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★花シリーズ★母の日とカーネーション

2012年05月13日 | ★花シリーズ★
母の日は、日頃の母の苦労を労り、母への感謝を表す日。日本やアメリカでは5月の第2日曜日に祝うが、その起源は世界中で様々であり日付も異なる。例えばスペインでは5月第1日曜日、北欧スウェーデンでは5月の最後の日曜日に当たる。

日本では、1931年(昭和6年)に、大日本連合婦人会を結成したのを機に、皇后(香淳皇后)の誕生日である3月6日(地久節)を「母の日」としたが、1937年(昭和12年)5月8日に、第1回「森永母の日大会」(森永母を讃へる会主催、母の日中央委員会協賛)が豊島園で開催された[4]後、1949年(昭和24年)ごろからアメリカに倣って5月の第2日曜日に行われるようになった。母の日にはカーネーションなどを贈るのが一般的。














カーネーションは、ナデシコ科ナデシコ属の多年草。別名にオランダナデシコ、ジャコウナデシコ、オランダセキチクなど。

原産地と名前の由来

原産は南ヨーロッパおよび西アジアの地中海沿岸といわれている。カーネーションという名前の由来には諸説あり、肉の色の花という説や、シェイクスピアの時代に冠飾り(coronation flower)に使われこれが転訛したもの、あるいは戴冠式を意味する語のコロネーションが訛ってカーネーションとなったとの説もある(corona:ギリシャ語で王冠の意味)。

歴史

地中海沿岸から西アジアの原産のため古くから、可憐な花容を愛された。イスラム世界ではバラやチューリップと並んで、愛好された植物である。イスラム教では偶像崇拝が禁止されているためモスクなどの装飾には人物及び動物表現が忌避され、アラベスクという幾何学模様や草花の文様が使用された。このアラベスクの意匠にカーネーションの花はしばしば使用されている。

17世紀にはイギリスやオランダで300種以上の品種がみられ、フローリスト(園芸愛好家)達によって栽培され、オーリキュラやチューリップ等と並びフローリスツ・フラワーの一つとして[要出典]大きく進展を見た。18世紀を通じて品種が増え、やがて「ショウ・カーネーション」が生まれ、これが19世紀の主流となった。この花の特徴は花弁の縁の鋸歯がなくなり、花弁の配置を幾何学的な整形に近づけたもので、現代のカーネーションとは異なっている。この時代にはまだバラの改良もそれほど進んでおらず、カーネーション、オーリキュラ、チューリップは時代の先端を行く園芸植物であった。

19世紀中頃になるとフランスでの育種が進み、1840年にダルメイスが「パーペテュアル系」を作出、更に1857年にはやはりフランスで「マルメゾン系」が誕生した。これらが現代の営利用カーネーションに繋がっている。






日本での栽培

日本には江戸時代初期以前に輸入され、アンジャベルまたはアンジャ(蘭:anjelier、tuinanjelier)と呼ばれた。享保年間に出版された、『地錦抄録』(1733年)には、徳川家光の時代正保年間にオランダからカーネーションが伝来したと書かれている。しかし、このときには日本に定着せず、寛文年間に再伝来し、14種品種が紹介された。この時期に書かれた『花壇綱目』にも「あんしやべる」の名で記録されている。宝暦年間の1755年に著された『絵本野山草』にはカーネーションはナデシコなどとともに紹介されている。この時期には数百種に上る品種がナデシコだけで作り出されておりその中にカーネーションも含まれていたようである。

その後1909年(明治42年)に米国シアトルに在住していた澤田(名不明)が帰国の際に「ホワイト・エンチャントレス」、「ピンク・エンチャントレス」、「ヴィクトリー」、「ローズ・ピンク・エンチャントレス」等、他にも2,3の品種を持ち帰ったが栽培法に精通しなかった為、生産化には至らなかった。後に土倉龍治郎が近代的栽培技術や体制を構築し、新しい品種を生み出し日本にカーネーションを定着させた。この業績により「カーネーションの父」と称されるようになった。

現在、カーネーションはキク、バラと並ぶ生産高を誇る花卉植物であり、ハウス栽培で周年供給している。しかし、最も需要が伸びるのは母の日の5月前後である。また切り花のイメージが強いが最近では鉢植えの品種も普及している。

カーネーションの市町村別生産額日本一は、愛知県西尾市一色町地区である

切り花

マルメーゾン種(malmaison)

ボーダー種(boarder) グルナダン種(grenadin)

