長時間の移動用にはなるべく分厚くて読み疲れないミステリーがいい。
東野圭吾に続いて宮部みゆきの「火車」を読む。
実はこれだけのベストセラー作家なのに今まで読んだことがなかった。
あまりの売れ筋には手を出さないというへそ曲がりなだけで、あまり他意はないのだ。
この前に読んだ東野圭吾が情緒的だっただけに、この作品は非常に硬いなあ、と思った。
非常にまじめというか、正統派ミステリーという感じだ。
宮部みゆきという人はこういう作家だったのか、と。
それは題材としてクレジット破産という社会問題を扱っているからだと思われる。
非常に真摯な取材に基づいて執筆されており、気骨な書き振りである。
ただ、全体的に少し淡白な感じがした。
休職中の刑事を失踪女性の幼馴染の若者が手伝うという、状況設定にも少し無理があるような気がする。
何かそこにはストーリの完璧さを求めて人物設定が難しくなった感じがしなくもない。
本間刑事と息子との関係もユーモラスに描こうとしているが、中途半端さが残る。
本間刑事の人物像もいまひとつあいまいさが残っていて、キャラクターが浮き立ってこない。
当代のベストセラー作家だけにちょっと肩透かしな感じがしたので他の作品も読んでみようと思う。
東野圭吾に続いて宮部みゆきの「火車」を読む。
実はこれだけのベストセラー作家なのに今まで読んだことがなかった。
あまりの売れ筋には手を出さないというへそ曲がりなだけで、あまり他意はないのだ。
この前に読んだ東野圭吾が情緒的だっただけに、この作品は非常に硬いなあ、と思った。
非常にまじめというか、正統派ミステリーという感じだ。
宮部みゆきという人はこういう作家だったのか、と。
それは題材としてクレジット破産という社会問題を扱っているからだと思われる。
非常に真摯な取材に基づいて執筆されており、気骨な書き振りである。
ただ、全体的に少し淡白な感じがした。
休職中の刑事を失踪女性の幼馴染の若者が手伝うという、状況設定にも少し無理があるような気がする。
何かそこにはストーリの完璧さを求めて人物設定が難しくなった感じがしなくもない。
本間刑事と息子との関係もユーモラスに描こうとしているが、中途半端さが残る。
本間刑事の人物像もいまひとつあいまいさが残っていて、キャラクターが浮き立ってこない。
当代のベストセラー作家だけにちょっと肩透かしな感じがしたので他の作品も読んでみようと思う。