本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

SANYO MR-U4(その4)

2012年03月25日 23時11分35秒 | ラジカセ

 今日はスピーカーの掃除から。8センチ程度のちゃっちいフルレンジです。


 一部のケミコンに脱肛が認められたので、手持ちになかったバイポーラ(0.47μF)以外は全て交換しました。


 とりあえずこの状態で動作確認。カセットは再生・早送り・巻き戻しともスムースに動きました。ラジオもFM・AMとも受信するようになりました・・・・・が、なぜかカセット・ラジオとも左チャンネルから音が出ません。テスタでいろいろ当たり、バランスボリュームに不具合があるのではないかと判断。


 外してきちんと確認してみました。適当な回転角度にしてテスタを当てると、こっちのチャンネルでは16.81Ω。


 もう一方のチャンネルでは、同じ回転角度にもかかわらず4.1Ωとの表示。


 左右の抵抗値にかなりの開きがあったので、メンドーですが分解清掃することにしました。こいつが厄介なのは、バランス用なのでセンタークリック機構(白いプラ部)がついており、その部分が容易に外れないためです。尻に付いているUFO型の金具が固くカシメてあるのです。精密ドライバーで無理矢理こじ開けようとするとドライバーのほうが負けてしまいます。

 で、格闘すること30分。UFO金具とプラ部の間にわずかな隙間を作り、そこにドライバーを突っ込んで力任せにグリグリグリ・・・・・「パカン!」取れました!!


 が、金具がUFOみたいにどこかへ飛んでっちゃいました orz 

 金具を探そうかどうか迷っていた時、「ハッ」と気付きました。「これってバランスボリュームじゃん。片方の抵抗値が大きくなれば、もう一方は小さくなるのは当たり前やん。。。。ってことは不具合の原因はこのボリュームじゃないってこと???」

 そうなのです。見事に勘違いしていました。金具は見つかりません。後の祭りです。

SANYO MR-U4(その3)

2012年03月24日 23時50分11秒 | ラジカセ
 今日はボリューム等のクリーニングを行いました。


 すんごい汚い写真ですが、左から音量、音質、バランスの各ボリュームです。この他にミキシングマイク音量のボリュームがあり、これらを一つ一つ分解・クリーニングしていきます。


 かなり汚かったので、完全に分解できないやつはクリンボーイを塗りたくったうえで、超音波洗浄器にかけてみました。


 次に各スイッチ。左から録音入力切替、ステレオモード切替、ラジオ・テープ切替。これもひどいことになっています。


 端子は接点復活剤で処理。基板側の接点は消しゴムで磨きました。


 AMFM切替、ビートキャンセル、録音アンプ切替の各スイッチもメンテ。

 今日はこれだけやって力尽きてしまいました。完全に寝不足です。居間ではもみじの夜鳴きがもう始まってます。朝までエンドレスなのです。

ジャンクレコード箱の中から ~ 「眠れぬ夜」篇

2012年03月23日 22時52分57秒 | ジャンクレコード
 今日も飲んできてしまいました。よって、MR-U4のメンテはお休みです。最近はもみじの具合も良くなってきたので、控えていた飲酒も徐々に増えています。酒飲まないと眠れないんだよね。もみじの夜鳴きもすごいし。

 で、今日はジャンクレコードのご紹介。眠れない夜を過ごしている自分のテーマソング、西城秀樹の「眠れぬ夜」です。


 このシングルはハードオフ米沢店でゲット。42円でした。ヒデキは芸歴が長いぶん、かなりの枚数のシングルをリリースしておりますが、その中でも特に好きな一曲です。まあヒデキの曲といっても、御存知の通りオフコースのカヴァーですが。当時、オフコースのヒット曲「愛を止めないで」に、「眠れぬぅ夜ぅはぁー いらないーもういらぁないー」って歌詞があったのでヒデキが「いらないんだったらくれよ」と頂戴したっていう実しやかな噂もありました。その真偽は不明ですが、もらったヒデキがカンゲキしたことは確かなようです。B面は「難破船」って曲。シャッフル調のあまり印象に残らないロックです。


 このヒデキ版「眠れぬ夜」がリリースされたのは昭和55年12月。ヒデキはその前年に「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」をリリース、自身最大のヒットを記録しております。TBS系「ザ・ベストテン」で常連のヒデキでしたが、自分は中学に入るとベストテンを見なくなってしまったので、この曲がベストテンで見る最後のヒデキだったように記憶しております。

