レイニ-サイド ハ-パ-ズパブ

金属弦ケルティックハ-プ奏者「坂上真清」の演奏やCDの情報、またこれまでの音楽の動画などを中心に紹介しています。

O'Carolan初恋の女性 ブリジットクルーズと4つのエアー

2023年03月27日 | フェオエ 関連情報

 

   

 

一昨日3月25日は

アイルランド盲目のハーパー

O'Carolanの命日。

 

それにちなんで

13年前にライブ全曲がO'Carolanだけという

チャレンジャーなユニット

ファーイースト・オキャロラン・アンサンブル

の音源から ブリジットクルーズ組曲 を

アップしました。


この名前での活動は1年間だけだったけど

当時ライブに来ていたお客さん2人から

ここ半年の間に偶然にも

この組曲が今も印象に残っているという

感想を聞いたので

今回13年ぶりに公開する事に。

 

ホイッスルは庄司祐子さん、

フィドルは中藤有花さん

というトリオでその後は徐々に

オリジナル曲へ移行していくに従い

Far East O'Carolan Ensemble

の頭文字を繋げて

FEOE(フェオエ) に変更になった訳です。

 

 

O'Carolan はミース州ノーバーに

住んでた若い頃

近くのクルーズタウンにある裕福な地主

クルーズ家が運営する学校に通っていて

家の娘であるブリジットクルーズと出会い

彼女に恋をした。

 

但しこの初恋も多分彼女の両親は

農民で鍛冶屋の息子であるO'Carolanと

娘との恋愛を認める事はなかったはずだし

そもそもが一方的な片想い

だったんじゃないかなと思う。

 

14歳の時に彼の家族は

ロスコモン州バリーファーノンに

引っ越すことになったが

彼女への愛情は生涯に渡り続き

O'Carolan の友人である

チャールズオコナーは

彼はいつでもブリジットの事を

とても愛情を込めて

思い出していたと語っている。

 

勿論結婚後もそうだったはずなので

奥さんやきもち妬かなかったかなんて

いらぬ心配もしてしまう。

 

現在彼女の名前が付いた

4つのエアーが伝えられていて

200曲以上ある彼の作品の中で

同名タイトルの曲としては

最多であるのも何だか微笑ましい。

 

その後のブリジットに関して

伝わっている伝説がある。

 

18歳で盲目になってしまい

その後ハーパーとしてアイルランド中に

名前が知れ渡った後に

ダーグ湖の聖パトリックの煉獄へ

巡礼に行った時

偶然にもブリジットが湖の岸で

盲目の巡礼者達がボートから

降りるのを手助けしていて

彼は彼女の手を触った瞬間アイルランド語で

「これはブリジットクルーズの手です」

と大声で叫んだと言われている。


まるでチャップリン「街の灯」みたいだけど

本当にあった事なのか定かではなく

あくまで伝説ではあるが

自分は真実だったと信じたい。

 

  

 

 

今回アップしたこの音源は

ブリジットクルーズという4つのエアーを

1つの組曲として演奏しているもの。

 

恐らく当時2回しか演奏しなかったはずで

映像は残念ながら無いけれど

運よく音源が残されていたので

13年ぶりに公開出来て良かったと思う。

 

多分世界中でも4つのエアーを

1つの組曲という形でやっているのは

他に無いかもしれない。

 

2010年9月5日 

高円寺 Moon Stomp での演奏です。

0:00-2:27  Bridget Cruise 3rd Air
2:28-4:54  Bridget Cruise 1st Air
4:55-7:24  Bridget Cruise 4th Air
7:25-9:36  Bridget Cruise 2nd Air

 

 

 

 

 

 

 

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「旅の日」と「芭蕉」と「空とそら」

2022年05月17日 | フェオエ 関連情報

 

   

 

昨日5月16日は松尾芭蕉が奥の細道で

東北に旅立った日という事にちなみ

「旅の日」に認定されているそうです。

 

