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★花シリーズ★雨と笹

2012年05月11日 | ★花シリーズ★
ササ(笹)はタケに似た小型の植物。実際にはその大きさは様々だから、両者の区別がつきにくい場合もあり、日常用語としては明確な区別をせず用いる場合もある。植物学上は一応の区別があり、それは以下のようなものである。

分類学上の扱い

ササは単子葉植物イネ科タケ亜科(タケ科とすることもある)に属する植物である。この群には大きく三つの植物がある。タケ・ササ・バンブーであり、茎や葉の構造は互いによく似ている。その違いは以下の通り。
バンブーは地下茎が横に伸びず、株立ちとなる。大型になり、熱帯域に多い。

タケは地下茎が横に伸び、茎は当初は鞘に包まれるが、成長するとその基部からはずれて茎が裸になる。
ササはタケと同じく地下茎が横に伸びるが、茎を包む鞘が剥がれず、枯れるまで残る。

一般にササはタケより小さいが、一部には逆転する例もあり、オカメザサはごく小さなタケ、メダケは大きくなるササである。















生育環境

地下に匍匐茎を伸ばし、密集した群落を作る。一面に生えた場合、これを笹原という。

笹のよく生える条件として、日本ではいくつかのパターンがある。一つはパイオニア植物として振る舞う場合である。よく河川周辺や道ばたなどにネザサ類が出現する。これは、草刈りや川の氾濫などによる不定期な攪乱に強いためである。また、寒冷地では森林の伐採あとが笹原になる例がよくある。

もう一つはブナ林の下生えで、日本のブナ林では林床でササ類が優占する例が多い。その種は地域によって異なり、太平洋側ではスズタケ、日本海側ではチシマザサの場合が多い。

分類

非常に多くの種がある。日本のタケ類のほとんどが中国渡来であるのに比べ、ササ類は土着の種が多く、しかも地方変異が多い。

メダケ属 Pleioblastus:カンザンチク・リュウキュウチク・タイミンチク・ケネザサ・カムロザサ・ゴキタケ・アカネザサ・ギボウシノ・ハコネダケ・アズマネザサ・メダケ

アズマザサ属 Arundinaria:アズマザサ・スエコザサ・トウゲザサ・サドザサ・タンゴシノチク・ヤブザサ・アリマシノ・

ササ属 Sasa:ミヤコザサ・ウンゼンザサ・オオクマザサ・ニッコウザサ・アポイザサ・クマザサ・オオササ・オオバザサ・ミヤマザサ・チマキザサ・クマイザサ・チシマザサ・オクヤマザサ・イブキザサ・トクガワザサ・キンキナンブスズ・ミカワザサ・タキザワザサ

スズタケ属 Sasamorpha:スズタケ・ケスズ

ヤダケ属 Pseudosasa:ヤダケ・ヤクシマダケ

インヨウチク属 ×Hibanobambusa:インヨウチク

ほかに、葉の幅が広いイネ科植物には、ササの名を持つ例が多い。代表的なものを以下にあげるが、最もササに似ているのはササクサである。

チゴザサ・チヂミザサ

ササクサ・ササガヤ・ササキビ

ササノハスゲ

利用

笹の葉には防腐作用があり、料理や食材、特に保存食を包むのによく使われる(鱒寿司,ちまきなど)。
日本では、七夕で笹飾りとして使われる。
可児才蔵は指物に笹を用い、討取った敵の首にその笹の葉を含ませ手柄の証とし、「笹の才蔵」の異名をとった。

★お葬式★通夜・告別式

2012年05月11日 | ★葬儀★
葬儀、葬式は、人の死を弔うために行われる祭儀、葬制の一部である。

葬儀の様式にはそれを行う人たちの死生観、宗教観が深く関っており、宗教の違いがそのまま葬式の様式の違いになる。また葬儀は故人のためだけでなく、残されたもののために行われるという意味合いも強くある。残された人々が人の死をいかに心の中で受け止め、位置付け、そして処理するか、これを行うための援助となる儀式が葬儀である。その意味で葬儀は、宗教が文明に発生する以前の旧石器時代から行われてきていた宗教的行為であるといえる。

