6月2日から3日にかけて、和歌山県内でも大雨による被害が各地で発生しましたが、
被害にあわれた方々には、心からお見舞い申し上げます。
またニュース等を見て遠方に住む友人から「大丈夫か?」と
心配する連絡を頂きましたが、私の周りでは幸い被害はありませんでした。
しかし、その大雨による爪痕は、私が時々訪れている
由良洞隧道周辺でも見受けられ
トンネル内からの排水路が土砂流入で埋まってしまった事については、
これまでのブログでもお伝えした通りですが、
先日、道路状況が改善した事を確認したため
本日(6/25)、車に資材(スコップ、ツルハシ、平グワ)を積み込んで
現場に向かいました。
排水路の土砂を取り除くために手伝いに来てくれた
助っ人のみなさんです(^^♪
早速、坑口付近に溜まった土砂の除去から始めます。
見事に土砂で埋まっています。
この坑口付近の土砂を撤去出来ないと坑内の排水が悪くなります。
この付近の土砂も除去します。
以前、排水路を開削した際、発生した土砂を排水路沿いに盛土としたため
大雨で盛土が崩れて排水路を塞いでしまう…という苦い経験をしたので、
今回の整備では、排水路近くに浚渫した土砂を盛土しないように改善し、
また排水路を大幅に拡幅する事にしました。
今回、西側の狭い排水路が、土砂流入による被害を免れた事から、
大雨時の排水処理を担ってくれたので、坑内の冠水被害を受ける事がありませんでした。
2本の排水路を作っていて良かった!と思ったものです。
ただ水路幅が狭いので将来的には、拡幅を考えていますが、
先ずは、東側の排水路の機能回復が優先としています。
東側の排水路起点付近
排水路に流入した土砂を少しずつ除去していきます。
先ずは、今溜まっている水の排水を優先するため、狭いですが水を通します。
起点付近から水路幅を拡幅していきます
土砂を除去しながら拡幅していきます
この辺りまで排水路を開削できれば、あとは自然流下していきます
前回、排水路を開削した際の土砂を石垣付近に盛土していましたが、
石垣上部からの雨水流入により盛土が崩れたので、
その反省を踏まえて石垣付近の盛土を除去しました。
これが一番大変でした。
土砂を搬出するにも平グワしかなく毎回、クワに土砂を載せて運びました(T_T)
一輪車(ネコ)があれば効率的に土砂を搬出できるのですが、
持っていないので…(ノД`)・゜・。
石垣付近の盛土を全部除去する事も考えましたが、
取り合えずデリニエーター(デリネーター)私は、デリニエーターと呼んでいます💦
デリニエーターが立っているので、その付近は排水路を少し迂回させ
また盛土高を低くして、万一、土砂が崩れても排水路への被害を
最小限に抑えられるよう工夫しました。
2つの排水路が塞がれると(坑口付近との)勾配差のため
水が排水出来ず坑口付近が冠水してしまいます。
西側の排水路も拡幅までは出来ませんでしたが、
水が流れやすいように、平グワで少し土砂を除去しました
将来的には、西側の排水路の拡幅も考えています
ここにある県道番号標識の支柱に木が引っかかり、
さらに落ち葉や枝も引っかかっていましたが、キレイに除去しました。
東側の排水路ですが、石垣下部の色が違って見えるかと思いますが、
色違いの上部まで盛土していました。
今回は、盛土を全部除去するとデリニエーター(視線誘導標)が傾く可能性があったので、
このような対応をしましたが、移設も含めて少し考えたいと思います。
今回、取り合えず当面の対策として、由良洞隧道坑口付近の冠水緩和のための
応急処置を完了しましたが、文中でも触れましたが、西側の排水路の拡幅や
東側の排水路の延長、一部残した盛土など課題もありますが、
状況を注視しながら進めて行きたいと思います(^^ゞ
余談ですが、今回は約6時間ほど作業をしましたが、
通行される方もあって少し嬉しかったです(^^)/
神戸ナンバーの軽自動車の男性と女性、
ロードバイクで来られた男性と女性の4名です。
由良洞隧道は、旧由良トンネルという事で
和歌山県最強の心霊スポット?という不名誉なレッテルを貼られていますが、
もしかしたら、そういった情報を基に見学に来られたのかなぁ??
まぁ、それでも来て頂けるのは、大歓迎です!(^^)!
