英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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就活で得たもの

2017年06月02日 | 閑話
来春卒業予定の大学生らに対する企業の採用面性が昨日、解禁されました。

採用選考の指針が毎年変わり、また内定前の内々定など、非公式的なルールや慣行も多い就職活動ですが、このニュースを耳にするたび、私自身が大学3~4年生だった就職活動を思い出します。

時は1995年、バブル経済が崩壊し「就職氷河期」という言葉が初めて使われた時代です。私は金融を希望し、銀行・証券・ベンチャーキャピタル等を中心に就活していました。大学で学んだ経済や金融の知識を生かしながらも、東京の通勤ラッシュに辟易していたため、自然が多い地元信州にUターン就職を希望していました。しかし、東京の都銀で内定を得ることに魅力とプライドを感じていたため、長野の金融機関だけでなく都銀でも就活をしていました。それははっきり言って見栄以外の何物でもありません。

第一志望は地元信州の八十二銀行だったのですが、リクルーターの方にも「都銀を受けていて、まだ地元に戻るか決めかねている」と見栄を張っていました。今思えば、なんて馬鹿なことをしていたのでしょうね。もちろんそのような態度だったので、役員最終面接の一つ前で見事に落とされました。そして、その時ようやく気づいたのです。自分は長野に戻り銀行の仕事を通じて地元の経済を支えていきたいのに、それを真正面から面接官に伝えていなかったことに・・・。

人事部から最終面接に残れない旨の電話を切ったあとすぐ、我を忘れ、私は人事部に電話をかけ直していました。そして、採用担当者の方に、今感じている自分の素直な気持ちと、今までの自分の見栄を恥じている旨を正直に伝えました。すると電話の向こうから「その言葉を待っていましたよ。では役員面接に進みましょう」と、信頼関係を築けたからこそ聞ける確かな声を聞くことができたのです。

その瞬間から、私は面接に物怖じすることもなくなり、ありのままの自分を自分の言葉で表現することができるようになりました。副頭取との役員面接では笑い声も飛び交う楽しい雰囲気の面接となり、採用内定をいただきました。また、第二希望の銀行の役員面接でも、面接中に内定を確信できるほど、就職面接を楽しむことができるようになっていました。


就職活動で大切なこと。それは、自分に正直になる、そして、その気持ちをありのままに自分の言葉で伝えることです。就職ハウツー本や面接応答集などを参考にするのはいいですが、それは自分の言葉ではありません。自分がどういう人間で何をやりたいか?それまでの自分の人生で経験したことを振り返れば、難しくありません。なぜなら、自分の人生は自分しか経験していないのですからね。

就職活動をされている方の奮闘を祈ります。



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