが滞在しているこのカナンのすべての土地を、
あなたとその子孫に、永久の所有地として与える。わたしは彼らの神となる。
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だからあなたも、わたしの契約を守りなさい。あなたも後に続く子孫も。
(創世記17-8・9)
聖書は厳格なる倫理を伝える書であるという。
モーゼの律法然り、預言者の糾弾然り、山上の垂訓然り。
しか . . . 本文を読む
彼らは、「さあ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう。
そして、全地に散らされることのないようにしよう」と言った。(創世記11-4)
人はおうおうにして、大樹(組織)は倒れないと錯覚する。
そして遂に大樹(組織)が倒れるや、「何とまあ大変な時代だ」と嘆く。
しかし決して倒れない大樹(組織)などこの世にはない。
試しにある一つの業界を選択して、その業界のトップカンパニーを追跡調査し、
. . . 本文を読む
神は地を御覧になった。見よ、それは堕落し、
すべて肉なる者はこの地で堕落の道を歩んでいた。(創世記6-12)
堕落―それは人間が神から離れた結果として、必然的に辿る道である。
善の本源である方から離れ去るから、もはや人間の好むものは悪となる。
人はよく法律的に罪を犯した者を非難しながら、
比較的に自分が善人であることを誇るが、
(自分の幸福感を確認するために、他人の不幸を見聞きしたくなる . . . 本文を読む
主なる神は、土の塵で人を形づくり、
その鼻に命の息を吹き入れられた。
人はこうして生きる者となった。(創世記2-7)
人は神なしに生きることはできない。
たとえ巨富を築き上げても、この世の財産によって、
内部の空虚を埋めることはできない。
たとえ素晴らしい伴侶を得ようとも、鼻から息をする人間によって、
内心の不足を補うことはできない。
人間を科学的に分析した結果として出てくるのは、
決して尽き . . . 本文を読む