英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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早稲田の英語

2006年06月02日 | 英語勉強法
教材研究や入試傾向を知る意味で、全国の大学入試問題を解くのは私にとってルーティーン。私の母校である早稲田大学政治経済学部で今年2月に出題された英語の長文を読んでみた。一題目の長文は、ロンドン市内で自転車に乗ることは健康に甚大な被害を与えかねない、という内容の文章。

本文中では昨年7月に起きたロンドン多発テロにも言及していたので、新聞記事に間違いないと思ってネットで調べてみたところ、ズバリ。イギリス「The Sunday Times」の昨年8月21日の記事でした。

驚くべきことは、早稲田政経の入試日は2月20日。実に入試当日のほんの半年前の記事が使われているのです。

私が受験生であった、1990年前後では考えられない現象です。当時はまだ、時事英文(新聞や雑誌からの記事)自体が珍しく、上智などのいわゆる英語難関大学で散見された程度。難解な論説文や小説が出題英文の大半を占めており、「時事英文問題演習」(駿台文庫、高橋善昭著)などの参考書がようやく出版され始めた時代だったのです。

しかし、今や私立大学や国公立ニ次試験では、時事英文が主流となっています。

2005年入試においては、名古屋大学前期日程1問目・上智大学外国語学部1問目・聖心女子大学2問目で、前年4月11日付「Japan Times」 editorial で論じられた、テレビが子供の発育に及ぼす影響についての記事 “Turn off the television” が採用されていました。まさにこの年の“頻出英文”と言えるでしょう。

このように見てくると、ある程度英語力がついた受験生は、新聞の記事を読んでいくことが、有効な長文読解対策なると考えられます。

コメント
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