歴史
現在、発見されている歴史上初めての葬儀跡と言われている物が、イラク北部にあるシャニダール洞窟で見つかっている。この洞窟の中には約6万年前と推定されるネアンデルタール人の骨が見つかっており、その周辺にはこの洞窟から見つかるはずの無い花粉が見つかったと報告されている。この事を死者を弔うために花を死体の周りに添えたと解釈している。








































日本における葬儀の慣習

通夜は古代の殯(もがり)に発している。葬儀の前夜祭の形態をとる。誰かが寝ずの番をして(交代でもよい)、夜明けまで灯明や線香の火を絶やさないようにしなければならない(魔除けの意味がある)。近年では消防署などにより、式場では夜間の火は焚かないよう指導が入ることもあり、都市部の式場では夜通しではなく、半通夜と呼ばれる形態で夜は遺族が帰ってしまう場合もある。

火葬場に向かう道と帰り道は同じ道を通らない。一本道で難しい場合であっても、可能な限り同じ道を通らないように努力しなければならない。埋葬した死霊が付いて来ない様にするためである。逆に同じ道を通らなければならないとする風習もある。

葬儀終了後に「振り塩」と呼ばれる清めの塩を撒く(ただし、これは神道由来の慣習であって、死を穢れとみなさない仏教の教義に反すると考える意見もあり、元来これを行っていなかった浄土真宗を中心に、近年では行われないケースもある)。

遺体を安置する場合には、遺体の胸の上に魔除けとして刃物を置く。これを守り刀と呼ぶ由来は武士の社会で、刀によって魔を斬るといった意味や魔物の使いとされていた猫が光り物を嫌がるので刀を置くことが魔よけとされた。遺体を安置すると、そこに供え物として枕飯、枕団子を供える。枕団子は米の粉(上新粉)などを丸めて作ったもので、数は地域によって差があり、六地蔵、六道から六個とする説と、13仏などからとった13個とする説がある。なくなった日から一個ずつ増やして四十九日までお供えし、49個飾る地域もある。枕飯はご飯を御茶碗に山盛りにして、御箸をさして飾る。

一般に告別式は友引の日を避けるが、これは俗に“友を(死に)引かない”よう配慮するためとされる。ただし、元来六曜は、仏教とは関係がない。賭け事、勝負事から入って来ており、友引とは「勝負事で友人と引き分ける」という意とされ、陰陽道との混淆に由来する。ゆえに友引の日に告別式を行わない風習は迷信と考えられる。火葬場は友引の日が休業日になっている所が多いが、友引でも休業日でない所も増えて来ている。

墓地など埋葬する場所まで送ることを野辺送りということがある。

三回まわしと言って、出棺する前に棺をその場で3回廻したり、建物を3回廻ったりして出棺する風習が一部地域で見ることがある

振り銭・振り餅、葬列時に花籠(竹の籠から割った竹を幾本も垂らし、紙の飾りをつけた物)に銭や餅を入れ落としながら葬列する風習もある。またざるから手で取って撒く場合は撒き銭・撒き餅などとも言う。

なお、同じ日本でも琉球の信仰に基づく葬儀の風習はかなり特異であり、告別式の前に火葬を行うのが普通である。また東北地方、九州地方の一部でも告別式の前に火葬を行うことが多い。

