『磐城誌料歳時民俗記』の世界

明治時代の中頃に書かれた『磐城誌料歳時民俗記』。そこには江戸と明治のいわきの人々の暮らしぶりがつぶさに描かれています。

いわきの十九夜講 血の池和讃

2006年10月16日 | 伝説
高木誠一は
十九夜講の際に唱えられる「釘念仏」「血の池和讃」「十九夜和讃」という
三つの念仏和讃の歌詞を紹介しているが、
今回は、そのうちの「血の池和讃」を紹介する。

血の池和讃
帰命頂礼観世音、十九夜十九夜多けれど、
酉の二月の十九日、十九夜念仏始まりて、
十九夜みだりに納め置き、血の池のがるる御念仏、
南無や大悲の観世音、ひらいて迷土へ参るをり、
八万由旬の血の池を、わづかな池と見て通る、
南無や大悲の観世音 七観音のその中に 
如意輪観音御慈悲にて 数多の女人の身代りに 
血の池地獄にお立ちあり 南無や大悲の観世音 
水火を清めて精進し あげかくこん行とりきりに 
南無大悲の観世音 我等下の其水は 
物にきこうほす其科は 天も地神も水神も 
十方世界の仏神も ゆるさせ給へやわれわれを
南無や大悲の観世音 あいみんのうじゆましまして
御願でしめしたび給へ 光明遍照十方世界
南無阿彌陀仏南無阿彌陀仏
          『石城北神谷誌』より
   

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