自分は芭蕉に関連した曲を作っているので

この機に紹介したいと思います。

 

3.11の後に企画された

「世界遺産プロジェクトin平泉」

の為に制作された 久遠の鐘 というCDに

フェオエ で演奏した 空とそら という曲。

 

奥の細道には芭蕉の門人である

曾良(そら)が同行した事は有名です。

 

師匠と一緒に旅をしながら各地を巡り

俳句を詠んでいたはずですが

北の果ての奥州平泉で見上げた

美しい空は彼の目にはどう映ったのか、

というのが曲のテーマ。

 

   

 

決して駄洒落が言いたくて作った曲では

無いので誤解しないで下さい ^^;

 

もう1つのテーマはケルトの日本の

融合というのが当時あって

その中の1つでもあります。

 

 

この演奏は 久遠の鐘 レコ初ライブからで

当時産休中の庄司祐子さんの代わりに

野口明生君が参加しています。

 

今制作中の次のCDにも

2022年バージョンの空とそらを

収録したいと考えているのでお楽しみに♪

 

 

 

 

 

 

 

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FEOE ライブ写真

2019年07月02日 | フェオエ 関連情報

 

 

 

     

 

 

2012年の

ルネ小平クリスマスコンサート以来となった

有花さん、祐子さんとの FEOE の写真です。

 

どうもありがとうございました。

 

久しぶりのFEOEという事で

いつもとは違った緊張感のあるライブでしたが

7年という時間が経ったにも関わらず

3人の当時と変わらない

アンサンブルの音に感慨もひとしおでした。

 

このユニットは特に独特のサウンドを持っていて

シルキーハーモニーと名付けています。

 

また年末か年明けに集まろうと思っているので

今回いらしてくれた方も来られなかった方

も是非聴きにいらして下さい。

 

 

 

 

     

 

 

     

 

 

  

     

 

 

 

     

 

 

  

     

 

 

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フェオエ O'Carolanのスコティッシュエアー変奏曲

2019年06月28日 | フェオエ 関連情報

 

 

       

 

6月30日(日) 7年ぶりにライブをする

フェオエ の動画でO'Carolanが編曲した

スコティッシュエアーの変奏曲です。

 

タイトルは
「Variations on the Scottish Air "When She Cam Ben" 」

 

Donal O'Sullivan 編纂のO'Carolan曲集には

2つのScottish Variation(変奏曲)が載っていて

これは元々ある主題の旋律を

発展させていく形式の呼び名。

 

リュートのグリーンスリーブス変奏曲や

琴のさくらさくら変奏曲

バッハのゴルトベルグ変奏曲などは

有名ですよね。

 

この演奏はO'Sullivanの本に載っていた

メロディーだけの楽譜から

自分たちでアレンジしていったものですが

O'Carolanはエレノアプランケットや

シーベグシーモアだけみたいな

イメージを持っている人には是非彼の

別の一面も知ってもらえればと思います。

 

 

 

 

 

 

FEOE (フェオエ) ~ Live after a long time ~

O'Carolanを中心としたアイリッシュと叙情的なオリジナルを演奏するFEOE、7年ぶりオリジナルメンバーで始動します。

プロフィール http://masumi-harp.raindrop.jp/profile/feoe/

・中藤有花 フィドル
・庄司祐子 ホイッスル 
・坂上真清 ケルティックハープ

6月30日(日) Open 14:30 / Start 15:00

チャージ¥2700 (+1ドリンクオーダー ¥500)

高円寺Grain  
http://grain-kouenji.jp
東京都 杉並区高円寺北3-22-4 U.Kビル2階
JR中央線、総武線 高円寺駅北口徒歩2分

・予約 「高円寺Grain」まで
e-mail: kouenjigrain@gmail.com
TEL&FAX: 03-6383-0440 (留守電可)

当日まではっきりしない方は直接いらしても入場出来ます。

 

 

 

 



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フェオエ「空とそら」リマスターライブ動画

2015年02月26日 | フェオエ 関連情報

 

 

            

 

 

過去の動画の画質、音質を

リマスターして再アップロードしています。

 

今回の紹介する曲のタイトルは

奥の細道で芭蕉に同行した門人の曾良の事。


元々が平泉をテーマにしたCD 久遠の鐘

フェオエ として収録する為に作ったので

イメージはケルトに日本を

織り込んだ曲にするというものでした。

 

でも師匠と一緒の東北の旅は曾良にとって

いったいどんなものだったんでしょうか?