★花シリーズ★ヤグルマギク

2012年05月11日 | ★花シリーズ★
ヤグルマギク

和名 ヤグルマギク(矢車菊)ヤグルマソウ(矢車草) 英名 cornflower

ヤグルマギク(矢車菊)は、キク科ヤグルマギク属の1種である。

和名でヤグルマソウとも呼ばれるが、ユキノシタ科のヤグルマソウと混同しないようにヤグルマギクと呼ばれることが多い。

野生種は青花で、種名の「cyanus」は「あさぎ色の」という意味である。属名の「Centaurea」は、ギリシャ神話に出てくる半人半馬の怪物ケンタウルスから。

産地
ヨーロッパ原産。もとは麦畑などに多い雑草だったが、園芸用に改良され桃色などの品種が作られた。ドイツ連邦共和国、エストニア共和国、マルタ共和国の国花である。

特徴
耐寒性一年生植物。越年草のものもある。






















夏に矢車状の花が咲く。

栽培
東北地方以北または寒さの厳しい中部山岳地帯では春播きにするが、関東地方以西の平地では秋まきにする。現在販売されているタネはほとんどが寒咲種で、8月末にまき、暖かな日だまりに植えておいてやると、年内に開花する。普通は9月下旬に播種し、4月頃から咲かせる。病虫害も少なく、丈夫な草花で、花壇や家庭の切り花などに用いられる。

文化
その青色の美しさから、最高級のサファイアの色味を「コーンフラワーブルー」(ヤグルマギクの花の青)として引き合いに出される。

ノヴァーリスの小説『青い花』(邦題;原題は「ハインリヒ・フォン・オフターディンゲン」)に登場する青い花(ロマン主義の象徴ともされる)はヤグルマギクといわれる。

ツタンカーメン王の墓の副葬品にヤグルマギクやオリーブでできた花束も納められていた。

マリー・アントワネットが好んだ花であり、洋食器の『小花散らし』の模様は彼女がデザインしたヤグルマギクの柄に由来する。

ヤグルマギクの育て方

種まきの時期は秋の9月下旬~10月頃に行います。方法は箱まきやポットまきで行うのがよいと思います。5mmほど覆土して行います。箱まきでは本葉が2,3枚になったら仮植えして、本葉が6枚ほどになったら30cmぐらいと広めの間隔で定植します。鉢植えの用土は花の培養土でかまいません。自分で作る場合は赤玉土(小粒)6,腐葉土3、パーライト1など水はけのよい用土に植え付けます。60cmプランターでは3株を目安に植え付けます。花壇に植え付ける場合は苦土石灰と堆肥、多湿を嫌うので水はけが悪い場合は腐葉土を混ぜ込んで植え付けます。寒さには強く暖地では特に霜よけしなくても問題ありませんが、寒いところでは霜よけをした方が安全です。

★花シリーズ★黄菖蒲

2012年05月11日 | ★花シリーズ★
キショウブ(黄菖蒲)はアヤメ科アヤメ属の多年草。帰化植物。

特徴

花茎の高さは60-100cmになる。葉は幅2-3cm、長さ60-100cm、剣形で中脈が隆起し明瞭で、縁は全縁。花期は5-6月で、アヤメやノハナショウブと同じ、外花被片が大型の広卵形で先が下に垂れ、内花被片が小型で直立した、黄色の花を咲かせる。外花被片の中央に茶色がかった模様がある。

分布と生育環境

西アジアからヨーロッパ原産の植物で、明治頃から栽培されていたものが日本全国の水辺や湿地、水田脇に野生化している。観賞用に栽培されているハナショウブには黄色系の花がないため、その貴重性から重宝されたが、湖沼や河川などへの拡散が問題となっている。

環境省は「要注意外来生物」の一種として「栽培にあたっては、逸出を起こさない」「既に野生化している湖沼等があり、在来種との競合・駆逐等のおそれがある場所については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる」として警戒を呼びかけている。また、日本自然保護協会、日本野鳥の会、WWFでは生態系に与える影響や侵略性が高いとしている。

水辺に生育し美しい花を咲かせる植物なので、「ビオトープ創出」等のために利用される事があるが、「要注意外来生物」を導入することの危険性は大きい。