寒い北風が吹きすさび、どんよりと雲に覆われた天気のここ斐川町。
きのうの雨は冷たさを感じさせ、小さな氷の粒も入ったミゾレでしたね。
これからしばらくは「山陰地方」を地でいくような天気が続くようで、ちょっと憂鬱気味のヒゲ専務ですが、皆さんはいかがですか?
実は、憂鬱気味なのは天気のせいだけではなく、プランニングを初めて2週間が過ぎても、いっこうにまとまらないリフォームプランのせいでもあるのです。
お客様には先程、スランプ気味の言い訳を書いた「ご免なさいメール」を送ったところです。
山の頂きは何となく見えているのに、もがいても叫んでも、手も声も届きそうで届かないって、こんな時もあるんですね。
まだまだ勉強不足と、天のお声が聞こえてきそうで、人生捨てたモンじゃないな!と、感じているところです。
だって、この壁を乗り越えれば、この崖を登り切れば確実に、また新たな自分に出会えるんですもの。
ちょっとワクワクしませんか?
さてさて、前回の続きを少し。
古くて揺れる家は危険な家かと言えば、決してそうではないのですが、屋根をリフォームしたときには注意が必要と書きましたね。
それでは、一般住宅の屋根の素材としては何があると皆さんはお考えですか?
茅や藁を乗せた草葺きの屋根は、めっきり姿を見なくなりましたね。
代わりに、鉄板の屋根や、薄いセメント板のようなスレート系の屋根も多く見られるのが最近の傾向では無いでしょうか。
でも、島根県であれば、県内の西方、石見地方で産出される土で作った石州瓦が、まだまだ圧倒的に多いのは間違いないようです。
なぜなら、錆びたり腐ったり、表面が汚れて黒ずんできたり、そんなことの殆ど無いのが石州瓦の良さなのですから。
ただ、そんな優等生である瓦の、唯一の欠点は「重さ」なのです。
地震の揺れに対しては、その重さが弱点となりますので、注意が必要と言うことです。
基本的には古民家が瓦屋根であっても、免震により家が倒壊することは殆どありません。
しかし、度重なるリフォームや修繕で、力のバランスが崩れてしまった場合。
または蟻害等により、軸組部材の強度自体が落ちてしまった場合には、当然危険度は増します。
壁や天井をはがしてリフォームする時こそ、地震に対する強度を上げる絶好の機会だと思った方がよいでしょう。
冒頭に書いた、今プランニングしている古いお家も、当然強度を増した上での、最適な生活環境を模索しています。
時間は掛かるしとっても疲れますが、避けて通れない、古民家と出会った工務店の宿命みたいなものなんでしょうね。
それでは又っ!!