ウィルコムは、京セラ製「WX310K」を11月下旬より販売する。価格は2万円~3万円程度になる見込み。
WX310Kはパソコン向けWebサイトを閲覧できる「Opera」ブラウザを搭載するPHS端末。2004年5月に発売された「AH-K3001V」の後継機種と言えるもの。同時に発表された「WX300K」よりも多機能で、よりハイエンドに位置付けられたモデルになる。
通信機能は4xパケット方式(最大128kbps)に対応。Bluetoothやメガピクセルカメラ、miniSDカードスロットを内蔵したほか、ミュージックプレーヤー機能やFlashプレーヤー、パソコン向けファイルを閲覧できる「Picsel Viewer」、動画撮影機能、QRコードリーダー機能などを搭載している。同時に発表された三洋製の「WX310SA」や日本無線製の「WX310J」が搭載しているJava機能やICレコーダー機能は、同機種には搭載されない。
ミュージックプレーヤー機能は、miniSDカードに保存されたMP3ファイルとATRAC3ファイルの再生に対応する。miniSDカードの対応容量は未定だが、512MBのカードまでは動作を確認しているという。
MP3ファイルは、miniSDカードにコピーしただけでWX310K上での再生が可能。ATRAC3ファイルに関してはWX310KとパソコンをUSBケーブルで接続し、専用ソフトで転送したファイルのみ再生が可能となる。ATRAC3ファイルはセキュアな形式で保存され、そのファイルは転送したWX310Kでしか再生できない。OperaでダウンロードしたMP3ファイルの再生も可能だが、音楽配信などのサービスが行なわれるかどうかは未定。
なお、WX310KにはATRAC3ファイルを転送するためのソフトウェアが付属する。ソフトの種類は不明だが、ソニー製の「SonicStage」ではないとのこと。
カメラは130万画素のCMOSを搭載。最大でSXGA解像度(1,280×960ドット)で撮影できる。BluetoothはVer 1.2に準拠し、HFP(Hands-Free-Profile)、DUN(Dial-Up Networking Profile)、HSP(Head-Set-Profile)に対応。
Flashプレーヤー機能はOperaと連動していて、インターネット上のFlashコンテンツの再生に利用できる。Flashに対応するウィルコム端末は現時点ではWX310Kのみ。Picsel ViewerはPDF、Excel、Word、PowerPointのファイルが閲覧可能。
Bluetoothやオフィス文書閲覧機能搭載の「WX310K」
AH-K3001Vが大ヒットしただけに、その後継機種はとても注目されていたが、かなり意欲的な仕上がりとなった。
130万画素カメラとミニSD搭載はまあ無難な線として理解できるし、Bluetoothやオフィス文書閲覧機能、MP3再生機能まで搭載してくるとは思わなかった。
しかし、気になるのは端末価格だ。FOMA90Xシリーズ並みの2~3万円というのはやや高過ぎないだろうか?個人的にはどんなに高くても2万円以下にして欲しかった。
さらにオレンジとピンクって・・・なぜブルーとかがないのだろうか?これは新色追加まで待って、値段も下がるのを待つしかなさそうだ。