『磐城誌料歳時民俗記』の世界

明治時代の中頃に書かれた『磐城誌料歳時民俗記』。そこには江戸と明治のいわきの人々の暮らしぶりがつぶさに描かれています。

磐城平城下の馬市 その5

2007年04月23日 | 歴史
江戸時代、磐城平城下で開かれていた馬市について、
大須賀筠軒(おおすがいんけん 1841年~1912年)は
『磐城誌料歳時民俗記』(明治25年(1892)序文執筆)のなかに、
次のようにも書き記している。

馬ハ平頸ノ髪ヲ薙ズ、長ク両方ヘ垂ルヽヲ文飾(かざり)トス。
薙レバ、馬ノ價減ズ。

これを現代的な表現に書き改めると、次のようになるかと思う。

馬はうなじの毛を切らず、伸び放題にし、
うなじの両サイドに長く垂らしておく。
これが一つの飾りとなっており、毛を切ってしまうと、
馬の値段が下がってしまう。

このようなことがあったのですね・・・。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (ゆず)
2007-04-24 22:45:08
うーん。そんなことがあったのですね…
毛を延び放題にしておいては、かえって価値が下がってしまうのかとも思えるのですが…
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馬のたてがみ (瀬戸しゅん)
2007-04-25 16:20:26
記憶が確かではないのですが、(すみません)
たぶん第1句が違っていると思いますが、
江戸時代の川柳に、

首筋(?)の鬱陶しそうな田舎馬

というような句があったと思います。
これもやはり、田舎の馬のことを
詠んだものだと思います。
返信する

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