たこさんのメモ書き

Linuxの設定/構築のメモを残すのが主体です。
わからないこと、あれこれたくさん。

ALSAドライバの導入-何度目だろう?

2004-12-10 23:26:07 | Weblog
Vine3.1の環境になったLaVie LW36H/8だが、カーネルをアップグレードしたのに伴う作業として、鳴らなくなった音を再び鳴らすようにすることが必要となった。
なんでこんなに面倒なことになるのか、というと、LW36H/8に搭載されている音源はESS-SOLO1 マエストロ1938というもので、このサウンドドライバが同梱されていないためだ。
(しかしその一方で、VAIO QR1SBPのi810マザーボードに搭載されているサウンドボードは、サウンドドライバを追加導入しなくても音がちゃんとなるのだが)
しかたがないので、ALSAなるサウンドドライバを入手しインストールしなければいけない。
このALSAドライバは、Linuxのカーネルなる部品に組み込まれるようになるため、セキュリティアップデートなどでカーネルを入れ換えるたびに、再インストールが必要になるのだ。

ところで、Vine3.xになってから、便利なパッケージマネージャsynapticが装備され、インストールできるVine専用パッケージを眺めてチェックできるようになった。その中に、ALSAドライバの一部をなすalsa-libとalsa-utilsの2つのパッケージが含まれている。しかし肝心のalsa-driverはない。
つまり、alsa-driverだけは別のところから持ってこなくてはいけないわけだ。
そこで、ALSAドライバの本家本元である、ALSAプロジェクトのホームページを訪れてダウンロードする。Adbanced Linux Sound Architecture-ALSA http://www.alsa-project.org/
ALSAドライバにはバージョンがたくさんあって、最新版は1.0.7のようだ。しかしVine3.xに用意されているのはバージョン1.0.5なので、alsa-driverもバージョン1.0.5を入れることにする。
いつものように/var/tmpへダウンロードし、圧縮ファイルを展開する。
$ cd /var/tmp
$ tar jxvf alsa-driver-1.0.5.tar.bz2
以上で展開は成功。次はインストール。
$ su -
# cd /var/tmp/alsa-driver1.0.5
# ./configure
# make
# make install
以上でインストールは終了する。本来なら、これからさらにalsa-lib,alsa-utilsをダウンロード、インストールすれば、無事に音が鳴る。ところが、synapticを利用してalsa-libとalsa-utilsを導入しようとしたところ、"libasound.soがない"旨のメッセージが表示され、どうしても導入ができない。
パッケージのなかに足らないファイルがあるらしい。
困った挙げ句ネットを探索したところ、同じような症状をていするケースが多いらしい。
そこで、やけになってALSAプロジェクトのダウンロードページから、バージョン1.0.5のパッケージを手当たり次第にダウンロードし、インストールしてみた。
パッケージの種類には、先の3つの他にTools,Firmware,OSS Compat.Libraryの3つがある。
まずToolsを展開すると、その名のごとくいろんな設定ツールが含まれるディレクトリがたくさんできた。しかし、configureやMakefileは見当たらない。はずれだ。
次にOSS Compat.Libraryを展開してみると、これはどうやらインストールができそうだ。
展開後、./configure ; make ; make install で一気にインストール。
そしてalsa-driver,alsa-lib,alsa-utilsのソースコードを持ってきて(synapticは使わずに)、これらをインストール。すると、無事に全てのインストールが終わった。
これから、ドキドキの正念場。導入したALSAドライバを、alsaconfなるコマンドで調整する。
# alsaconf
すると、サウンドカードデータベースを作成しはじめた。。。成功だあ。
ESS SOLOのサウンドカードもきちんと認識され、ダイアログでこれを選ぶと、調整は終わり。
あとは、PCを再起動させて、GNOME2.4の画面の右上隅にあるボリュームコントロールで音を出すように調節する。
これでやっとサウンドが復活した。ふう。



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