 ここでまたいつものごとく余談ですが、「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」もヴィレッジ・ピープル(アメリカ)のカヴァー。このヴィレピー、その外見からもわかるようにゲイの集団でございまして、元祖「Y.M.C.A.」もゲイソング。その歌詞は「Young Men's Christian Association(ユースホステルみたいなドミトリー式の男子専用宿泊施設)にいらっしゃい、元気になるよ~、楽しいよ~、なんでもできるよ~」というものですが、この宿泊施設(Y.M.C.A.)がいわゆるゲイの「ハッテンバ」なのですね。実に意味深な歌詞なのです。それを日本のアイドルが若者応援ソングとしてスポーティーにカヴァーしたわけ。チャレンジャーですね。YMCAを体全体で表現するあの振り付けはヒデキオリジナルですが、後日、元祖ヴィレピーも取り入れたそうです。これを聞いたヒデキはまたカンゲキしたとかしないとか・・・



 「眠れぬ夜」に戻ります。

 ヒデキって人はシャウト型の歌手で、自分はあの(よくモノマネされる)独特のクセのある歌い方が苦手なクチなのですが、この曲は曲調が曲調だけにシャウトすることもなく、至極真っ当に歌っております。キーはオフコースのGに対してEフラット。しかし、船山基紀が手がけたアレンジはオリジナルの原型を留めており、オフコース版を知っている人でも違和感なく聴けます。いい曲です。


 ジャケット(歌詞カード)の写真もいいですね。ヒデキっていうとワイルドなイメージがあるのですが、ここでのヒデキは実に落ち着いたオトナの風情。いいオトコっぷりです。ヴィレピーもヒデキを見て、「ウホッ、いい男」とカンゲキしたとかしないとか・・・

 現在、このヒデキ版「眠れぬ夜」が聴けるのはベストものしかないようです。ヒデキのベストものはいくつかリリースされていますが、「眠れぬ夜」が収録されているのは「GOLDEN☆BEST デラックス 西城秀樹」と「西城秀樹 GOLDEN☆BEST」、そして「History of Hideki 2」のみ。この曲が入っていないベストものなんて価値が半減すると思うのですが・・・いかがでしょう?

SANYO MR-U4(その2)

2012年03月22日 23時58分20秒 | ラジカセ
 昨日、内部観察だけした「おしゃれなテレコU4」ですが、一度も動作確認していないことに気付きました。で、今日はとりあえず動作確認から。。。実験用電源で印加して再生ボタンをオン。リールは一瞬回る素振りをしましたが、回転には至らず。モーターは生きているようです。ではラジオはどうでしょう?ってことでラジオスイッチオン!

 ・・・・・・・(黙)

 選曲ダイアルを一生懸命まわしましたが、AM・FMともなにも受信せず。音量が小さいのかと思ってボリュームもいじりましたが、ガリ音が盛大に鳴るばかり・・・こりゃ重症かも知れません。しかし、めげずに分解していきます。


 分解はえらく大変でした。配線の引き回しがやたら複雑で、かつ、写真にある黄色い針金でところどころ固定しているもんだから、一つ一つ写真に撮りながらでないと後々アウトです。その上プラシャーシがすごくヤワ。割れ欠け当たり前で、ちょっと力を入れようもんならボロボロ崩れてしまいます。



 金属パーツも錆だらけで、机の上が落ちた錆でザラザラです。


 やっとこさカセットメカを摘出。すごくきちゃないです。


 モーターは昭和58年4月28日製造。


 メカを分解します。小さなビスが使われており、これがまたガチガチで外れません。当然のごとくナメてしまいました。こういうときはあまり力任せに外そうとせず、コテ先でネジを温めます。すると、膨張率の関係で外れやすくなります。ネジロック(接着剤みたいなの)も熱で溶けます。


 うまく外れました。メカはグリスとホコリで真っ黒です。


 こんなときは綿棒でちまちま掃除せず、エレクトロニッククリーナーを吹きかけます。グリスが溶けて綺麗になりました。


 表側も同様に吹きかけ。ピカピカで気持ちいいです。


 ゴムベルトは硬化してこんな状態。


 元のサイズよりちょっと小さめのベルトを「ゴムベルト箱」からチョイス。ちょうど良いサイズが見つかりました。

 今日はここまで。これ、フィニッシュまでもっていけるかすごく不安です。