ヒゲ社長の徒然日記

(有)西工務店ヒゲ社長の、華麗で無謀なチャレンジ物語

恐れるに足りず

2010年12月08日 | 日記・エッセイ・コラム

朝から雨の予報だったのに、不思議とからっと晴れた今朝は、思った以上に寒かったですよね~

それにしても、今日の雨はいつ頃から降るんだろうと、ついつい空を見上げていましたよ。

いくら何でも今時の気象庁の予報が、100%の大ハズレはないだろうし、相変わらずピンポイント情報も、傘マーク消えてないし・・・?

などと、小さな増築のため、屋根の一部を壊している弊社の大工さん達の気持ちも知らず、とってものんきな今朝のヒゲ専務ですが、皆さんいかがお過ごしですか?

せっかく晴れてくれたんだから、今の内にやれるだけやってみては?と、防雨シートを持たせ職人達を現場に送り出しました。

工事範囲が狭ければ、シートで十分対応出来るので、多少は無理をしてでも工事を進めないと、あっという間にお正月が来てしまいますものね。

それに年末12月というこの時期に、この山陰で快晴が続くわけがなく、少しの晴れ間であっても無駄には出来ませんからね。

我ながら英断を下したもんだ。さすがヒゲ専務!

と、一人ご満悦気分で、時々事務所の窓から、徐々に雲の広がる西の空を眺めていました。

あの雨雲くん、もう少しゆっくり進めばいいのに~と思ったその瞬間、なんと、一台の大型コンバインが凄いスピードで田んぼに突っ込んで行くではありませんか。

おおっ・・と思っていると、更に一台、しばらくすると更にもう一台!

そんなに広い区画の田んぼでもないのに、3台もの大型コンバインが、所狭しと走り始めました。

どうも、こちらも予想外の晴れ間を突いて、降り出すまでのわずかな時間を惜しみ、収穫時期を向かえた大豆を刈っているのでした。

先月の末頃から、枯れ果てて茶色に染まった大豆畑が目につくようになり、収穫はまだなのかな~と、ちょっと気にしていました。

それが、タイミング的に『今』なのだと言うことなんでしょうね。

コンバインを操る若いオペレーター達は、両輪に着いているキャタピラーを器用に操作し、前進バック・狭小ターンを繰り返し、みるみるうちに刈り終えて行くのです。

するとすぐさま、横付けされたロングボディーのトラックに積まれたコンテナに、刈ったばかりの大豆を、長いパイプで移し替え、隣の区画へと移動し、再び走り出すのでした。

我が国の農業政策は方針が定まらず、毎年のように政策変更を繰り返し、そのたびに農業経営者を困惑に陥れている。

しかしそれであっても、彼らを見ていると、今日のようにわずかな晴れ間にチャンスを見いだし、勇猛果敢に突き進んで行くのではないかと、そんなことを思わせた。

このような、チャレンジ精神を持つ経営者であれば、昨今議論されている「TPP」も恐れるに足りず、と言ったところなのでは無いだろうか。

どんな中小零細企業であっても、彼らに学ぶべき事は多々あるのだろう。

どんなに強い向かい風であっても、わずかな油断は付きもの。

そこに切り込む勇気と、踏み出すタイミングさえ間違わなければ、確実に道を切り開くことは出来る。

そのチャンスは、皆平等に訪れているのだ。

その一瞬を見逃すか、つかみ取るか?

それは、どんなときもうつむかず、しっかりと前を見据えている者にしか、結果はついてこないと言うことなのだと思う・・・

ナドナド・・

仕事そっちのけで、大型機械の動きに見とれていたくせに、いつの間にかえらそ~に経営論を語る今日のヒゲ専務。

結局、職人達が冷たい雨に打たれ、ふるえながら帰ってきたのは、あんたのせいですから~

ではでは、またっ!!