桂離宮には多くの建物も残りますが、種別すると書院(4棟)・宴や茶事を催す御茶屋(4棟)・持仏堂(1棟)・
待合腰掛(2棟)があります。このうち居住空間になるのが書院です。初代智仁親王によって一番初めに
古書院が造られ、二代智忠親王によって中書院・楽器の間・新御殿が造られました。残念ながら書院の室内は
見物ができませんが、写真では見ることができます。凝ったつくりがあちこちにされていて、それを見つけて
鑑賞することも当時この山荘を訪れた人々の楽しみのひとつだったそうです。
古書院は丸みをおびた屋根が印象的です。
古書院には観月するための月見台が設けられています。丸竹を敷き延べただけの簡素な簀子で、池に向って
張り出していますが高欄などの仕切りがなく書院と庭との結界を無くして直結させた独創的な造りとなっています。
月見台あたりから見る眺望はこのようになります。月が中空に浮かぶと池にも月が映り、二つの月が楽しめる趣向です。
古書院に連なって中書院(右)楽器の間(中)新御殿(左)が建ちます。古書院は接客の座敷で中書院は
日常的な生活の座敷、楽器の間はその名のとおり楽器を置いた部屋で、写真にも見える広縁から前の広場で
行なわれる蹴鞠を見物したそうです。新御殿は後水尾院を迎えるための御幸御殿です。屋根はいずれも桧皮葺。
参考文献:小学館『日本庭園をゆく』
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待合腰掛(2棟)があります。このうち居住空間になるのが書院です。初代智仁親王によって一番初めに
古書院が造られ、二代智忠親王によって中書院・楽器の間・新御殿が造られました。残念ながら書院の室内は
見物ができませんが、写真では見ることができます。凝ったつくりがあちこちにされていて、それを見つけて
鑑賞することも当時この山荘を訪れた人々の楽しみのひとつだったそうです。
古書院は丸みをおびた屋根が印象的です。
古書院には観月するための月見台が設けられています。丸竹を敷き延べただけの簡素な簀子で、池に向って
張り出していますが高欄などの仕切りがなく書院と庭との結界を無くして直結させた独創的な造りとなっています。
月見台あたりから見る眺望はこのようになります。月が中空に浮かぶと池にも月が映り、二つの月が楽しめる趣向です。
古書院に連なって中書院(右)楽器の間(中)新御殿(左)が建ちます。古書院は接客の座敷で中書院は
日常的な生活の座敷、楽器の間はその名のとおり楽器を置いた部屋で、写真にも見える広縁から前の広場で
行なわれる蹴鞠を見物したそうです。新御殿は後水尾院を迎えるための御幸御殿です。屋根はいずれも桧皮葺。
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