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★「粋」と「雅」★スカイツリーライトアップ

2012年05月26日 | ★東京スカイツリー★
タワーデザイン・ライティング

2006年(平成18年)11月24日にデザインが公表された。以下の3つのコンセプトに基づき、デザインされている。
時空を超えた都市景観の創造:日本の伝統美と近未来的デザインの融合
まちの活性化への起爆剤:賑わいと親しみを感じる3つのゲートと2つの展望台
都市防災「安全と安心」への貢献:日本古来の建築「五重塔」に通じる新たな構造システム

法隆寺の五重の塔を参考にして、心柱(鉄筋コンクリート造の高さ375m直径約8mの円筒で内部は階段)により地震などによる揺れを抑える心柱制震構造となっている。また、アンテナが取り付けられる「ゲイン塔」の上には制振装置(総重量約100tで、バネの上に乗った重りでアンテナの揺れを抑える)が設置される。ゲイン塔外周の直径約6m、アンテナ外周直径約8m。

タワーの水平方向の断面は地面真上では正三角形であるが、高くなるほど丸みをおびた三角形となり地上約320mで円となる。概観は「起り」(むくり)や日本刀の緩やかな「反り」(そり)の曲線を生かした日本の伝統建築の発想を駆使し、反りの美的要素も盛り込まれている。このため、タワーを見る方角によっては傾いているようにも裾が非対称になっているようにも見える。

2009年2月26日にカラーデザインが公表され、「スカイツリーホワイト」と決定された。これは日本伝統の「藍白」(あいじろ)をベースにした独自の命名のオリジナルカラーで、青みがかった白である。なおエレベーターシャフトはグレー、展望台はメタリック色、頂部は鮮やかな白である。

2009年10月16日にライティングデザインが公表された。江戸で育まれてきた心意気の「粋」と、美意識の「雅」という2つの異なるライティングを1日毎に交互に替えるライティングである。このライティング機材や調光コントロール全般は東京スカイツリーのオフィシャルパートナーのパナソニック(当時・パナソニック電工)が請負い、ライトアップの全てをLED照明とした。
「粋」は隅田川の水をモチーフとした淡いブルーの光でタワーを貫く心柱を照らし出したライティング。
「雅」は江戸紫をテーマカラーとし、金箔のようなきらめきのある光をバランスよくちりばめたライティング。

なお「雅」はピンクすぎず青すぎない上品な紫色(複数の色のLEDを混ぜたものでなく単体で表現する)を目指しており、このような色のLEDは従来にはないため「オリジナルのLEDを新たに開発する」としている。また2010年10月13日にはLED実験のため、51台の照明器具で数時間だけライトアップされた[26]。完成時には1995台の照明器具が使用されている。