ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

音楽・本・映画・サッカーなど興味の趣くままに書いていきます。

王監督二度目の世界一

2006-03-22 22:59:34 | スポーツ
なんだかんだで昨日は疲れきってしまい、いささか乗り遅れの感もあるけれど。

王貞治。私たちの世代のヒーローである。ON砲というのは当時の野球少年にとっては夢だった。
子どもの頃、草野球をするときに誰が長嶋で誰が王になるのかでよくけんかになったものだ。
右利きの僕は結局最後まで王にはなれなかったけど。
そしてやがて、王選手がハンク・アーロンの755本の本塁打記録を塗り替え、800本を放ち、
868本の世界一の記録を作ってバットを置くまでを観てきた世代としては、
あの王さんが再び世界一に挑む舞台にある種の感慨を覚える。
きっと私たちよりも上の世代の方々にとっても、少なからず同じような思いがあったのではないかと思う。

王さんは日本人ではないという事実。
かつてホームラン記録を塗り替えていた頃に知ったことである。
日本に生まれ日本で育ち日本で野球を覚えて日本でホームラン王に輝いた、その王さんが日の丸を背負うということ。
そんな王さんが日本を世界一に導くということ。そのことに何か深い意義があるような気がする。

いまや国籍や人種などということは、ちっぽけな問題に過ぎない。
野球にしろサッカーにしろ相撲にしろ軽々と国境を越えてしまう時代なのだ。
そんな現代に、大リーグで確固たる地位を築いているイチローが
王監督を世界一の監督にしようと熱くなったというのもまた感慨深い出来事である。

王さんが再び世界一に輝いた日、東京では桜が開花した。


最新の画像もっと見る