熟年ドラキチ  さぁ人生はこれからだぁ^^ 

ドラキチ歴50年、 熟年・「オレ竜」の今日の”脳ミソの中身”

「ファンの事をまず考えないと」 との発言に違和感を感じるな~。

2008-11-30 | 野球
星野SD WBC参加辞退の中日に苦言(スポーツニッポン) - goo ニュース  
(記事引用)
北京五輪日本代表監督でWBC体制検討会議メンバーの阪神・星野仙一SD(61)が27日、日本テレビの報道番組「ZERO」に生出演し、日本代表候補入りした古巣・中日の5選手が出場を辞退したことについて苦言を呈した。

 侍ジャパンの候補に辞退者が続出していることについて「出たくないものは出さなくていい。野球に対する感謝やファンのためを考えれば出たいはず」とキッパリ。中日の選手が来季への調整不安などを辞退の理由としていることに対しては「ケガはしようがないが調整に自信がないとか、1年しか経験がないというのは…だから経験させる。前向きな気持ちがないと。中日ファンは寂しがるのではないか。ファンのことをまず考えないと」と語気を強めた。

 また、国際大会に対する日本野球機構(NPB)の規則整備の必要性を訴え「コミッショナーに強い発言権を与えるべき」と持論を展開した。

“WBCボイコット”中日オーナー「遺憾」(スポーツニッポン) - goo ニュース   
(記事引用)
中日が名古屋市内のホテルで球団納会を開いた。席上、白井オーナーは「WBCをボイコットしたというキャンペーンがなされたが真に遺憾」と周囲の批判に怒り心頭の意を表した。また指揮官就任後初めて3位に沈んだ落合監督は「レギュラーと控えの差は縮まっている。来年開幕の登録メンバー発表までは全員に競争してもらう」と日本一奪回を目指す来季を見据えた。


【熟年ドラキチ】
物事を混乱させる多くの原因としては、事実と推測の混同が世間ではよくあると
思う。 事実を確認することなく、推測・憶測やある時は願望とか期待までを
事実として扱い、問題を複雑化させてしまう事は、私達の身の周りの事においても
起こりがちである。

情報を発信する方も、事実と推測を明確に分けて伝えるのが良心的でもあり、
情報を受ける側への配慮ある姿勢だと思う。
そして、悪い例でよくある事はちょっと極端な例になるが、詐欺師が人を騙す場合に
巧妙に事実と事実の羅列をしている間に、不確定で事実でないことや、間違った事を「さも事実のように」入れ込んで、人々を騙してしまうという手法を思い出せば、
解りやすいと思う。

今回のWBCの選手の辞退に関わる事実関係は、私の以前のブログに書いた。
この事実関係から出発するなら、上の記事の「白井オーナーは「WBCをボイコットしたというキャンペーンがなされたが真に遺憾」と周囲の批判に怒り心頭の意を表した。」という事自体がまず問題にされないといけない。
中日がWBCをボイコットしたと言うキャンペーンを結果的にしてしまったマスコミは、
事実と推測を平気で織り交ぜて報道してしまう報道機関であるという事。

普段いくら立派な報道機関であると自分達では主張をしていても、事実と推測を
ごちゃ混ぜにして報道する報道機関は、自分達で「2流・3流の報道機関」と
宣伝しているようなもの。
私達が普段からそのようにマスコミを見ていく姿勢を出せば、マスコミの無責任な
報道も随分マシになると思うのだが。

マスコミの間違った報道で混乱したり、損をするのは結局私達なのだから、
これは案外重要な事でもあると思う。 

次に、星野仙一SDの中日の選手への苦言。
私は星野仙一SDはドラゴンズの選手時代そしてドラゴンズの監督時代は、
熱烈なるファンとして応援をしたのであった。
今でもこの星野仙一と言う人の能力においては、これも以前の私のブログでも
書いたが、野球界ではまず右に出るものがいないと言うほど、マスコミを通じての
発信力・広報力をもった類まれな素晴らしい人だと思っている。
そして、チームを変革するために球団・フロントを含め改革を実行する能力も
野球界では突出した人物でもあると思う。
さらに人間関係能力もたけていて、人脈も幅広く構築したり、それらの総合的な
能力から繰り出される「政治力」は最早、野球界に留めておくにはもったいないくらい。

しかし、この間の北京オリンピックでの惨敗以降のこの星野仙一SDの発言は、
がっかりさせるものばかり。
今回もWBC体制検討会議のメンバーであるという責任感からの発言としては、
ちょっと無責任であると感じる。

選手を選考して、選考された選手に「承諾」か「辞退」の確認作業には、
選手の辞退する権利と言うものは担保されていないのか?
という根本的な事に、星野仙一SDは、どう答えるのであろう?

言葉の端々に、「選ばれたのだから、我々(WBC首脳陣)が納得できる理由が無い限り辞退なんかしちゃいけない」という考えが出ている。
そんな強制力みたいなものを含んだ確認作業であるなら、むしろ堂々と「辞退は
我々(WBC首脳陣)が認めない限り辞退は出来ないよ」と表明すべきである。
それくらい堂々と言うには大義名分も根拠も乏しいから、ぼかして一見民主的な
手法である「確認」と言う作業で誤魔化しているようなものだ。

もっと穿った見方をすれば、選んだ選手が故障や怪我を隠し持っていて、
WBC大会で思うような活躍が出来なかった場合に、ファンから「何故、あんな故障や怪我のある選手を選んだのだ?」という批判を浴びた時に、WBC首脳陣が
彼らの責任逃れや言い訳の手段として、
「事前に選手にWBC出場か辞退かは確認を入れて、出場との確認も取れていた」。 「もし、故障や怪我が心配だったら、あの確認の時に辞退してもらいたかった」
と選手の責任に出来てしまう構造でもある。

さらに星野SDは、
    「中日ファンは寂しがるのではないか。ファンのことをまず考えないと」と
    語気を強めた。

私が一番気に食わないのはこの発言だ。
中日ファンが寂しがるのではないか。 
これは星野さん、あなたの勝手な推測ですよ。 
中日ファンの私としては、怪我や故障は万全に治して欲しいと思いますよ。
怪我や故障をおして、無理にWBCに出場して欲しいとは思いません。
いかにも星野さんが中日ファンの代弁をしているように取られる発言は
慎んでもらいたい。

ファンの事をもっと考えないと。 との星野さんの発言は、
そっくりそのまま星野さんに返したい時が私にはありましたよ。
それは中日の監督を辞めて、直ぐに阪神の監督になった時、
「オレ(星野仙一)はもともと阪神ファンなのや」との発言を聞いた時ですよ。
別に中日の監督を辞めたら、他のチームの監督になっちゃいけないということではないんですよ。 ただ、中日で中心のエース格のピッチャーで中日の監督までやり、
私を含め多くのドラゴンズファンは、あの時のあなたの「オレはもともと阪神ファンや」
と言う発言には驚きと共に落胆を覚えたと思います。
平気で今までの星野ファンを切り捨てる事ができるんだと。
あの時のあなたの発言や行動には、今までのあなたのファンであった中日ファンの
事は全然考えていないと誰もが思ったと思いますよ。

あの時こそ、あなた自身がファンの事を真面目に考えた行動を取るべきでは
無かったのでは。

こんな苦言を呈しているより、WBCと日本のプロ野球との摺り合せがもっと
巧くいくように悩んだり考えたりするのが、本来の仕事ではないですか。
WBC体制検討会議のメンバーという立場であるなら。




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