オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

渚滑川水系サクルー川支流エダマサクルー川渓流魚調査2014

2014-07-29 20:34:30 | ニジマスによる被害
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 2014年、渚滑川水系サクルー川支流エダマサクルー川渓流魚調査

2014-6-21(土) 曇り

朝7時、朝食。泊まり客は私を含め僅か6名で今日の朝食はバイキングスタイルではなくお弁当。

朝8時、ホテル渓谷でつくってくれた大きなおにぎり2個を持って出発。

清水橋手前から右折して林道へ入り、エダマサクルー川調査に入った。

エダマサクルー川はサクルー川の支流としてはかなり大きく、2万5千の地図で事前に全流域を入念に調べたがいかにもオショロコマがいそうな川に見えた。

中流にひとつ、源流近くに二つの砂防ダムがある。中流のダムは道が荒れて到達するのは難しそうで、今回は最初から調査は割愛した。

林道に入ってゆくと松の植林地がしばらく続く。

すぐに、林道ど真ん中に大型ヒグマの生々しいウンコてんこ盛りがあり戦意をそがれる。ついさっきの物みたいで湯気が立っているように生々しい。







しばらく行くとまたドンと熊のウンコ。さらにしばらく行くとまたヒグマウンコ。




さらに、よくみるとあちこち熊ウンコだらけ。明らかにヒグマの縄張りを誇示する示威行動だ。まいったな。 





人ずれしたキタキツネも数匹いる。現地の人が餌つけしているのだろうか。ひどく馴れ馴れしい。








シマリスが車の前をぴゆーっと矢のように横切る。

林道のあちこちにおびただしい数の山鳩のつがい。車に驚き次々に飛び立つ。

ときどき林道から見える川はかなりのだらだら川でたまりは無く川岸の土砂崩れが目立つ。

中間地点で川に向かう道をみつけては数カ所入るが荒れ道で引き返す。



なんとか5-6箇所で川に出ると、どこも岸辺の植物相が貧弱でたまりがほとんどない単調な流れが続いていた。




川面への落下昆虫はほとんど期待出来ないオショロコマにとってはひどく住みにくそうな川だ。


なにか数cmの稚魚が一匹走るのが一瞬見えたのみ。あちこちさぐるが魚信なし。



河畔には色とりどりのルピナスが今を盛りに美しく咲き誇っていた。






ベニシジミとエゾシロチョウを撮影した。









林道が開けたところでアサギマダラ1♂発見、ふわふわとしばらく道案内するように車の前を飛んで、やがて遠くへ飛び去った。滝上でアサギマダラ目撃は初記録ではなかろうか。 

やがて林道は川から遠く離れ始めてしばらくの間、山間の道となるが最源流域で再び川に接近してゆき、最後に川を渡る橋がある。

橋にはピンクテープ。危険、侵入禁止のマークだ。



すぐ上にダムがあるので勇んでダム下を釣ってみたが生体反応まったくなし。





下流数百mにもう一基砂防ダムがあるはずで大いに期待されるのだがここからは見えない。

ピンクテープを車ですり抜けて強引に荒れた林道に侵入すると林道に倒れ込む太い風倒木が多く正に車すれすれでやっと通過できるところが続く。

崖からの落石や林道崩壊寸前箇所が続く。やばい、侵入しなければ良かったと強く後悔したが後の祭り。

やっとターン出来そうな場所を発見、もときたヒヤヒヤ道をまたもどる。

はるか下方に下流のダムがかろうじて見えた。

ヒグマが怖いが、意を決してピンクテープの箇所から川におり下流の砂防ダムまでえんえんと川を釣り下ることにした。

途中、川岸に堆積した流木がすごく、この川が想像を絶する暴れ川であることが推察できる。



そのせいか、ここぞというたまりがいくつかあったがまったく魚信なし。








こんなにもうっそうとした森の中なのにここは何故かまったく魚のいない死の川だ。何故だろう?

ヒグマの恐怖が最高潮に達した頃、やっとダムが見えた。わくわくしながらダム下をさぐったがウソみたいにまったく魚信なし。




どうも理由はよく分からないがエダマサクルー川は今現在ほとんど魚無し川、死の川と言っても過言ではなさそうである。

この手の調査の常だが、魚がいることの証明は比較的容易だが、いないことの証明は一般的に限界がある。私がおおざっぱに調査した結果であることを念頭においていただければ幸いです。

オショロコマはもちろん、魚そのものがいなかったのは残念だが、野生を感じることは十分に堪能できた。

しかし、下流域はともかく、上流域の自然や渓相は当初オショロコマ多産を強く予想させるものであった。

それにもかかわらず死の川みたいに魚類が見られない理由はいったい何だろう。不思議だ。

私はこの渓流に入ったのは今回が初めてなので過去にどの程度魚がいたのかなどの情報を持っていない。どなたかご教示いただければありがたいと思います。

唯一、私が知る限りでは、鍛治英介氏の名著、続・北海道の湖と渓流 51P にエダマサクルー川について、『 この支流は比較的流域が長く水量も適当にあってニジマスの好釣り場。清水橋をわたって間もなく右に入る林道は、支流沿いに上流へ続き、入渓には便利だ。』との記載があるのみである。

     


   

     この項、続く。






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