ただ4名の方は「えっ?こんなとこにクワを持った人がいる??」と
少し驚かれたかも知れませんね(^^ゞ
ビックリさせたようでしたらゴメンナサイ。
ロードバイクのお二人からは「こんにちは」と声を掛けて頂けましたので、
私も「こんにちは」と返させて頂きました。
私は、このトンネルで、これまでも長い時間作業をしていますが、
昼間だからかも知れませんが、心霊現象?を感じた事は一度もありません。
まぁ感じ方は、人それぞれなので何とも言えませんが…((+_+))
私の思いは、これまでにもブログ内でお伝えしていますが、
明治22年(1889年)自動車もまだない時代、地元の先人が苦労して掘られたトンネルです。
これからも自分自身の体力等の事情が許す限り、
由良洞隧道との関りを続けていきたいと考えています。
今回の排水路整備にあたって
道路管理者(和歌山県)さんだと思いますが(多分)、
一部の土砂除去等をして頂き、ありがとうございます。
御礼申し上げます。
最後になりますが今後の課題ですが、
当面は、今年の秋に発表される土木学会が行っている
選奨土木遺産として由良洞隧道が認定される事を願っています( *´艸`)
「人事を尽くして天命を待つ」と言いたのですが、
(書類的な手続きは終わっています)まだまだ手が掛かりそうですね(^^ゞ
被害にあわれた方々には、心からお見舞い申し上げます。
またニュース等を見て遠方に住む友人から「大丈夫か?」と
心配する連絡を頂きましたが、私の周りでは幸い被害はありませんでした。
しかし、その大雨による爪痕は、私が時々訪れている
由良洞隧道周辺でも見受けられ
トンネル内からの排水路が土砂流入で埋まってしまった事については、
これまでのブログでもお伝えした通りですが、
先日、道路状況が改善した事を確認したため
本日(6/25)、車に資材(スコップ、ツルハシ、平グワ)を積み込んで
現場に向かいました。
排水路の土砂を取り除くために手伝いに来てくれた
助っ人のみなさんです(^^♪
早速、坑口付近に溜まった土砂の除去から始めます。
見事に土砂で埋まっています。
この坑口付近の土砂を撤去出来ないと坑内の排水が悪くなります。
この付近の土砂も除去します。
以前、排水路を開削した際、発生した土砂を排水路沿いに盛土としたため
大雨で盛土が崩れて排水路を塞いでしまう…という苦い経験をしたので、
今回の整備では、排水路近くに浚渫した土砂を盛土しないように改善し、
また排水路を大幅に拡幅する事にしました。
今回、西側の狭い排水路が、土砂流入による被害を免れた事から、
大雨時の排水処理を担ってくれたので、坑内の冠水被害を受ける事がありませんでした。
2本の排水路を作っていて良かった!と思ったものです。
ただ水路幅が狭いので将来的には、拡幅を考えていますが、
先ずは、東側の排水路の機能回復が優先としています。
東側の排水路起点付近
排水路に流入した土砂を少しずつ除去していきます。
先ずは、今溜まっている水の排水を優先するため、狭いですが水を通します。
起点付近から水路幅を拡幅していきます
土砂を除去しながら拡幅していきます
この辺りまで排水路を開削できれば、あとは自然流下していきます
前回、排水路を開削した際の土砂を石垣付近に盛土していましたが、
石垣上部からの雨水流入により盛土が崩れたので、
その反省を踏まえて石垣付近の盛土を除去しました。
これが一番大変でした。
土砂を搬出するにも平グワしかなく毎回、クワに土砂を載せて運びました(T_T)
一輪車(ネコ)があれば効率的に土砂を搬出できるのですが、
持っていないので…(ノД`)・゜・。
石垣付近の盛土を全部除去する事も考えましたが、
取り合えずデリニエーター(デリネーター)私は、デリニエーターと呼んでいます💦
デリニエーターが立っているので、その付近は排水路を少し迂回させ
また盛土高を低くして、万一、土砂が崩れても排水路への被害を
最小限に抑えられるよう工夫しました。
2つの排水路が塞がれると(坑口付近との)勾配差のため
水が排水出来ず坑口付近が冠水してしまいます。
西側の排水路も拡幅までは出来ませんでしたが、
水が流れやすいように、平グワで少し土砂を除去しました
将来的には、西側の排水路の拡幅も考えています
ここにある県道番号標識の支柱に木が引っかかり、
さらに落ち葉や枝も引っかかっていましたが、キレイに除去しました。
東側の排水路ですが、石垣下部の色が違って見えるかと思いますが、
色違いの上部まで盛土していました。
今回は、盛土を全部除去するとデリニエーター(視線誘導標)が傾く可能性があったので、
このような対応をしましたが、移設も含めて少し考えたいと思います。
今回、取り合えず当面の対策として、由良洞隧道坑口付近の冠水緩和のための
応急処置を完了しましたが、文中でも触れましたが、西側の排水路の拡幅や
東側の排水路の延長、一部残した盛土など課題もありますが、
状況を注視しながら進めて行きたいと思います(^^ゞ
余談ですが、今回は約6時間ほど作業をしましたが、
通行される方もあって少し嬉しかったです(^^)/
神戸ナンバーの軽自動車の男性と女性、
ロードバイクで来られた男性と女性の4名です。
由良洞隧道は、旧由良トンネルという事で
和歌山県最強の心霊スポット?という不名誉なレッテルを貼られていますが、
もしかしたら、そういった情報を基に見学に来られたのかなぁ??
まぁ、それでも来て頂けるのは、大歓迎です!(^^)!
ただ4名の方は「えっ?こんなとこにクワを持った人がいる??」と
少し驚かれたかも知れませんね(^^ゞ
ビックリさせたようでしたらゴメンナサイ。
ロードバイクのお二人からは「こんにちは」と声を掛けて頂けましたので、
私も「こんにちは」と返させて頂きました。
私は、このトンネルで、これまでも長い時間作業をしていますが、
昼間だからかも知れませんが、心霊現象?を感じた事は一度もありません。
まぁ感じ方は、人それぞれなので何とも言えませんが…((+_+))
私の思いは、これまでにもブログ内でお伝えしていますが、
明治22年(1889年)自動車もまだない時代、地元の先人が苦労して掘られたトンネルです。
これからも自分自身の体力等の事情が許す限り、
由良洞隧道との関りを続けていきたいと考えています。
今回の排水路整備にあたって
道路管理者(和歌山県)さんだと思いますが(多分)、
一部の土砂除去等をして頂き、ありがとうございます。
御礼申し上げます。
最後になりますが今後の課題ですが、
当面は、今年の秋に発表される土木学会が行っている
選奨土木遺産として由良洞隧道が認定される事を願っています( *´艸`)
「人事を尽くして天命を待つ」と言いたのですが、
(書類的な手続きは終わっています)まだまだ手が掛かりそうですね(^^ゞ