魔法使いは完全犯罪の夢を見るか？＠東川篤哉

　　魔法使いは完全犯罪の夢を見るか？＠東川篤哉　

あらすじ（「BOOK」データベースより）
美貌で美脚。傍若無人のキャリア系女子・椿木綾乃警部。実はキレ者？それともただの変態？小山田聡介刑事。魔法使い少女マリィ。待望の新シリーズＳＴＡＲＴ！謎と魔法のユーモア・ミステリー。




東川篤哉さんの作品は２冊目。はじめて読んだ「謎解きはディナーのあとで」の読書感想文はこちら。
「謎解きはディナーのあとで」と同じ作者だと、この記事を書くまで気づいてませんでした‥。作者の名前をすっかり忘れちゃってたなんて、いやだなぁ私‥。
魔法使いが登場するミステリーは、もちろん現実の世界にあるわけではないけれど、楽しく読めました。最初に殺人シーンがあり、その後、警察が登場し、なんやかんやで魔法使いがらみで事件解決というパターン。登場人物の個性が、物語のキーだと思います。美貌と美脚の持ち主でありながら、部下に蹴りを入れたり、犯人と思しき人でも自分の恋愛対象となりそうな人には優しく甘く、その逆に犯人だと決めつける時の強引さ、３９歳という微妙なお年頃の椿木警部。椿木警部の部下のМっぷりが激しく、ぼんやりして見える小山田刑事。魔法使いマリィの存在を目にして信じる、そんな素直な面も持ってます。そしてマリィ、キュートだけど小山田刑事をバカにした態度と言葉づかい。そのギャップが魅力的です。この３人がからまって物語の面白さを感じることができました。すらすら読み進めました。
でも「謎解きはディナーのあとで」のほうが、私としてはおもしろかったかな。