団塊太郎の徒然草

つれづれなるままに日ぐらし

「民主主義は国情合わず」 中国共産党機関紙が論文

2013-05-31 21:00:33 | 日記
31日付の中国共産党機関紙、人民日報は「新自由主義にしろ、民主社会主義にしろ、こうした西側(諸国)の理論は中国の国情に合わない」とし、中国独自の社会主義路線こそが進むべき道だとする論文を掲載した。中国政府は、多党制など民主主義的制度を拒否する考えを示しているが、民主主義自体を排除する見解の表明は珍しい。

 政府系シンクタンク、中国社会科学院の学者が執筆したこの論文では、共産党が打ち出している路線、理論、制度に自信を持つよう繰り返し強調。インターネットの普及などにより価値観が多様化する中、一党独裁の否定につながる思想が広がることへの危機感が背景にありそうだ。

 論文は「中国は近代以降、世界中の代表的な理論、学説、主義をほとんど試してきたが、成功しなかった」と主張。民主社会主義などが「中国人民の根本的な利益につながらない」と指摘した。(
共同)


シェールガス:「水質汚染招く」独ビール業界が採掘に反対

2013-05-31 20:35:39 | 日記
【ベルリン篠田航一】天然ガス「シェールガス」の採掘が水質汚染を招くとして、上質の水にこだわる「ビール王国」ドイツの醸造業者連盟が、アルトマイヤー環境相らに開発中止を求める要望書を送付した。独紙ビルトなどが伝えた。ドイツは2022年までの脱原発を目指し、エネルギー資源の確保を進めているが、自国の伝統産業が思わぬ形で「待った」をかけた。

 シェールガスは、頁岩(けつがん)層という岩盤に閉じ込められた天然ガスで、水圧で岩盤にひび割れを生じさせ、中のガスを取り出す。だが、化学薬品を混ぜた水を使うため、地下水を汚染するとの懸念がある。

 ドイツは1516年制定の法律「ビール純粋令」が今も残り、ビールは「麦芽、ホップ、酵母、水」のみで作ると定められている。このため水に不純物が混入すれば、純粋さを誇るドイツビールの品質低下を招くとの指摘がある。同連盟のペーター・ハーン会長は要望書で「ビール純粋令への配慮が不十分。上質な水の確保はビール業界の生命線で、現時点では開発を見合わせるべきだ」と訴えた。

 ドイツ政府はエネルギー源確保の多角化に向け、シェールガスの採掘に関する法案を検討中だ。だが、9月の連邦議会選(総選挙)を控え、政治家にとっても年間80億ユーロ(約1兆500億円)を売り上げるビール業界の意向は無視できない。「業界の懸念を深刻に受け止めるべきだ」(自由民主党のフォルク議員)と、与党からも採掘に慎重な声が上がっている。