謎の日常

 「観光」に”感動”などといった余計な”感情”は必要ない・・・
 ただ”事を終わらす”とだけ考えれば良い・・・

エレガント・ライフ(東京:日本)

2010-03-27 23:05:33 | Gという名の職業
日本

2010.03.27(土)

 眠らない街TOKYO CITY

 現場勤務が開始してから約2週間。

 ここで私の新しい勤務地について若干説明しよう。

 私が勤務につくのは東京唯一のリゾート・ホテル、そこでの警備となる。

 通勤時間はかかるものの夜景好きのこのプロフェッショナルにとってはいい職場と言えよう。

 しかし世界各地で一流ホテルに泊まり歩いてきたこの私が日本に帰ってホテルに勤めることになるとは・・・

 これも何かの巡り会わせだろう。

 上司達の怒号で幕開けしたこの勤務だが現在は小康状態だ。

 というのも我々の本勤務は4月1日から、それまではファルコン社の各隊員についてここでの業務を覚えるというのが仕事だからだ。

 自分自身の思い通りにならないというストレスは確かにあるかもしれないが、この期日まではファルコン社が業務の責任を負うので、考えようによっては「無責任なままただついているだけで給料が発生する」という美味しいポジションにあるともいえよう。

 私は現在の立場を利用してエレガントにこの職場の様子を見ることにした。

 この職業は前提24時間勤務、ただし仮眠時間は設けられているのでそれほどきついというわけではない。 家との往復が少なくなる分、却って楽とも言えよう。

 それに ホテルの仮眠室は現在ファルコン社が利用している為に我々ニチハンの社員には現在特別な部屋が割り当てられている。

 このプロフェッショナルに実にふさわしい、そんな格式を持った居室だ。


ホテル近郊からレインボーブリッジと東京タワーを眺めて


そしてこ洒落た教会



 東京の景色は優しくこのプロフェッショナルを包み込む、湾側からベイブリッジを通して東京タワー眺めると言うのも乙な物であろう。

 そして夜も更け、しばしの仮眠をとる、業務の疲れもこの「スペシャル・スイート」のお陰で全く残らないといってもいいだろう。




 朝一番・・・

 モーニングコールが鳴り響く・・・



 「いらっしゃいませ、駐車券をお入れ下さい・・・」

 「サービス券をお持ちの方はサービス券をお入れ下さい・・・」

 「ありがとう御座いました、料金は無料です」



 目を覚まし部屋のドアを開け外気に触れる、尤もエレガントな瞬間だ。



 
 そして目にしたものは・・・



 地下駐車場の自動清算機だった・・・



 『・・・』



 『・・・・・・』


 スペシャルルームは地下駐車場内のただの倉庫だったのだ・・・


 しかもそこに雑魚寝で・・・




 どうやらこのプロフェッショナル・・・・



 一流ホテル勤務に縁があっても一流ホテル宿泊には全く縁が無いらしい・・・



最新の画像もっと見る