愛を耕すひと

史実に基づいた小説を原作に撮られた映画ということで、興味を持って見に行きました。
場所はデンマーク、長年不可能とされていた広大な荒野の開拓にのりだした、退役軍人のケーレン大尉。
開拓は過酷で厳しいものです。加えて、有力領主があの手この手で、開拓を阻止しようとします。そこには残酷な殺人もあります。日本も昔は、非常なお殿様や領主がいました。どこの国にもそういう人がいて、正しい人が報われないことがあります。途中の正義は殺され無視されて、最後に認められたとしても、死んだ人は蘇らない。過酷な荒野にジャガイモが実り、国王からも貴族の称号を与えられますが、その時には、心を通わせていた女性はおらず、一緒に暮らしていた少女は結婚をして彼のもとを去ります。一人になったケーレン大尉はせっかく耕した土地を離れていきます。強い意志を持って開拓に臨み、成し遂げても、心は満たされることがなかった。違う人生の価値を求めてこの土地を去ります。感動とも違う感情がわいてきて胸が熱くなりました。