たこさんのメモ書き

Linuxの設定/構築のメモを残すのが主体です。
わからないこと、あれこれたくさん。

alienコマンドのメモ。

2005-06-27 01:21:18 | Sarge
Debianには、rpmパッケージなどをDebian用のdebパッケージにするコマンド"alien"がある。
使用には管理者権限が必要とのこと。
試してみた。

pdfビューワーではpdfファイルがうまく表示されないことがあるので、Adobe Reader7を入れてみることにする。AdobeReader7の日本語版は、ソース(tar.gz)とrpm版が公開されている。rpm版をダウンロードして、これをalienコマンドでdebパッケージに直し、dpkgでインストールしてみる。

AdobeReader7.0日本語版はAdobeのwebサイトからダウンロード。
その前に、Synapticやapt-getコマンドで、パッケージalienを入れておく必要がある。
(icewmでは、Synapticは起動しないようだ。GTK-errorというのを表示して動かない。。。)
 alienを入れると、依存関係にあるrpmなども同時に入る。
準備は以上。実行してみる。

まずdebパッケージを生成する。
# alien AdobeReader_jpn-7.0.0-2.i386.rpm
しばらく時間がかかり、パッケージadobereader-jpn_7.0.0.-3_i386.debが生成された。
これをインストールする。
# dpkg -i adobereader-jpn_7.0.0-3_i386.deb
かなり時間がかかる。。。

インストール成功。
/usr/local以下に、Adobe/Acrobat7.0/ができて、その中にいろいろなファイルが入る。
実行ファイルacroreadのありかは、/usr/local/Adobe/Acrobat7.0/bin/acroread
なので、ln -sで/usr/bin/へパスを通す。と、無事にAdobeReader7が起動成功。

ところで、dpkgコマンドは、ヘルプを見ると「使うな」との言葉が。。。
dpkgよりは、dselectやaptitudeを使うように。とのことだが。。。

dpkgコマンドは、RedHat系におけるrpmコマンドにあたる。Debianパッケージ管理の基本をなすもの。
ただし、Debianは依存関係を厳密に調整する必要がある、とのことで、dselectやaptitudeコマンドが推奨されている。
alienコマンドは、rpmパッケージを単にdebパッケージへ変換するためのものなので、たとえばパッケージによっては、Debianでは推奨されていない位置にインストールされるようになっているものもある、らしい。なので、どこへインストールされるのか?など、パッケージの内容をよく調査してから用いる必要がある。


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