 
例えば自分でも俳句を詠んで

師匠から誉めてもらったり

ダメ出しなんかもされたのか、、


そして平泉に立ち寄った時 曾良は

どんな気持で

奥州の美しい空を見上げたのか、、

 

平泉に行くと芭蕉が立ち寄ったとされる

所には記念碑や銅像があって

いにしえへの郷愁をそそられます。

 

 

久遠の鐘  レコ発ライブの動画です。

 

 

 

 

 

 

 

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フェオエ「蒼色のしじま」リマスターライブ動画

2015年02月03日 | フェオエ 関連情報

 

 

 

  

 

        

以前 YouTube にアップした

動画の画質、音質のクオリティーを上げて

再アップロードをしています。

 

今回はオムニバスCD

久遠の鐘 に収録された フェオエ の 

蒼色のしじま という曲です。

 

      

 

 

前にアップされていた動画は

音が結構こもっていた感じでしたが

今回迫力のある音になりました。

 

この演奏は 久遠の鐘

CD発売記念ライブの映像で

ゲスト参加のベース、パーカッションが

曲のリズムのグルーヴ感を出していて

恰好いいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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FEOE (フェオエ) @ 平泉 嵐の中の奉納演奏

2013年09月18日 | フェオエ 関連情報

 

 

    

 

 

FEOE(フェオエ) で台風の中 

平泉 中尊寺の奉納演奏に行ってきた。


以下 道中災難一覧


・野口君 新幹線間に合わなかった事件 (>_<)

・中藤さん 家出た途端傘2本粉砕事件  (T_T)

・中藤さん 携帯が無い!事件 (・・;) 

・鈴木さん 弁慶立ち往生の地でのリアル立ち往生事件  (一 一)

・坂上 前もって店に知らせていたにも関わらず行ったら
    何も準備が出来てなく黄金八斗汁食べそこね事件 (T_T)/~~~

 

以上幾多の困難にもめげず無事終了した。

 

 

時間的に正にピークとなった嵐の中 

ご本尊様の御前にて  

平安から続くお寺の重みを

感じながらの奉納演奏。


皆言ってたけど 演奏中横のご本尊様から

ずっと見守られている様な

不思議な感覚に陥った。


外で激しく吹き荒れている

台風をまったく感じなかったのだ。

 

そして大変な中わざわざ聴きに

いらしていただいた山田俊和貫首

 (中尊寺の一番偉いご住職) 

演奏後に天台宗の声明とグレゴリオ聖歌の

コラボレーションというCDを

いただき少しお話もさせていただく。

 

このCDに関してのブログが

あったので一応ご紹介を

http://ameblo.jp/fremdeya/entry-11415530282.html


 

夜は地元でとてもお世話になっている

和菓子店 吉野家さんでのライブ。


車で向かう途中 

大きな虹が迎えてくれた。


そして反対側の夕暮れ空の

美しい事と言ったら・・ (トップの写真)

 

やはり来られなかった方も

何人もいた様だが

そんな中聴きにきてもらった

お客さんに感謝しつつ演奏。


アンコールも2回いただき何ともありがたい

 

終了後はお店のお母様が

作ってくれた手料理でもてなしていただき

御主人の強い郷土愛に満ちた

平泉の歴史話を聞くという至福の時間を過ごす。

 

山の巨木が台風の雨風で

大きく揺れる中 中尊寺本堂での奉納演奏。

 

