今日はまたもや午前3時半起きで大阪府和泉市の槇尾山にある施福寺を参詣しました。施福寺には2回目ですが
前回は西国ツアーで団体として参加しました。今回はひとりで車にて槇尾山まで行きます。それでは参拝記を。
早暁の大阪市内を通り抜け国道170号線を南下する頃にはすっかり明るくなって車の往来も多くなった。
そして槇尾山口から施福寺に行くだけのような細い車道をしばらく走ると、やがて施福寺の参道入り口前の
駐車場に到着する。ここからは車は入れず徒歩にて施福寺へと向かう。
しばらく歩くと山中にひっそりと建っている山門が現われる。
見上げるとスズメバチの大きな巣が・・・。
山門をくぐると、すぐに境内があるわけではない。ここから石段を境内まで登る。
以前は最大の難所といわれた上醍醐寺が火災にて札所を下醍醐としている現在は、この施福寺が最大の
難所と言えよう。石段は急坂でしかも不揃いであるため、非常に歩きにくいのである。ハイキング登山の道としても
多くの人が行き来する参道である。僕が入山した時間は午前8時前と割合早い時間であるが、驚いたことに
もう下ってくる人がいる。しかもお年寄りが多く、中には脚が悪いのかびっこをひいているお年寄りも見かける。
それでも歩き慣れている感じに見えるのは、地元の人でほぼ毎日のように登っている人たちなのであろう。
この朝の気温12℃と暖かくはない中、Tシャツ+白衣の軽装ながら石段を休みなく登り始めるとさすがに
汗をかくほど暑くなってきた。観音杖を手にして体を支えながら登っても脚は半端なくしんどい。
しかし弘法大師空海上人が剃髪した場の跡と伝わる愛染堂まで来ると境内まであとひと息である。
施福寺本堂。小さな境内に小さな本堂である。かつて織田信長の焼き討ちにあったこともある施福寺の
現在の伽藍は江戸末期安政年間に再建。ご本尊は弥勒菩薩で脇侍である十一面千手千眼観世音菩薩が
西国札所本尊である。通常は秘仏であるが毎年5月に開帳される。
ご本尊の弥勒菩薩の背中合わせに後堂には馬頭観音がお祀りしてある。馬頭観音は旅の無事安穏を祈願する
観音さま。山中を歩く巡礼者には守護菩薩となる。
団体参拝がいなければひっそりとした山寺で参詣者よりハイキング登山者の方を多く見かける。登りは登りの
しんどさがあるが、帰りの下りも急坂ゆえに気が抜けない。油断すると雨で湿った落ち葉で足を滑らしそうになる。
いささか踏ん張って下りなくてはならないのでこれもしんどいのである。登りの所要時間は約25分、下りは雨が
降り出しそうだったので多少急いで約15分で元の駐車場に戻れた。
ご朱印・ご詠歌護符・本尊御影・梵字札。
参拝日時:平成21年11月28日午前7時50分~午前9時半
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