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本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

Azymuth @ BLUE NOTE TOKYO

2011年06月15日 23時51分27秒 | ライブレビュー

 突然ですが、「アジムス」ってブラジリアン・フュージョン・バンドご存知ですか?

 「アジマスなら知ってるけど、アジムスって???」という方も多いかと思います。しかし、バンド名を知らなくても代表曲である「Fly over the Horizon」を聴いたことがある方は多いのではないでしょうか。そう、かつてNHK-FMで放送されていた「クロスオーバーイレブン」のオープニングテーマだった曲です。

 このフライオーバーでクロスオーバーなアジムスが、現在来日公演を行っておりまして、その二日目である本日、ブルーノートまで聴きに行ってまいりました。

 メンバーは、Jose Roberto Bertrami(key)、Ivan Conti(ds)、Alex Malheiros(b)のお三方。一時期、ベルトラミが抜けて他の人が加わっていたんだけど、いつの間にか復帰していました(拍手)。オリジナルメンバーです。

 肝心の演奏なんですが・・いやあ良かったですね。このバンドはいつも三人が同じ比重で演奏するのですが、特にマリェイロスのベースがカッコよく、ベース中心に聴いてしまいました(おいらもベース弾きということもあるのですが^^;)。決して派手なテクニックを披露することはないけれども(やってもタッピング奏法くらい)、堅実かつセンスのいいフレーズで圧倒させてくれました。

 コンティもパワフルなドラミング。ところどころでティンバルを叩いてブラジリアンテイストを炸裂させます。MCも彼が担当。

 で、"才人"ベルトラミなんですが・・彼が音楽的なリーダーではありますが、出しゃばんないんすよねー。寡黙に淡々と演奏します。もうちょっと派手なソロとか弾いてくれてもよかったのに。

 ベルトラミは1970年代後半、ブラジリアンハーモニーの立役者でしたね。サラ・ヴォーンの「I Love Brazil!」なんかにも参加したりして。この人のハーモニーセンスは、もう一方の雄であるデオダートと一緒に当時のフュージョンシーンを彩ってくれました。アース・ウインド&ファイアの「宇宙のファンタジー」なんかはもろブラジリアンハーモニーでしたな。これはデオダートが一枚噛んでいたんだっけかな・・?

 アジムスは明日、明後日とコットンクラブでプレイします。往年のFMエアチェッカーは「Fly over the Horizon」を聴きにいってみてはいかがでしょうか?但し、場内は録音禁止となっておりますのでそこんとこヨロシクです。

ナベサダ @ 鶴見サルビアホール

2011年03月29日 22時34分52秒 | ライブレビュー
 地震以降ジャンクいじりが途絶えており、このブログもほとんど更新していません。そわそわして何も手につかないんです。

 そんな中、先週の金曜日に渡辺貞夫を聴いてまいりました。


 当初、カルテットの予定でしたが、急遽、パーカスのンジャセ・ニャンを加えたクインテットでの公演となりました。ナベサダのアルトはいつ聴いてもとてもいい音色ですね。非常に聴き応えのある演奏で、久しぶりに「音楽」を聴いた気がします。

 ナベサダはこのコンサートを皮切りに、いわき、郡山、盛岡、弘前と東北をツアーする予定でしたが、今回の震災で全て中止となったそうです。この素晴らしい演奏を聴けなかった被災地の方々に申し訳ない気がして、公演終了後、会場にあった被災地向けの募金箱に自分としては多額のお金を入れてきました。

 
 皆が安心して音楽を楽しめる日が一日でも早く来るよう願って止みません。

山下達郎 @ 神奈川県民ホール×2

2010年10月28日 21時54分00秒 | ライブレビュー
 今年もタツロー先生のライブに行ってきました。しかも2夜連続。デビュー35周年記念ツアーです。

 26、27日と行ったのですが、27日は当初の計画では千秋楽(35周年に引っ掛けて35本目)。しかし、追加公演が4本入ってしまったのでタツロー先生曰く「なんちゃって千秋楽」でした。

 演奏曲等は「ネタバレ」になるのでここでは書きません。ご本人も「ブログ等に書く際はネタバレにご配慮ください」と言ってますし(毎回言ってますね)。でも、ひとつだけ言わせていただければ、今回のツアーでは長年のファンにとって嬉しい曲を演ってくれましたよ~(涙涙涙)


 ワンステージ3時間。齢57のタツロー先生、頑張りますねー。声も絶好調、相変わらずのボーカリストっぷり。定評のあるギターカッティングも冴え渡っております。チケット代8000円がお安く感じられるほど素晴らしいパフォーマンスでした。


 メンバーは次の通り。

 伊藤広規(B) この人のちょっとアタックが潰れたサムピングがないとタツローサウンドとはいえません。実はワタクシ、20数年前に某音楽学校でこのお方にベース習ってました。
 