の演奏場所へ向かう途中

平泉の空に現われた大きな虹。

 

地元の方をして「年に1回あるかないか」

と言わしめた信じられない様な夕暮れ空。

 

本当に奇跡の様な1日・・・

 

 

 

深夜2時までの打ち上げにもめげず

翌日は平泉観光。


台風一過の天候の中

2年前奉納演奏をした

毛越寺、中尊寺(ちゃんとした観光として)、

義経堂、達谷窟毘沙門堂 などをまわる。

 

自分は楽器の事があり

1人新幹線での帰京なので

時間の関係上 名物の黄金八斗汁 

を食べそこねたが2回目という事もあって

少し平泉が見えてきたような気がする。

 

また前回の平泉後その印象を元に作り

久遠の鐘 に収録した曲の数々を

その地に行って演奏出来たのは

この上ない喜びだった。

 

地元の方をして

こんな風景めったに無い と言った

自然の美しさをこの目で見られたのも

「きっと藤原清衡公が見せてくれたのでは」

という吉野家のご主人の言葉が強く胸に残った。

 

関係スタッフの皆さん、

地元でお世話になった皆様

そして聴きに来ていただいた皆さん

本当にありがとうございました。


また是非行けたらと心より願っています。

 

写真はほぼ時系列になっています。

 

FEOE(フェオエ)  @ 平泉

 

 

 

 

 

 

 

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オキャロラン音楽祭より「Windy Rise」 @ 妖精ミュージアム

2013年08月23日 | フェオエ 関連情報

 

 

 

 

   

 

 

FEOE (フェオエ) が参加した

妖精ミュージアム オキャロラン音楽祭から

今回ご紹介するのは Windy Rise です。

 

昨年の3月11日 

二子玉川ライズにて行われたイベントで

寒い中 風に吹かれながら 

演奏した時の印象を元に作ったオリジナル曲。

 

アイリッシュのジグ風なリズムにのって

風に吹かれながら演奏してい

る感じに仕上がりました ♪

 

 

 

 

 

 

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キャロラン哀愁セット「Miss McDermott / Captain O'Kane」@ 妖精ミュージアム

2013年08月21日 | フェオエ 関連情報

 

 

    

 

 

妖精ミュージアムで行われた

オキャロラン音楽祭での

FEOE (フェオエ) の動画がアップされました。

 
ご紹介するのはキャロランの

哀愁あるメロディー2曲セット。

 
Miss McDermott / Captain O'Kane

 

1曲目は 1stCD クラルサッハ  にも

収録されていますが

ここではそれとはまた違う

アプローチでお楽しみ下さい。

 


この日は終始後ろに

鎮座ましましていらっしゃる 

オキャロラン先輩に見守られての演奏でした (^^

 


 

 

 

 

 

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オキャロラン音楽祭 @ 妖精ミュージアム with ミヤリー

2013年08月13日 | フェオエ 関連情報

 

 

  

 

 

日曜の妖精ミュージアム 

オキャロラン音楽祭の FEOE (フェオエ)

来ていただいた皆さん 

ありがとうございました。


東京や 中には関西方面からも

わざわざお越しいただきました。

 

ステージではオキャロラン先輩を

背景にして演奏したんですが

自分の位置的に 顔を上げると

先輩と目が合ってしまい

オキャロランさんの曲を演奏しながら

時々顔色を伺っていたという

ちょっと今までにない変な緊張感でした。


それに自分のオリジナル曲も

じっと聴かれているみたいで・・・

 

その後はご当地キャラ 

ミヤリーにも会えたし

(本物は写真より数段可愛かったなぁ  )

井村君江先生からも

開演のご挨拶をしてもらったり。


暑い中早起きして帰省ラッシュの中

宇都宮まで行った甲斐がありました。


餃子ももちろん食べました

 


一応手元にある写真

(Facebookにあがっていたのから)

を貼っておきます。


他の写真も手に入ったら紹介します。

 


