日に日に寒さも身にしみるようになってきて、その上日照時間も削減され、冬の訪れを肌身で感じているヒゲ専務ですが、皆さんいかがお過ごしですか?
ねえねえ皆さん、今朝の地震気づきましたか?
月曜日に起きた広島北部地震の余震だったみたいですね。
早朝、まだ明けやらぬ頃の地震って、眠いのと、怖いのと、めんどくさいのが一気に加速してしまいますよね。
どうせすぐにおさまるのに、何でこんな時間に揺らすんだよ!!って言いたくなりません?
デモこれは、大地震を経験していないから言えることなんでしょうけどね。
そう言えば、月曜日の本地震の時には、仙台の姪っ子が「おっちゃん大丈夫?」と、すぐに電話をして来てくれました。
大丈夫なのを確認すると「そっちで地震なんて、絶~対珍しいよねっ!」なんておどけていましたが、地震の本当のこわさを知っているからこその反応なのでしょうね。
ではでは、せっかくですから今回は、建築業界で考えられている、地震に対する考え方の一つを紹介してみましょう。
それでは皆さん、地震に強い家はどんな家だとお思いですか?
揺れない家が強い家で、揺れる家は危険な家であると思っている方が殆どではないでしょうか。
それでは、古民家などが多く残っているここ斐川町は、危険いっぱいの住宅地帯か?と言えば、割とそうでもなかったりするのです。
もちろん、新興住宅街の今風な建物は、年々厳しさを増す耐震基準に合格させるために、たくさんの筋交いや金物、更にパネル等でガチガチに固め、めいっぱい強度を上げています。
基準強度以上の数値を自慢しているハウスメーカーもありますよね。
しかし、先に書いた古民家は、昔風の建て方ですから筋交いもろくに入っていません。
それどころか、壁が少なく、コンクリートの頑丈な基礎もありません。
それではどうして、地震に揺らされても倒れないのでしょうか?
それは、これらの家の造りには、免震の技法が採り入れられているからなのです。
木の持つ粘り強さを利用し、揺れることで地震のエネルギーを吸収しているのです。
斜めの筋交いが無い代わりに、たて方向の柱とその柱を貫通している横方向の貫(ヌキ)とが、絶妙な力のバランスを生み出すのです。
そう言えば、私が大工の弟子の頃、師匠であった父が「昔の家は筋交いなんて入ってないから揺れるけど、絶対大丈夫!」と言っていたのを思い出しました。
昔の職人の「からえばり」程度にしか聞いてなかったのですが、知識を入れれば入れるほど、納得せざるを得なくなって来たのは、さすがに参りましたね。
しかし注意しないといけないのは、そのころの主流は軽い草葺きの屋根であったこと。
その作りのままでわらを取り除き、瓦屋根を乗せたお家を時々見かけますが、もしかすると最も危険な作りになっているかも知れませんので、注意が必要です。
長くなりそうなので、次回に続けます。
お楽しみにっ!!
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