ファンテジー種(fantaisie)

マーガレット種(marguerite)

シャボー種(chabaud)

パーペチュアル種(perpetual)

ムーンダスト

カーネーションに青い色はなかったが、サントリーと、オーストラリアのフロリジン社が遺伝子組換えで青いカーネーションを作出した。詳しくは、ムーンダストの項を参照。 ガーデンカーネーション

セキチクとの交配種で、セキチクの強健さをカーネーションに取り入れたもので、庭植えが可能である。半耐寒性の秋まき一年草として扱われ、9月にタネをまくと、翌年の5月から6月にかけて開花する。ジャイアント・シャポー、アンファン・ド・ニースなどの品種があり、佛花や切り花用に作られているが、日本の風土ではやや栽培しにくく、あまり普及していない。

その他

スペイン、モナコ公国、ホンジュラスの国花である。

カーネーションが世界的に普及したのは母の日の成立が大きく関わっている。「母の日」に母親に贈呈する花として世界中で愛好されることになった。

黄色のカーネーションは軽蔑という意味の花言葉を持つ。

★果実★実梅

2012年05月13日 | ★食べ物・野菜類★
実梅の主な品種

現在、日本国内では100種類前後の実の収穫を目的とした梅の品種が栽培されているが、特定の地域のみで栽培される地方品種が多く、国内どこでも入手可能な品種は比較的限定される。又、品種によっては花粉が無かったり自家受粉しない品種もあり、その場合は開花時期が重なるように授粉用の品種も必要となる。
豊後(ぶんご):淡紅色の花で一重と八重がある、大実品種、観賞用としても植えられる
白加賀(しろかが):白花、大実品種、繊維分が少ない
南高(なんこう):白花、大実品種、梅干し用として人気品種。日焼け部分が赤くなる
花香実(はなかみ):ピンクの花、八重咲き、中実、観賞用としても植えられる
古城(ごじろ):白花、大実、梅酒やジュース向きとされる
甲州最小(こうしゅうさいしょう):白花、小梅の代表品種
竜峡小梅(りゅうきょうこうめ):白花、信州小梅の中から選抜された品種で種が小さい


















その他

果実

薬効と毒性

梅の実
花を観賞するほか、果実を梅干し、梅酒、梅酢、梅醤やジャムなどにして食用とする。また甘露梅やのし梅などの菓子や、梅肉煮などの料理にも用いられる。強い酸味が特徴であり、クエン酸をはじめとする有機酸などを多く含むので健康食品としても販売されている。果実から種を取り出すための専用器具も販売されている。


漢方薬では燻蒸(くんじょう)して真っ黒になった実を烏梅(うばい)といい、健胃、整腸、駆虫、止血、強心作用があるといわれる。中国では話梅(広東語: ワームイ)と呼ばれる干して甘味を付けた梅が菓子として売られており、近年では日本にも広まっている。

また、中国では紀元前から酸味料として用いられており、塩とともに最古の調味料だとされている。日本語でも使われる良い味加減や調整を意味する単語「塩梅(あんばい)」とは、元々はウメと塩による味付けが美味くいったこと示した言葉である


バラ科の葉や未成熟の青い果実、核の中の種子には青酸配糖体が含まれ、未熟な種子や腸内細菌の酵素により、シアンを生成する。これが胃酸により有毒性を発揮すると、痙攣や呼吸困難、さらには麻痺状態になって死亡するといわれている。胃酸や胃の消化酵素の分泌だけではシアンの生成は起こらないので、大量の種子をかみ砕いた場合を除いて誤摂取による中毒の危険は限られる。アンズの種子による重症例がある一方、幼児が青梅の果肉を囓った程度では心配ないとされる。また、梅酒の青い実や梅干しの種の中身などは、アルコールや塩分、熱により酵素が失活し、毒性は低下している。
尚、サッポロ飲料株式会社・近畿大学生物理工学部・和歌山県工業技術センターの共同研究で、梅の果実成分による疲労軽減効果が実証されている。






日本における作付けと収穫

農林水産省が平成20年(2008年)11月に公表した統計によると、日本全国で作付面積は1万7400ヘクタール、収穫量は12万2000トン、出荷量は10万3600トンで、収穫量の都道府県別では、北から青森 1930トン、群馬 6800トン、福井 1270トン、山梨 2100トン、長野 1990トン、奈良 2020トン、和歌山 6万7600トン、徳島 822トンである。