キリスト者の慰め

無宗教主義の著者が、人生の苦しみに直面し、キリストによって慰めをえる記録

最大の刑罰-創世記46~50-

2008-09-30 02:05:06 | 聖書読解
「恐れることはありません。わたしが神に代わることができましょうか。 あなたがたはわたしに悪をたくらみましたが、神はそれを善に変え、 多くの民の命を救うために、今日のようにしてくださったのです。 どうか恐れないでください。 このわたしが、あなたたちとあなたたちの子供を養いましょう」 ヨセフはこのように、兄たちを慰め、優しく語りかけた。(創世記50-19~21) 神は正義の神である、「神は人類を救 . . . 本文を読む

旧約のキリスト予言-創世記41~45-

2008-09-29 02:16:20 | 聖書読解
ファラオはヨセフに向かって、 「見よ、わたしは今、お前をエジプト全国の上に立てる」と言った。(創世記41-41) イエス・キリストの予言は、旧約聖書に満ちている。 創世記に記載されているヨセフの生涯も、その内の一つである。 ヨセフは兄弟に妬まれて、エジプトに売られた。 (イエスは周囲の人間に憎まれて、最終的には弟子のユダに売られた) そして無実の罪をきせられて、エジプトの牢獄に閉じ込めら . . . 本文を読む

官僚制社会の弊害-創世記36~40-

2008-09-26 02:09:17 | 聖書読解
主人が家の管理やすべての財産をヨセフに任せてから、 主はヨセフのゆえにそのエジプト人の家を祝福された。 主の祝福は、家の中にも農地にも、すべての財産に及んだ。(創世記39-5) 官僚制社会の利点は、効率良く社会を運営できることである。 組織としての専門家集団に、ある社会的役割を課し、 一定のルールに則って制度を運営することは、非常に効率的である。 資本主義は効率を目指す社会・経済体制で . . . 本文を読む

停止-創世記31~35-

2008-09-24 02:28:57 | 聖書読解
その人はヤコブの腿の関節を打ったので、 格闘をしているうちに腿の関節がはずれた。(創世記32-26) ヤコブは神と格闘している最中、腿の関節を打たれて関節がはずれた。 腿の関節をはずされたということは、動けなくなって停止したということである。 ここには、深い深い信仰的意味が隠されていると思う。 神を信じるということは、ある特定の神学を受容することでも、 ある特定の団体に加入すること . . . 本文を読む

人物と信仰-創世記26~30-

2008-09-23 01:42:53 | 聖書読解
イサクは言った。「お前の弟が来て策略を使い、お前の祝福を奪ってしまった」 エサウは叫んだ。「彼をヤコブとは、よくも名付けたものだ。 これで二度も、わたしの足を引っ張り欺いた。 あのときはわたしの長子の権利を奪い、今度はわたしの祝福を奪ってしまった」 (創世記27-35・36) 聖書とは、「如何にして人が救われるか」を伝える書である。 ならば、いかなる人物が神に嘉せられているかというと、 . . . 本文を読む

愛するものを失う時-創世記21~25-

2008-09-21 01:58:43 | 聖書読解
神は命じられた。 「あなたの息子、あなたの愛する独り子イサクを連れて、 モリヤの地に行きなさい。 わたしが命じる山の一つに登り、 彼を焼き尽くす献げ物として捧げなさい」(創世記22-2) 創世記の上記の聖句は、信仰の本質をついたものであると思う。 信仰とは、神に信頼することである。 神についての知識を蓄えることではなく、 子が父に信頼するように、神に信頼して生きることである。 これ、非 . . . 本文を読む

恩恵と激励-創世記16~20-

2008-09-20 02:04:22 | 聖書読解
わたしは、あなたが滞在しているこのカナンのすべての土地を、 あなたとその子孫に、永久の所有地として与える。わたしは彼らの神となる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ だからあなたも、わたしの契約を守りなさい。あなたも後に続く子孫も。 (創世記17-8・9) 聖書は厳格なる倫理を伝える書であるという。 モーゼの律法然り、預言者の糾弾然り、山上の垂訓然り。 しか . . . 本文を読む

霊的組織論-創世記11~15-

2008-09-19 02:14:35 | 聖書読解
彼らは、「さあ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう。 そして、全地に散らされることのないようにしよう」と言った。(創世記11-4) 人はおうおうにして、大樹(組織)は倒れないと錯覚する。 そして遂に大樹(組織)が倒れるや、「何とまあ大変な時代だ」と嘆く。 しかし決して倒れない大樹(組織)などこの世にはない。 試しにある一つの業界を選択して、その業界のトップカンパニーを追跡調査し、 . . . 本文を読む

獣性の氾濫-創世記6~10-

2008-09-18 02:13:28 | 聖書読解
神は地を御覧になった。見よ、それは堕落し、 すべて肉なる者はこの地で堕落の道を歩んでいた。(創世記6-12) 堕落―それは人間が神から離れた結果として、必然的に辿る道である。 善の本源である方から離れ去るから、もはや人間の好むものは悪となる。 人はよく法律的に罪を犯した者を非難しながら、 比較的に自分が善人であることを誇るが、 (自分の幸福感を確認するために、他人の不幸を見聞きしたくなる . . . 本文を読む

大きな代償-創世記1~5-

2008-09-17 02:05:51 | 聖書読解
主なる神は、土の塵で人を形づくり、 その鼻に命の息を吹き入れられた。 人はこうして生きる者となった。(創世記2-7) 人は神なしに生きることはできない。 たとえ巨富を築き上げても、この世の財産によって、 内部の空虚を埋めることはできない。 たとえ素晴らしい伴侶を得ようとも、鼻から息をする人間によって、 内心の不足を補うことはできない。 人間を科学的に分析した結果として出てくるのは、 決して尽き . . . 本文を読む