こいわすれ＠畠中恵 あらすじ（「BOOK」データベースより）
江戸町名主の跡取り息子・麻之助が、幼なじみの色男・清十郎、堅物・吉五郎とともに、さまざまな謎や揉め事の解決に立ち向かう好評シリーズ第三弾！妻のお寿ずから懐妊を知らされ、驚きつつ大喜びする麻之助には、思いもよらぬ運命が待ち受けておりー江戸情緒とともに、切ない幕切れが心にしみる一冊。
シリーズ第一弾「まんまこと」の読書感想文はこちら。
シリーズ第二弾「こいしり」の読書感想文はこちら。
一話一話に麻之助とお寿ずの仲睦まじい様子が見てとれ、幸せいっぱいのふたりに思わず笑みがこぼれました。結婚という流れを断ち切れずに結婚したものの、ふたりは互いを信頼し合い、お寿ずは懐妊し、どんな家庭になるのかなと思っていたら‥ ショックな展開でした。あまりにショックで、本の内容が吹っ飛んじゃいました。とはいえ、麻之助の謎や揉め事を解決する手さばきはお見事！ ふらふらしていい加減そうで、実は関わった人たちを思い助けるスタンスはこれまでと変わらずすごかったです。
最終話「こいわすれ」麻之助の姿に、お千代（川に落ちるところを麻之助に助けられた１４才の女の子）の言葉に胸がつまりました。