 難波弘之(Key) タツロー先生が全幅の信頼を置いております。センス・オブ・ワンダーなSF作家でもあります。またNHK教育に出てくれないかな。
 
 土岐秀史(Sax) 今年還暦を迎えました。アルバム「toki」(TBM)はおいらの愛聴盤のひとつです。土岐麻子(vo)のオヤジさんでもあります。
 
 佐橋佳幸(g) センス、テクニックとも文句なし。唯一文句があるとすれば「松たか子」の旦那であることwwwwww
 
 柴田俊文(key) タツローバンドに加入するまで知らなかったんですが実力がある方ですねえ、やっぱり。
 
 小笠原拓海(ds) まだ二十代。いいドラマー引っ張り込んできましたね。青山純よりもいいんじゃないスかあ。洋輔さんトコのドラマーでもあります。山下つながり?
 
 この他、バックボーカルが3人(男声・女声・女声)。名前は・・・覚えておりません。買ったパンフで確認すりゃいいものを(面倒)


 見づらいかもしれませんが、桑田佳祐夫妻からも花が届いてました(右のやつ)。

 
 ライブの帰り、APECのテロ警戒で横浜駅に警察官がたくさんおりました。クラッカー(タツローライブの必需品)を鳴らしたい衝動を抑えるのに必死ですたw
 

 

Keith Jarrett Trio の Set List

2010年10月16日 19時35分38秒 | ライブレビュー
 キース・ジャレットトリオののSet Listが、早速、招聘元の鯉沼ミュージックのHPにアップされていました。自分の行った2公演の正解を以下に列挙。

2010/9/29 渋谷Bunkamura オーチャードホール
1st
1.Broadway Blues
2.The Blessing
3.I Fall In Love Too Easily
4.Tonight
5.Someday My Prince Will Come

2nd
1.Things Ain't What They Used To Be
2.You Won't Forget Me
3.G-Blues (Keith Original)
4.Smoke Gets In Your Eyes

Encore
1.Straight,No Chaser
2.Once Upon A Time



2010/10/1 神奈川県民ホール
1st
1.All Of You
2.In Love In Vain
3.Anser Me, My Love
4.When Will The Blues Leaves
5.Broadway Blues

2nd
1.You Won't Forget Me
2.Bop-Be (Keith Original)
3.Is It Really The Same (Keith Original)
4.Yesterdays
5.St.Thomas

Encore
1.When I Fall In Love
2.Poinciana

 
 やっぱり当日掲示されたリストは誤りがあったようですね。

Sonny Rollins @ 東京国際フォーラム

2010年10月08日 00時15分41秒 | ライブレビュー
 今日(昨日)はSonny Rollins(ts)の80歳記念コンサートに行ってきました。東京国際フォーラムホールAです。

 ロリンズを生で聴くのは今回で二回目。前回は2005年11月6日、今回と同じ会場でした。この時は「ソニー・ロリンズ ラストコンサート」と銘打って、大規模なツアーはこれで最後!という話でしたが、その後、前言撤回とばかりに、今回を含めて二度来日してます。

 今回の編成はQuintetでした。そのメンバーは

Sonny Rollins (ts)
Bob Cranshaw (eb)
Russell Malone (g)
Kobie Watkins (ds)
Sammy Figueroa (per)

 今回はロリンズの甥っ子Clifton Anderson(tb)は帯同していませんでした。個人的には、サミー・フィゲロアが参加していたことが嬉しいです。また、ロリンズバンドになくてはならぬBobおじさんも一緒だったので、長年のファンとしては嬉しい限りです。

 19時ちょっと過ぎに開演。ロリンズはお気に入りの赤いシャツを羽織って、上半身を左右に揺らしながら登場。その歩き方はやはり「お年寄り」です。ちょっと心配。

 演奏に入っても、パート交換ではフレーズがルーズに聞こえます。やっぱ、80歳のお年寄りに往年の演奏を期待するのは無理ですね・・・そのお姿を拝めただけでもヨシとしなければ・・・

 と思っていたのも束の間、ロリンズ御大、徐々に調子を上げてきます。曲のエンディングには循環奏法も披露したりして。ロリンズお得意の、アドリブに童謡を織り込んで見せたり・・・(今回は「おにーのパンツはいいパンツ」)。なかなか聴かせます(ってジャズジャイアントに失礼ですが)。

 バックの面々もいい感じ。Bobおじさんはソロは万人受けしないけどバッキングは非常にうまいです。同じくベテラン、フィゲロアもエキサイティングな叩きっぷり。マローンとワトキンスは今回初めて聴いたんだけど、マローンはソロ・バッキングともソツのない演奏。正統派。うまいです。ワトキンスは非常にリズムがデジタルな感じがしましたが、ロリンズがルーズなので相性はピッタリですね。この人のソロも聴きごたえありました。

 アンコールはみんな大好きSt.Thomas。観客はノリノリで手拍子。公演終了後はほとんどの人がSt.Thomasを口ずさみながら会場を後にしました。