ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

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J1第2節 大宮アルディージャ対FC東京(埼玉スタジアム2002)0-2

2007-03-11 12:48:37 | スポーツ
どこからボールを奪いに行くのか。サッカーにおける戦術の基本だろう。
リトリートして網を仕掛け、相手が出てきたら奪ってその背後のスペースを狙うのか。
できるだけ高い位置でプレスをかけて奪ったら一気にゴールまで持ち込むのか。
前者の場合はゴールまでの距離が遠くなるし、
後者の場合には相手が引いてがっちり守備を敷いているだろうから、ゴールをこじ開けるのは容易ではない。
一長一短ではある。

どこでボールを奪うのかという点について、今日の東京はきっちりとした共通理解があった。
できるだけ高い位置で。奪ったらすぐに攻撃に入る。
今日はそれがうまく機能していた。
とにかく栗澤が前線で独楽鼠のように走り回ってボールを追い回す。
両サイドは高い位置をキープしてボールを持ったらできるだけ深くえぐる。
福西は今野のカバーを信頼して、機を見てするするとゴール前まで上がっていく。

高い位置で奪うということは背後にリスクを負うことであり、そのリスクヘッジに裏づけがないと難しい。
先週の広島戦ではその裏づけが取れていなかったことが最大の問題だった。
今日の東京はそこをある程度修正できていたと思う。
藤山の危機察知に対する感覚が研ぎ澄まされていた。
相手はロングボールを使ってエニウトンに当ててこようとしたが、そこをきちんとケアできた。
今野がしぶとく守備をした。極めつけは土肥が冴えていたことである。
全員が守備で統一した意識を持てていたこと。
運もあったが破綻のない守備ができたのは、先週の4失点を考えると大きい。

前半の1点目はCKをフリーになった今野がヘッドで合わせたもの。
その後前半を1-0で凌いだことが後半につながった。
後半の福西の東京での初ゴールは、やはりCKから。
セカンドボールの相手クリアミスがこぼれてきたのを、
角度のないところから鋭く振りぬいて突き刺したゴールだった。
東京サポーターが陣取るゴール裏で福西は左胸をぽんぽんと叩いた。
福西が名実ともに東京の一員になった瞬間だ。

ボランチコンビが得点したが、やはりFWの不発は面白くない。
平山は動きもよく再三シュートを放ったが得点ならず。
特にヘディングの精度はまだまだ。原監督の特訓はまだまだ必要か。

アウェイでの今季初勝利でまずは一息ついた格好だが、来週からは五輪組が抜ける。
ここをどうやって凌いでいくか、早くも最初の山場がやってきた。


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