また演奏動画も撮ったので

アップ出来ればと考えています ♪

 

共演してくれた安生君  

そして関係者 スタッフの皆様

ありがとうございました。


そしてお疲れ様でした。 

 

 

 

 

 

 

 

 

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久遠の鐘 メモリアルLIVE 開催

2013年02月28日 | フェオエ 関連情報

 

 

 

      

 

 

FEOE (フェオエ) が3曲 

自分がハープソロで1曲参加した

昨年発売のCD 久遠の鐘 記念ライブが

決まりました。


発売後少し時間がたってしまいましたが

震災から2年目になる日の前日 3月10日(日) 

渋谷の「サラヴァ東京」にてCD収録

全アーティストが参加して開催されます。

 

この様な複数の人間が関わった場合 

スケジュール調整などが大変で

中々実現も難しいけれど

こうして全員でライプが

出来るのは素晴らしい事です。

 

昨年の3月11日にも

二子玉川ライズのイベントを行いましたが

あの時はまだCD発売前だったし。

 

この日はCD収録全曲は勿論 

それ以外の曲も演奏する予定なので

すでに久遠の鐘を持っている人も 

まだ聴いた事無いという人も

是非渋谷まで遊びに

来てもらえたらと思います。

 

収録されている詩の朗読や

企画者である戸田さんの話もあるらしいので

そうめったに見られない様な

イベントになりそうです ♪

 


 ~ 久遠の鐘 メモリアル LIVE ~

3月10日(日)

渋谷 サラヴァ東京


(渋谷区松濤1丁目29-1 渋谷クロスロードビル B1)

18時開場、 19時開演                                                
予約 ¥3000     当日 ¥3500   (1drink 付)                                                                       

 (予約で2名以上 お1人様 ¥2500)                                       

予約  サラヴァ東京予約フォーム 又は 03-6427-8886

 

 

 

 

 

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久遠の鐘 発売!

2012年06月25日 | フェオエ 関連情報

 

 

   

 

 

6月24日(日) 以前からお伝えしていたCD

久遠の鐘 ~ 世界遺産プロジェクトin平泉

が発売されました。

FEOE (フェオエ) で3曲

坂上のハープソロで1曲参加していて

すべてオリジナルの新曲です。


ライブ会場では売られ始めているので

もう聴いてもらった方もいるかも知れません。

 

このCDは全曲

参加アーティストが作ったオリジナル作品で

元々が平泉をテーマにした曲を

それぞれ作り持ち寄って

CDを作ろうというのが発端でした。


オリジナル楽曲のみという部分が

この作品の価値を高めていると感じていて

全体としては奥州平泉の古代~未来までの

歴史を辿っていくような構成になっています。

 

 ブックレットには作者によって

それぞれ各曲の解説がされていますが

ここでは字数制限で書けなかった

その補足などしておきたいと思います。

 

 

●蒼色のしじま

3人に加えベースとパーカッションを

ゲストに迎えたんですが

この独特のシンコペーションを含む

3拍子がまず最初にありきの曲だったので

どうしてもリズムを強調する必要がありました。


スペインなど南欧トラッド的な

イメージが元になっているので

日本の平泉にはどうかなと少し心配でしたが

通して聴いてみてそれほどの違和感も無く

プロデューサーの戸田さんも

気にいってくれていたようだったので

安心しました。

 

 
●空とそら

これは自分にとっての平泉を

そのまま具現化した曲で

そういう意味でこのCDには

1番違和感なく溶け込めたのではと思います。

 
ケルト的なものを日本的な

オブラートで包みこむ とでも言うか

兼ねてから自分のテーマの1つであった

日本的な音階を使わずに

日本の抽象描写をするといった曲作りの

1つの完成形かも知れません。


 

 ●3月の鐘

タイトルから 3.11の震災後に

このCDに為に作ったと

思われそうですが

まったく関係無で すべては

後づけ的に意味合いが深まってきた曲です。

(元々は解説にもある様に

春の到来を告げる という意味)


