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★セブ島の旅・其の16★ホテルに咲いていた花「スパイダーリリー」

2013年05月18日 | ★旅行★外国
スパイダーリリーは、中央に白い朝顔に似たラッパ状の花(副花冠)と、6本の蜘蛛の足状に出た細長い花被片(六弁花)、橙色の雄シベを持つヒガンバナ科ヒメノカリス属の半耐寒性球根植物です。花に芳香があります。 ハマユウ(浜木綿) や、 インドハマユウ(印度浜木綿) と同じ、ヒガンバナ科ヒメノカリス属なので、お互いによく似ています。

北アメリカ南部~南アメリカにかけておよそ30種が分布する球根植物です。日本では春に球根を植え付けて夏に花を楽しむのが標準です。熱帯性で寒さに弱く、冬は半ば休眠します。球根(鱗茎)の大きさは種によって異なります。以前はパンクラティウム属やイスメネ属に分類されていたので、名残でその名前で呼ばれることもあります。

花姿は特徴的で、中心部分は薄い膜を張ったようになり(副花冠と言います)、中心から放射状に細長い花びらを伸ばします。色は白や淡い黄色で、よい香りがするものもあります。葉っぱは細長くてやや幅のある楕円で、地際から数枚伸ばします。名前はギリシア語のヒメン(膜)とカロス(美しい)の2語からなり、膜状の副花冠に由来します。

















種類 

スペキオサ〔H. speciosa〕
西インド諸島原産で、ヒメノカリスの中でもよく栽培されているポピュラーな種です。花びらが細長く伸びるので、「スパイダー・リリ」の別名があります。花には強い芳香があり、色は薄い白色で花びらの中心部分(副花冠)が薄膜状になります。球根が比較的大きく、葉っぱは長さ60cm程に伸びます。

リトラーリス〔H. littorallis= H. americana〕
花の姿はスペキオサに似ていますが、花びらはより長くなります。

ナルキッシフローラ〔H. narcissiflora= H. calathina〕
花色は白で、副花冠が先端の大きく開いた筒状になり、見た目は何となくラッパ水仙を彷彿とさせます。種小名のナルキッシフローラは「水仙の花みたいな」と言う意味です。

サルファー・クィーン〔H. 'Salphur Queen'〕
大型のラッパ水仙のような花を咲かせる園芸品種です。花色は淡い黄色。