ハブ ア ナイス doi!その2

2024年。今年はどんな年になるかなあ。とりあえずしっかり遊ぼう。
日々のこと、つらつらと書きます。

doironの修二会2

2021-03-25 21:06:47 | ウォーキング

入江泰吉の旧居があったのですが、
ここには入らずに二月堂を目指します。

道はちょうど東大寺の北側、
いわゆる建物の裏側を通ってゆきます。
昔丁度このあたりでオス同士の鹿が
大げんかしているのを見たことがありますねえ。
あのときは二月堂からの帰り道でしたね。

そして今はというと、
気になる看板を見かけました。



そうかあ、正倉院はここにあったのかあ。
子どものころには見に行っているかもしれないが、
今になってその場所をはっきりと
確認したのは初めてだ。



正倉とは大きな寺の蔵を表す意味なんですが、
むかしは大きなお寺にあったものが廃れて、
いまは東大寺のここが唯一の正倉となっており、
正倉院と言えば東大寺の倉庫
という風に固有名詞化しています。

校倉作りという建物で、
校木(あぜき)を組み合わせて作られており、
湿気が高いと壁の木がふくらんで外気と遮断し、
乾燥していると木が縮んで新鮮な空気を
取り入れるという構造なので
中に入っているものを快適に
保護するという建物です。
なのでこの建物も平成9年に国宝になっています。

で、ここに何が入っているかというと、
国宝などが確認されてるだけで
9千点以上といわれています。

代表的なものでは
鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)
なんかもあります。
でもねえ、doironが一番みたいのが
「蘭奢待」です。

天下第一の香木といわれ、
これまで織田信長なんかが
切り取ったといわれています。

目録では「黄熟香」と記されていますが、
「蘭奢待」といわれています。
この文字にも秘密があり「蘭奢待」の中には
「東・大・寺」の文字が入っています。
ああ、これを眺めて香りを嗅ぐだけでも
できないかなあなんて思うのです。

ほかにも西域やペルシャからの
輸入品なんかも多くあり、
この正倉院がシルクロードの
東の終点ともいわれています。

ああ、こんなところに入れるのかなあ
と思えばとんだ大間違い。
貴重な螺鈿の琵琶をビンビン弾くとか
ガラスのコップでお茶を飲むとか
なんか決してできません。

昔は天皇陛下が名前を入れた紙を
扉に巻き付けて封をしていた
というようなところです。

まあ遠目ですが建物が見れるだけで
“よし”としなければならんでしょう。

では再度鹿がたむろしている広場の横を通り、



ここが入り口というところから入ってゆき、
100mほどの通路を過ぎれば見えてきました。



これが正倉院の建物です。



ああ、むかし教科書で見たのと同じですねえ。
感動しますよ。
そんな景色を見ながら、
もし地震でも来たらあとの点検が
大変やろなあとか変に思います。

今は多分宮内庁が管理しているのでしょう。
いやあ、良かった良かった。
最初は行こうとは思っていなかった
ところに行くことができました。

さあではまた鹿がたむろする芝生の横を通り、
二月堂の方に向かって行きましょう。



あれ?ここには大きな建物の
礎石が残っていますよ。



そこに立っている石の案内を見ると
東大寺講堂阯と書かれています。



僧侶たちが集まり仏教研究・講義を
行うために用いられるたてもので、
東大寺とつながっていたといわれています。

しかしいくさ等で三回消滅したそうで、
三回目以降は建てられたりはしていません。

東大寺というのはとても大きなお寺です。
そこが抱える様々な歴史の痕跡が
このあたりには山のようにあるんですね。
そんな講堂跡を抜け、
さらに山焼きされた若草山の
方角へと歩いて進んでいくと、



緩い階段のある二月堂への
参道に入ってゆきます。

続く

コメント
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