しかしその後の3.11 

そしてCDが藤原清衡の残した思想から

「久遠の鐘」というタイトルに

なったという事で

実は初めからこのCDに収録される

運命を持って生まれた曲かなと

今は感じています。

 

曲に関してはワンコードが

ドローン風に続くパートと

テンションコードが目まぐるしく

変化していくパートが

交差する作りになっていて

特にラストのワンコードで

ずっとリフレインしながら

フェイドアウトしていく部分は

どこまでも続く永遠性を表しています。


自分は雪解け水から出来た川の

イメージですが

それぞれ感じてもらった印象で

解釈してもらって構いません


曲を通してFEOE (フェオエ)独特の

シルキーハーモニーを聴くことが出来ます。

 

 


坂上ソロ

●まほろば

CDに収録予定だった「供養願文」の

現代語訳の朗読用に急遽作った曲で

(現代語訳の朗読は結局未収録)

まず最初にタイトルが浮かび 

れから曲が形作られていきました。


本来 朗読と1つのセットに

するという予定だったので

長くならない様に出来るだけ

シンプルに という事を心がけました。

 

最終的には「供養願文」原文朗読に

く並びとなったんですが

通して聴いても特に違和感は

感じないかと思います。


戸田さんの曲配置の妙のおかげです。


ただ自分の手元にある 朗読家 

青木ひろこさんの朗読と

この曲のセットも捨てがたいなぁ。

とも正直思ってはいるんですが(笑) 

 

 

 

以上 各収録曲に関する補足でした。


ただ勿論 最終的には

聴いた人それぞれが自分のイメージを

作り上げていってもらって構いませんので

何かの指針みたいな感じて読んで下さい。

 

とにかく是非多くの人に

聴いてもらえたら嬉しいです。

 

 ------------------------------------------------------------

 
久遠の鐘 Kuon no Kane 世界遺産プロジェクトin平泉
[Original recording]
¥ 2,625 

 
曲目リスト
1. 達谷窟毘沙門堂(よしうらけんじ) 
2. 山の神 ~相澤史郎詩集『血の冬』より~(相澤史郎) 
3. 地吹雪の丘(太田光宏) 
4. 秋霖(オオフジツボ) 
5. 蒼色のしじま(FEOE) 
6. 金鶏山落日賦(Mark Akixa) 
7. Ancestor's Heart Beat(よしうらけんじ) 
8. 鐘聲(Mark Akixa) 
9. まほろば(坂上真清) 
10. Peaceful People(Mark Akixa) 
11. 平泉セット(オオフジツボ) 
12. 空とそら(FEOE) 
13. hope(オオフジツボ) 
14. 3月の鐘(FEOE) 

--------------------------------------------------------------------------------

内容紹介

久遠の鐘プロジェクト

2011年3月の「東日本大震災」と、6月の奥州平泉の「ユネスコ世界文化遺産登録」
を受け、芸術による“東北の復興” “世界のエールへの返礼”
の旗を掲げようと、世界遺産の地で7・8・9月の三回に渡って開催された
文化プロジェクト。
「バスキングジャパン」が企画、平泉町・岩手県等の協力のもと開催された。

“久遠の鐘” とは、焦土であった平泉を復興させ、
奥州に高度な文化都市を作った 初代・藤原清衡公の宣言文「中尊寺供養願文」
の一節に重ねられたフレーズ。
荒廃を乗り越え、全ての魂を救済するという“千界に響き渡る鐘の音”。
この清衡公の祈りの結晶を、久遠の時を超え、
世界に共鳴させようというのが「久遠の鐘プロジェクト」である。

 

このアルバムは、東北の歴史を時系列的に喚起できるよう構成されています。
全体は大きく二部に分けられます。

第一部は、 1曲目「達谷窟毘沙門堂」から
7曲目「Ancestor's Heart Beat」まで。
東北の古代・自然・本能、たび重なる侵略と悪路王の首、自由の民、激情、
ひとり焦土に佇む清衡、謂わば歴史の舞台に躍り出る以前の“原・平泉”
とでも言える世界。

