食・飲・読の日記

日々の食べたり読んだりを綴ります♪

切り裂きジャックの告白@中山七里

2015-02-20 12:06:20 | 本(な)
  切り裂きジャックの告白@中山七里 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
東京・深川警察署の目の前で、臓器をすべてくり抜かれた若い女性の無残な死体が発見される。戸惑う捜査本部を嘲笑うかのように、「ジャック」と名乗る犯人からテレビ局に声明文が送りつけられた。マスコミが扇情的に報道し世間が動揺するなか、第二、第三の事件が発生。やがて被害者は同じドナーから臓器提供を受けていたという共通点が明らかになる。同時にそのドナーの母親が行方不明になっていたー。警視庁捜査一課の犬養隼人は、自身も臓器移植を控える娘を抱え、刑事と父親の狭間で揺れながら犯人を追い詰めていくが…。果たして「ジャック」は誰なのか?その狙いは何か?憎悪と愛情が交錯するとき、予測不能の結末が明らかになる。




事件そのものは臓器をすべてくり抜くというグロテスクなもの。でも物語の中心にあるテーマは臓器移植。ジャックは誰?と思いつつ、臓器移植の問題点や倫理観、お金にまつわることなどについて強く考えさせられます。いろんな考え方の医療関係者、ドナーやレシピエント、その家族、政治家がいて、何が正解なのかはなかなか判断がつきません。ただ今の時点では臓器移植でしか助からない命がある、それが現実だということを思い知らされました。 iPS細胞についての記述があり、 iPS細胞が活用できるようになれば臓器移植は必要なくなるとあります。そこに希望があり、期待します。
ミステリーの部分では、刑事2人が全くちがうタイプにもかかわらず、お互いを補ういいコンビでした。犯人についてはね、この人だと目星を一応つけてましたが、ま、いつも通り当たりませんでした。それどころか、納得したところでどんでん返しあり! ぇえっ! 気にも留めていない人でした。ただ殺人の理由がちょっと納得いかないというか。それだけ追い詰められ、精神が病んでいたってことかな。とにかくどんでん返し、見事騙されました!

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 紫玉ねぎとキャベツの千切り | トップ | お雑煮 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本(な)」カテゴリの最新記事