オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

早春のニジマス川で、絶滅したはずのオショロコマが1匹釣れた。

2023-05-24 00:06:46 | ニジマスによる被害
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早春のニジマス川で、絶滅したはずのオショロコマが1匹釣れた。


2023-4-30 (日) 昨夜中、雨が降っていたが朝には止んだ。 しかし、かなりの強風が吹いている。



朝9:30起床。自動掃除機ルンバがうるさい。こいつ、しばしば足下にしつこくやってくるので、けっ飛ばしたくなる。 


天候がパッとせず、強風でなんとなく、出撃する気にならずうだうだしていたが急に晴れ間がでてきたので 11:30 近郊のニジマス川へ出発した。


時間節約のため。早めの昼食にチキン照り焼きサンドを運転しながら食べ、40分ほど走って目的の渓流の源流域に着いた。



キタミフクジュソウが3株、葉を大きく展開していた。川に降りてすぐのポイントでさいさきよく25cm 野生化ニジマスのメスが強烈に竿先を絞り込んだ。







次の良ポイントでニジマス1匹釣り落とすが、そのあと続かず。



ここで対岸へ渡るため、少し深いかな ? 。しかし川底に足が着けば大丈夫と思いつつ、ザンブと片足をいれたら、何と予想より深くて足が川底に着かなかった。


あれまー、バランスを失い、そのまま仰向けになって川に落ち、速い流れで4-5m 流された。


たちまち背中からウェーダーに冷たい水が入って下半身ずぶ濡れになり夢中で川からあがった。


車に戻り、ウェーダーを脱いで逆さまにしたら、ザーッとかなりの水が出た。



魚はいないし寒いし戦意喪失。帰ろうかと思ったが気を取り直し下半身ぐっしょりのまま釣り継続となった。



しかし、ほれぼれするような良い溜まりには、ことごとく魚信なし。




やがて、理由がわかった。 昨夜の雨でややぼやけているが、GWのせいか釣り人の足跡があった。




しかたがないので、竿をたたみ釣り人が入っていないだろうとおもわれるあたりまで、せっせと遡行した。



500mほど遡行して、立木にヒグマの爪痕がみえたりするあたり、かって大釣りをした良たまりへ到達し、ここでやっと良型野生化ニジマス、30cm、25cm 立て続けに釣れた。





さらに、すこし上流のボサ下で思いがけずオショロコマ1匹。おお。この10年間、この渓流でオショロコマを見たのは久しぶりだ。











攻撃的外来種ニジマスの侵入のため、すでにオショロコマは絶滅したと考えてきたので驚きだった。




その後、釣り人の入らないだろうポイントをさぐって、拾い釣りを開始。



































これは、少し前、産卵行動をおこなったとおもわれるメス。上流〜源流のいつきニジマスの多くはこのサイズで産卵をします。オスもこのサイズで性成熟します。




























































腹部に黒点が転移した個体。
















最終的に幼魚から尺越えくらいまでの野生化ニジマスを合計17匹釣って撮影しリリースした。













この渓流のはるか下流域は、一時期ニジマスの継続的放流が続いてやがて自然繁殖を開始したニジマスは、少しづつ上流域にも増え始め、とうとうもともとの住人であったオショロコマたちを完全に駆逐してしまった。




もともとはオショロコマしかいなかった渓流だ。いまや現流域にまでニジマスは侵入し、とうとう完全なニジマス川になって久しい。



この間、一般の釣り人の間でもニジマスによる自然破壊(在来の魚類の消滅など)が広く知られるようになった。



いまだ上流域に在来の自然が残っている水域には、特殊な一部地域を除き、地方自治体や釣りグループによるニジマスの放流は行われなくなっている。



しかしいったん消えたオショロコマが復活する兆しはなく、この10年ほどはオショロコマは見たことが無いため、私は絶滅したと考えていた。




今回、おもいがけずオショロコマ成魚1♀が釣れ、完全に絶滅してはいないことがわかった。




今後、侵入者のニジマスが消え、オショロコマが復活するのか、このままニジマス川として推移してゆくのか、慎重に様子を見て行きたいと思います。





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