第二部は、8曲目「鐘聲」から14曲目「3月の鐘」まで。
供養願文の祈りのもと東アジア屈指の平和都市を作り、
やがて義経という英雄を輩出しながら歴史の渦に飲まれ、
その哀惜は伝説となり歌に詠まれる。そして21世紀の激動と未来への小さな希望。

もちろん個々の楽曲は元々そのような意味を込めて作られた
作品群ではありませんので、純粋にサウンドとしてお聴きいただいて結構です。
もし歴史好きな方は、このアルバムからどんな大河ドラマがイメージ出来るか、
謎解きのようにもお楽しみください。
(Masayuki Toda)

 


 

 

 

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強風の日 FEOE (フェオエ) レコーディング

2012年04月04日 | フェオエ 関連情報

 

 

      

 

 

夏に出るCDに参加するための

FEOE (フェオエ)  のレコーディングを行った。

 
CDにはオリジナルを3曲録音するので

何とかこの日 録音を

終わらせられればという計画のもと

FEOE (フェオエ) 3人の他に

ゲストとして参加してもらう

パーカッションの土生君とベースの小谷さん

またCDに朗読を入れる事になったので

先日もご一緒した朗読家の青木さん

にも来ていただいた。

 

それに今回の企画者である

バスキングジャパンの戸田さん

エンジニアをやってもらう迎谷さん 

という面々。

 

 録音の順番に従ってゲストの方には

その時間に来てもらう形で

まずはFEOE (フェオエ)で

全曲に仮のガイドメロディーを録音。

 

そしてそれを聞きながらまずは

パーカッションの土生君のレコーディング。


土生君は普段はアフリカや

東南アジアの伝統音楽を演奏していて

こういうタイプの曲はあまりやった事は

無いとは思うんだけど

素晴らしいパフォーマンスを

披露してもらいほとんど一発で終了した。


演奏してもらった楽器は

西アフリカなどで使われている 

ジャンベ というパーカッション。

 

何か演奏スタイルの相性も

合ってる感じがして是非今度はライブにも

参加してもらえたら嬉しいな。

 

 
続いては青木さんの朗読


これは戸田さんの特別な

こだわりもあり予想を超える時間を要した。


特に方言を使った詩の朗読を

急きょ青木さんに頼んだらしく

戸田さん付きっきりのもと

何度もテイクを重ねていく。

 

またもう1つの詩は藤原清衡の久遠願文。


こちらは平泉の演奏時に読んだ事もあって

比較的スムーズに進行した様だ。


~様だ~ と言うのも実はこの録音時だけは

物音をいっさいたてられない為 

自分はスタジオをはずしていた。


唾も呑み込めない雰囲気で・・・

 


予想を1時間位超えた朗読の収録が終わり

今度はウッドベースの小谷さんに

スタジオに入ってもらう。


小谷さんには3曲とも全部に

参加してもらうのでこの日1番時間も

かかりそうかもと思っていて

まずは中でも最も難曲っぽかった 

蒼色のしじま からスタート。

 

ただ事前に土生君のパーカッションが

加わった事により

随分とリズムのノリも

分かりやすくはなった様で

アレコレ相談しながら少しずつ

フレーズを決めていく。


でもそこはやはりプロのベース奏者。


1度曲のノリがつかめた後は

比較的スムーズにレコーディングは進む。


また残りの2曲は弓を使う奏法で

演奏もよりシンプルなので

さほど時間もかからずに終了した。

 

とても美しい仕上がりに

頼んで良かったとつくづく思えた瞬間。

 

 

