ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

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ナビスコカップ予選3節 FC東京対横浜F・マリノス(調布・味の素スタジアム)1-2

2006-04-27 21:47:15 | サッカー
曇り

なんとも評価の難しい試合結果になってしまった。
この試合だけを見れば選手も比較的よく動いて何度もチャンスメイクをしたものの運がなく、
少ないチャンスをきっちり決めた横浜に惜しくも負けてしまった試合ということになるだろう。
残念だったけど結構いい試合してたししょうがないな、次がんばろうと思える試合だったろう。

しかし東京はこの試合に負けるとナビスコカップ三連敗となって、予選突破はほぼ絶望的になる。
それだけでなくどこか中途半端で焦点の絞りきれない試合を重ねて、連敗中という足元の環境。
一方の横浜も、リーグ戦では前節甲府に終了間際にやられてしまうなど、ここのところ完全に調子を落としている。
東京も横浜も内容はともかく結果が欲しい一戦だった。
しかも横浜はドゥトラを怪我で欠き、中澤もスタメンから外れるなど決して万全の体制ではない。

プレッシャーもさほど脅威ではない横浜に対して、
それでも東京は完全に主導権を握ることができず、簡単に失点を許してしまう。
梶山や徳永に代わって右SBに入った伊野波らが比較的よく動いてボールをさばいていたが、
それとて横浜の中盤のプレスがさほどでもないからであり、
スタンドから俯瞰していると全体的に東京の選手の動き出しの悪さが目に付く。
ボールを受けてから「さあ、どうしよう」という感じで(特にノリオ)、オフ・ザ・ボールの動きも少ないからチームとしての動き出しに連動性がない。
とにかくスピードに欠ける。
積極的に動いた梶山があきらめずによく攻め込んで同点に追いついてから俄然勢いを増したものの、
横浜が悪いから東京が目立ったのか、東京の復活の兆しとなったのかよく分からない。
なんだかエアポケットにはまり込んでしまったかのように、ピッチの全員が止まってしまった、
摩訶不思議な松田の50メートル独走ミラクル・ループシュートや、
度重なるハンドを取ってもらえなかったジャッジの不運など、運のなさも相変わらずだったが、
内容的にそれほど悲観する感じでもなかっただけに、結果が伴わなかったのが残念だ。

ある意味でこれでリーグ戦に専念できるので、W杯の中断まではしぶとく5分でいって、中断期には具体的な戦術修正を図ってもらいたい。
まだまだ我慢くらべである。