黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

【太子巡礼】 長岡京・乙訓寺

2012-05-13 23:02:09 | 聖徳太子巡礼
快晴の日曜日の今日、西国第20番善峯寺と西国第21番穴太寺を巡礼。
善峯寺へは長岡京の乙訓寺を起点に乙訓寺~光明寺~(善峯道)~善峯寺へと歩きました。

最初にお参りしたのは乙訓寺。寺伝では推古天皇の勅願により聖徳太子が創建したとされるお寺で、
その真偽はともかくとして長岡京造営以前からあるお寺としてこの乙訓地域では現存する
最古のお寺だそうだ。
こちらのお寺は現在は「牡丹のお寺」として有名で見ごろはGWまでらしくて、期間中はシャトルバスが
出るほどの盛況だとか・・・。今日は大変静かでした・・・。

住宅地の奥にひっそりと建つ山門。大きな案内板もないので大通りからはちょっと分かりづらいかも。


ご本尊は八幡大菩薩と弘法大師の合体尊という珍しいもので、秘仏ゆえにその真体はわからないらしいが、
僧形八幡像ではないかといわれている。


牡丹はもうすでになかった・・・。                弘法大師お手植えとされる菩提樹
 

ここ乙訓寺は長岡京造営にからむ藤原種継暗殺事件で嫌疑をうけた皇太子早良親王が幽閉されていた寺。
早良親王の供養塔(宝篋印塔)がある。


重要文化財の毘沙門天を安置する毘沙門堂


朝一に訪れたので、納経所はまだ開いていなくて呼び鈴を押すのも躊躇われたため、善峯寺から下山後、
午後に再び参拝。そしてご朱印を頂いた。題字は「南無合體大師」 洛西観音霊場でもある。


上記のお堂の他にも地蔵堂、八幡社などがある。現在の境内はさほど大きいものではないが聖徳太子の創建、
宇多法皇の行宮寺、徳川将軍綱吉の祈願寺・・・と時の権力者の庇護も受けて最盛期には現在の6倍ほどの
寺域があったという。


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