はるかに遠い夢

沢田研二さんにロ・メロメロ。
ジュリーの事を考えると頭の中がお花畑。
その花を押し花にしたいなぁなんて…

そして、愛は終った

2012年02月22日 | ジュリー TVドラマ
当時、ショーケンが“マカロニ”役で出ていた「太陽にほえろ!」にゲスト出演(1972年)。

良家の子息でありながら、母を早くに亡くし父親の再婚により愛情薄く育った清坂貞文くん(ジュリー)は中学生の頃実のおばさんから迫られ関係をもってしまう
その現場を女中に見られたためビビったおばさんからもう家にくるなと拒絶される
黄色いスポーツカーを乗り回す美貌の美大生となった貞文くんは、おばさんがその女中からいまだにお金を脅し取られ、自分たちの関係を“犬畜生”と罵られているのを知り女中を殺す。
偶然出会ったマカロニ刑事に死体を発見され、マカロニに自分を撃つように仕向けたかの形で射殺され、その事を知ったおばさんも自殺する。

全くストーリーに関係ないのですが、殺される女中役の千石規子さんって1992年のNHKドラマ「流れてやまず」でもジュリーの家の女中さん役をしていて、殺されて20年経ってもまだジュリーの女中さんをしているなんてゾンビもビックリなんて仕事熱心なんでしょ

冗談はさておき
この作品は萌えどころ満載なのですが、私のお気に入りは病院の診察室でのシーン。
このシーンって意外とカット割りが細かくて、貞文くんの寝ているベッドは壁際に置かれているんだけど壁側から撮っているカットも多い(つまりその時はベットの位置を変えて、というか当然セットなんだから壁を取っ払って撮っている?)のでそれなりに時間が掛かったのでは?
だから顔の向きがおかしい時もあるんだけど、緊迫感のある二人芝居のようなシーンを含め、ジュリーもショーケンもとてもいい演技をされてます
二人の濃密なシーンの後、看護婦さんがお酒を持って入って来るんだけど、まるでイチャコラしていた高校生の部屋に母親が入って来たかのような気まずさがあって面白い
そのあと、全てを忘れたいようにウイスキーを煽った貞文くんが“ふ~っ”とため息をついてそのまま横になっちゃうんだけど、ジュリーやばいですフェロモン出し過ぎです
監督もこれはマズイと思ったのか、突然看護婦さんの足をいやらしく映したりてバランスを取ろうとしたのでしょうか(何の)
寝ちゃった貞文くんがおばさんとの関係を持った時の夢を見てうなされて暴れだし、マカロニと看護婦さんに押さえつけられ、医者まで駆けつけた所で我に返った時
「申しわけありません」って言うんですよ
彼は今まで何度同じ夢を見てうなされ、大汗をかきながら一人きりの部屋や、時には居合わせた周りの人に驚かれながら目覚めてきたのか
哀れです。
それでも彼はずっとおばさんを愛し続けてきた。
だから、お金を脅し取られている事よりも“犬畜生”と言われたことが許せなかったのではないかと思います。

ところで、ジュリーの着ている辛子色のセーターって、PYGの「初めての涙」(アコギの音と“シャンランラランラ~ン”のコーラスが好き)のジャケットで着ている物と同じですよね
私物なのに最後に弾痕で穴まであけられちゃって、
“もうたくさん着たからいいよ
ってあの若美ジュリーは微笑まれたのでしょうか(妄想)

今日のCD:「TRUE BLUE」1988

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