レイニ-サイド ハ-パ-ズパブ

金属弦ケルティックハ-プ奏者「坂上真清」の演奏やCDの情報、またこれまでの音楽の動画などを中心に紹介しています。

シ・フォーク幻の作品"East Ceili" (Si-FolkⅢ) 配信スタート

2022年11月16日 | その他のCD情報

 

 

   

 

亡くなった吉田文夫さんが

1992年にカセットのみで出した

"Si-FolkⅢ" が装いも新たに

"East Ceili" というタイトルで配信が始まった。

 

当時もついていたかも?

 

3曲収録のライブ音源には

まだ青山のナイロン弦ハーブを

弾いていた時の演奏と

マウンテンダルシマーで自分も参加している。

 

是非サブスクで聴いて欲しい。

 

生前吉田さんが自分に何かあった時は

形にして欲しいとエンジニアの

水谷さんに託した音源で

言わば吉田さんの遺言みたいなもの。


こうなったら1st "フェアリーディナー" と

2nd  "シ・フォーク" のフル音源と

最後のSi-Folk名義となった

2004年に知り合いのみに配られた作品

"Clear Spot Session" の配信も期待したい。

 

あと吉田さんへの追悼文をまとめた

サイトが公開されている。

 

自分も長文を寄せているので

こちらも良かったら是非。

 

トラディショナルナイト主催の

小西さんの文も資料的価値も

含めて読みごたえがある。


https://celtnofue.com/about/memory_of_fumioyoshida.html

 

 

 

 

 

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「Lord Mayo」の作者は O'Carolan の宿敵

2022年09月02日 | その他のCD情報

 

 

     

 

2002年に出るはずだった幻の2ndから

O'Carolan と同時代で

犬猿の仲だった盲目のハーパー

Devid Murphy の Lord Mayo を紹介したい。  

 

彼は当時最高レベルの

ハーパーだったらしいが

フランスのルイ14世の前で

演奏したという事で

元々の良い生まれと相まって

相当に鼻息の荒いハーパーだったそう。

 

一方の O'Carolan は

元は小農の息子としての生まれであり

有名人でありながらも

村人たちと酒場でワイワイやる事も

好んでいたと伝えられているので

正に水と油だったのだろう。

 

O'Carolan は彼のその高慢な性格を

極度に嫌っていたそうで

ある日同じ宿になった時 Murphy に

「お前の音楽は肉のついて無い牛の骨の様だ」

と言われたことに腹を立て

「お前は俺の牛の骨に良いミートを

充分につけてみろ!」

と言ってMurphy の髪をわし掴みにして

その体を蹴りながら部屋中を引きずり回し

その日は Murphy の悲鳴が

遠くまで聞こえたそうである  😓

 

他人が仲裁に入ってその場は何とか

収まったと伝えられているが

この話に確証は無いという説もある。

 

 

そんな Devid Murphy の作った

Lord Mayo (メイヨー卿) 誕生の逸話も少し。

 

彼はメイヨー卿の庇護を受け

その屋敷にいたハーパーだったが

あるクリスマスの日に

何か重大な失敗をしてしまい

メイヨー卿の怒りを買ったらしい。

 

それにより数年間屋敷を追い出され

友人に相談した所その助言により

あるクリスマスイブの日に戻ってきて

この曲とともに謝罪をしたのだそう。

 

歌詞の内容は

メイヨー卿を讃え持ち上げて

クリスマスの事件の事は終わりにしましょう。

そしてまたメイヨー卿の庇護の下に

戻してほしいという様なことが

が歌われているらしい。

 

ただ一言も謝っていない所に

O'Carolan が嫌ったこの人の感じが何となく

見えてくる様な気もしないでは無い。

 

結局許してもらえたのかは分からないけど

ルナサの演奏でこの曲を知って

カッコいいマーチだと思っていた人は

その何となく情けない誕生との

ギャップに驚くのではないか。

 

そんな逸話を持つこの曲を

当時2ndCD収録曲として取り上げたわけで

先ほど述べた様にマーチ風に演奏した

ルナサが有名なため

レコーディングするにあたり

いかにそれとは違ったアプローチに

するかで結構悩んだ。


そんな時牛沢さんが弾いたシターンの

イントロですべてが決まった感じで

曲全編に渡って素晴らしいシターンを

弾いてくれている。

 

こんなアレンジ出来る人は

今もきっといないだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

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追悼・吉田文夫さん

2022年08月09日 | その他のCD情報

 

      

 

昨日8月8日はスリーラビリンス 

3つの迷宮 の発売日ですが、

収録曲の "ロバとステッキ" は

実はこの5年前にも吉田文夫さんの

コンサーティーナと一緒に

CELTSITTOLKEVol.3

レコーディングしています。

 

そして昨日はその曲と共に

先日亡くなった長年の友人

吉田文夫さんへの

追悼映像をアップしました。

 

20年前にも吉田さんと

デュオでレコーディングした

未発表曲があり7月に初公開しましたが、

残念ながらその曲を聴く事は無く

吉田さんは旅立ってしまいました。

 

その詳細は

こちらの ブログ に書いています。

 

3分半では30年の想い出としては

短すぎますが

時代が古くなるほど

残っている写真も少ない中、

幸運にも現存しているものから

17枚選んで年代順に

スライドになっています。

 

1990年代にも自分が何度も関西へ行ったり

吉田さんが東京へ来たりという事が

あったんですがそのほとんどの写真が

残っていないのが残念です。

 

映像では

1枚目はカフェカレドニア開店1周年、

2枚目は第1回高島町アイリッシュキャンプ、

3枚目は第2回北島町トラディショナルナイト、

4枚目は吉田さん地元での

シ・フォークとのライブ。

(受付は吉田さんのお姉さんでした)

という感じです。

 

また最期の1枚は2018年10月芦屋での

スリーラビリンスのライブに

吉田さんが来てくれた時のもので、

結果的にこの日が最後の

別れになってしまいました。

 

今回改めて思う事は自分の

ケルティックハープ人生は

スタートからずっと吉田さんと共に

歩んでいたという事です。


32年前最初に2人で演奏した

今は無き西荻窪「飲み亭」では

ハープのレパートリーは

まだ10曲あるか無いかでした。


ケルトシットルケで9年前に

一緒にレコーディングした曲が

吉田さんの追悼の音楽になるなんて、

運命とは不思議なものです。

 


時間的に入れられなかった

写真をサムネイルにしました。

 

ハンドリオンの 森のサーカス夜奏会

ハーディガーディのレコーディング

終了後の吉田さん。

 

とても好きな写真です。

 

 

 

 

 

 

 

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