江戸の妖怪、怪奇、怪談、奇談

江戸時代を中心とした、面白い話を、探して、紹介します。

新説百物語 現代語訳   ・・・初めに・・・

2019-10-26 22:38:33 | 新説百物語

新説百物語  現代語訳   ・・・初めに・・・
                                  2019.10         
始めに

江戸時代には、多くの怪談集が刊行されました。
また、百物語とか諸国物語と名付けられた怪談集も
多く版行されています。
この、新説百物語(1767年・明和4年)も、その一つです。
見たところ、現代語訳がまだ成されていないようです。
それで、ここに現代語に訳して紹介します。

新説百物語は、全4巻、一巻10話、二巻10話、三巻10話、四巻12話、五巻11話、合計53話となっています。


これから、順次、現代語に訳して紹介します。(ただし、多分、飛び飛びにでです。)

総目次

新説百物語巻之一 目録
1.天笠へ漂着せし事
2.狐鼠の毒にあたりし事
3.丸屋何某化物に逢ふ事
4.甲州郡内ほのをとなりし女の事
5.津田何某真珠を得し事
6.但州の僧あやしき人にあふ事
7.修験者妙定あやしき庵に出づる事
8.夢に見たる龍の事
9.見せふ見せふといふ化物の事
10.狐亭主となり江戸よりのぼりし事


新説百物語巻之二 目録
1.相撲取荒碇魔に出合ひし事
2.奈良長者屋敷怪異の事
3.天井の亀の事
4.江州の洞へ這ひ入りし事
5.僧人の妻を盗みし事
6.死人手の内の銀をはなさゞりし事
7.光顕といふ僧度々変化に逢ひし事
8.坂口氏大江山へ行きし事
9.幽霊昼出でし事
10.脇の下に小紫という文字ありし事


新説百物語巻之三 目録
1.深見幸之丞化物屋敷へ移る事
2.棋田惣七鷹の子を取りし事
3.縄簾といふ化物の事
4.猿蛸を取りし事
5.僧天狗となりし事
6.狐笙を借りし事
7.あやしき焼物喰ひし事
8.猿子の敵を取りし事
9.親の夢を子の代に思ひあたりし事
10.先妻後妻に喰ひ付きし事


新説百物語巻之四 目録
1.沢田源四郎幽霊をとぶらふ事
2.疱瘡の神の事
3.何国よりとも知らぬ鳥追ひ来る事
4.鼠金子を喰ひし事
5.牛渡馬渡といふ名字の事
6.長命の女の事
7.火災婆々といふ亡者の事
8.仁王三郎脇指の事
9.碁盤座印可の天神の事
10.渋谷海道石碑の事
11.人形いきてはたらきし事
12.釜を質に置きし老人の事


新説百物語巻之五 目録
1.高野山にてよみがへりし子どもの事
2.女をたすけ神の利生ありし事
3.神木を切りてふしぎの事
4.定より出てふたたび世に交はりし事
5.肥州元蔵主あやしき事に逢ひし事
6.ふしぎの縁にて夫婦と成りし事
7.針を喰ふむしの事
8.桑田屋惣九郎屋敷の事
9.薪の木こけあるきし事
10.鼻より龍出でし事
11.ざつくわといふ化物の事


序文

今までに多くの百物語集が、刊行されている。
雨夜の退屈しのぎにもなり、子供たちにも、怖がらさせている。
さてまた、ここに一つの書物がある。妖怪のみに限らず、神や仏の霊験までも、残さず、目の当たりにした人々の語ったのを、書き留めて、一まとめにした。
人からは、書物の題名をつけよ、と言われた。
それで、だたありのままに「新百物語」と名づけた。


                                 高古堂主人


 





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