休憩を挟んだあと

まずは庄司さんのホイッスルから録り始める。


まぁいつもライブで演り馴れてい

る曲ではあるので

細かい部分の修正などをしながらも

スムーズに進行したと思うが

その後のフィドルの中藤さんは

もう時間が残り少なくて録れても1曲。

 

迎谷さんからもそうするよりは

改めて別の日に という意見も出て

相談の末 また後日レコーディング

しようという事になった。

 

中藤さんには長い時間待機してもらったのに

申し訳なかったけど

短時間で慌ててやるよりは

結局はいい結果になるとの判断。

 


でも待ってる間に戸田さんが

用意してくれた

美味しいカレー屋さんに食事に

行ったりして実はちょっと羨ましい 。

 

自分とエンジニアの迎谷さんは

ずっとスタジオにつきっきりなので

勿論食べられなかった。

 

 
終了後外に出た時にはまだ風は

結構あったけど雨も小降りで 

爆弾低気圧 (中々凄い呼び名だ、、)

の影響も収束しかけていたが

電車もまだ不安定なので皆で

近くのレストランに行ってお疲れ様の乾杯。 

 

何故か立ち食いソバの話で

盛り上がったりしつつこの日は終了。

 

 
ただまだフィドルの録音もあるし

別にハープソロでもう1曲

収録をという事になったので

これから4月中盤~後半にかけて

作業は続いていく。

 


まずはとりあえずは皆さん 

お疲れ様でした。

 


 

 

 

 

 

 

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祈りの音楽 震災チャリティーコンサート

2012年03月11日 | フェオエ 関連情報

 

 

          

 

 

震災から1年目となる今日

二子玉川ライズで行われた

チャリティーコンサートに

FEOE (フェオエ) が参加させてもらいました。

 

毎週この場所で演奏を企画している

バスキングシャパンが中心となり

開催されたイベントで

昨年に同じ趣旨で奥州平泉に

行った演奏家が集まり

各自それぞれが平泉に関する

新曲を作り披露しました。

 

最初はインディアンフルートの

マークアキクサさんのユニット。


ギターとパーカッションを加えた編成

初めて見るインディアンフルート!

 

 

 

 

そして ハンドリオン で一緒に

やっている藤野さんがリーダーを務める

オオフジツボが演奏しました。


なお演奏途中 地震のあった時刻になると

追悼の文が読み上げられ

今日は特別な演奏なんだと

改めて確認出来た瞬間です。


恐らくは日本中で同じような

光景が見られたんでしょうね。

 

 

日が傾きかけた夕刻に

FEOE (フェオエ) は演奏しました。


やはり温度も昼のマークさんと時と

比べると低くなってきて

カイロを張り服の下にウィンドブレーカーを

着込んでの演奏でしたが

一昨年のクリスマス氷点下近くのルミネの屋上で

風吹く中演奏して遭難しかかった経験があるので  

まったく苦にはなりませんでしたね。

 

やはりその時にもご一緒した

ギターの大田さんも同じ事言ってたし (笑)

 

我々はアイリッシュ、オリジナル曲を

織り交ぜて演奏しましたが

中でも昨年平泉に行った後

その地にいた 遥か古の人達への為に作った

「空とそら」。

 

そして昨年の今頃 近づいてくる

春への憧れを曲にした「3月の鐘」は

共に祈りとしての意味合いの強い曲なので

今日この日に演奏するのには

特別な想いがあります。

 

特に「3月の鐘」は曲が完成して

初演したライブの5日後に震災があり

それ以後は曲タイトルも含め

厳しい世界から少しずつでも

未来が見えてくるようにという

意味合いがどんどん強まってきた曲です。

 

それから1年後の3月の今日 

こういう形でまた演奏する事が出来

きっとこれからも演奏し続ける限り

この事はずっと忘れないでしょう。

 


寒い中 聴きにいらしていただいた皆様

本当にありがとうございました。

 

 


何故か訓練と書いてあるけど? 

振る舞われた豚汁は勿論本物  

但し自分は食べられず・・・・

 

   

 

 

 

 

 

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