この50話も内容盛り沢山の回だ。
王様の「チャングムを自分の主治医官する」命令は、大きな波紋を起こす。
あの皇后さえ、「医女などが・・・」って言ってるから、当時では考えられない人事のよう。
待ち合わせの場所に手ぶら?でやって来るチョンホ。
二人で船に乗り、まずは済物浦(ジェムルポ)を目指す。
オ・ギョモの後任に納まり右議政に昇格した元左賛成は、チョンホの残した辞表を見て、すぐさま連れ戻すよう命じている。
チャングムの置手紙を見て嘆くトックおじさんと字が読めなくても完璧な状況把握をするトック妻w
船上で対照的な二人の会話
「怖いかい?」
「わくわくします。」
「わくわくか・・・」
「怖くないかい?」
「うれしいです。」
「胸がいっぱいです。」
「温もりを感じます。」
「私は怖い。」
「これが一夜の夢ではないかと思える。」←チョンホニシタラ カナリ ショウドウテキナ ケツイデノ コウドウダッタノカ?
内医院(ネイウォン)でも左議政で都承旨(ドスンジェ)のイ・グァンヒが怒ってる。
「医官を無視し、私を無視し・・・『経国大典』を無視すると言う事だ。」
「阻止すべきだ。」と
御医女様は本人が断れば済むと責任者にしては軽い判断をするが、ビソンは内医院の体系を崩す命令だと、更に「私や医官様達の立場が無くなります。」←ハッ?
ウンビもえらく反感をもったようで気に入らないと・・・
チボク奉事の医官とはなんぞ?講釈・・・「病人の信頼を得て、病を治すのが医員本来の仕事です。」
「なら、殿下がチャングムを信頼するのは当然なのに・・・」←(゜-゜)(。_。)ウンウン
シン教授とウンベク先生、返す言葉もなく考え込んでいる。
皇太后様も動き出す。
「殿下を止めるのが皇后の務めでしょう・・・」
「論ずる価値もない。」
「私も言うから、殿下の意思を曲げて下さい。」と皇后を叱る。
赤服会議・・・
懐かしい内禁衛(ネグミ)長も出席w
対質会議でMCを務めた大司憲、あの時はなんとなくオ・ギョモをかばっていたようにも感じたが、今はイ・グァンヒに取り入っているらしく、「殿下の側に人を植えるミン・ヂョンホの企みです。」とかぬかしてる。
左議政イ大監と大司憲は、その医女とミン・ヂョンホは右議政大監側の人間だとか殿下の命令に従うのかとやり込める。
しかもこの場に姿を見せない副提調(チョンホの事)を誹謗する。
右議政は「チョンホは密命を受けた」とでも言って誤魔化したのか?、「大臣が王室の顔色を伺い、承旨(チョンホの事)が密命を受ける・・・これでは国や王室の威厳が保てませんぞ。」といやみまで言われてるw
会議が終わり戻ってみれば、当のチョンホと渦中のチャングムが一緒だと言う知らせに仰天する右議政と内禁衛長・・・
二人はもちろんの事、自分達や殿下までもが追い込まれ首を切る事になると・・・
右議政が自ら動く・・・
チャンドクさんもトック妻からチャングムの駆け落ちを聞き驚いている所にやって来たシンビがもたらした主治医官の話で更に仰天する。
その頃、肝心の二人は・・・
「全てを捨てねばなりません・・・それでいいのですか?」
「として暮らさねばならないかもしれません・・・それでいいのですか?」
「その手に土をつけなければなりません・・・それでいいのですか?」
「草木で飢えをしのぐ事になるかもしれません・・・それでいいのですか?」
「後、どれだけ確認すれば満足かい?」
「いいよ。 全て構わない。」
「私のせいなのに?」
「だから、いいんだよ。」←クゥ~~ッ
チャングム、自分から手を差し出してるw
しかし、次の渡し場で追っ手が・・・
チョンホの命令一過動いてくれてた有能な部下さんが引き止める。
「私は全ての職分を捨てた。」
「頼む。 道を空けてくれ!」
「私はもう両班(ヤンバン)でもお前の上官でもない。」とチョンホ、半分泣きが入って懇願。
そこへ、水戸黄門じゃない右議政登場。
「一体、何のまねだ。」
「主治医官に任命された医女を連れ、承旨が何をしておる!!」←ハツミミノ チャングムハ オドロイテル・・・
「ついて来い!」
「私はそんな事を教えたか?」
幼い時からチョンホを知っている右議政の命令をさすがにはねのける事ができなかった・・・
「自分を滅ぼし、我々まで窮地に追い込みたいのか?」
「我々を信じて退いた者達も復職した。」
「たった一人の女の為に彼らを皆殺しにするのか?」
「急いで戻るべきだ。 それだけが我々全員が助かる道だ・・・」と右議政、必死の説得。
「時間を下さい。」
「少しで結構です。 ・・・少しです。」とチョンホ。
折角、二人きりで部屋で話しても外に丸聞こえw
部屋を出たチョンホ「ついて来て・・・」とチャングムを連れ出す。
ここに至ってチャングムも事の大きさに気がつき・・・←オソ
「お戻り下さい。」
「自分の事しか考えていませんでした。」←ダヨネ~
チャングムの言葉が聞こえなかったかのように
「ここは薬房にするにはいいなぁ~」
「あそこは書堂(ソダン)に・・・」
「他でもなくナウリ(まだこう呼んでるwもうヨンガムなのに・・・)の将来の邪魔をする訳には・・・」
また聞こえてない振り?
「裏は山で、川が流れている・・・『背山臨水』かぁ~」
「裏山は緑が茂り、薬草を刈れるはずだし、村は静かだから子供を教えるのにとてもいい。」と、更にチャングムの子供の頃の話を唐突に聞きだすチョンホ。
「今じゃないと・・・」
「今じゃないと・・・そんな夢も見れなくなる。」←コレカラノ チョンホノコト カンガエルト コノセリフ オモイ・・・ウ~~ン
「さぁ、早く。」と手を差し出すチョンホ・・・
その手を取りながらも、チャングム「でも・・・行けません。」と首を振る。
いい年した、否、大人の二人の恋路が思い通りにならないなんて・・・
結局、二人揃って右議政の前に・・・
チャングムには固辞を、チョンホにはこの件の揉み消しに全力を尽くせと命じ、右議政は先に戻っていく。
引き戻される船上でチョンホは主治医官になるようチャングムに諭す。
チャングム本来の姿の戻り、歴史になかった事をやり遂げろとそのために自分は宮に戻るのだと・・・
チャンドクもまた、医女として自分の仕事そのもので認めてもらいたかったと語り、一日だけでもいいから、死んでもやり遂げてと懇願する。
悩むチャングム・・・
翌朝、すぐのヨンセンに呼ばれ、今度は固辞するよう説得される。
ミン最高尚宮も切羽詰った状況だとチャングムに言い聞かせる。
内医院でも、左議政が「医女などが生意気に僉正(チョムジョン)や判官(バンゴァン)を差し置いて・・・これは倫理に反する。 あってはならぬ事だ。」
「お前が固辞すれば後は私が何とかする。」と
皇后様はまたまた自分の至密尚宮になれば殿下も反対はできないとせまるし・・・
どうするチャングム・・・?
大殿前では多くの大臣や儒生がかしずき、王様の命令の取り下げを願う陳情をしている。
朝鮮は身分と男女の位階の上に建っていて、今回の王命は国が根底から揺がせると再考を願い出る重臣たち。
王様は世宗(セジョン)王がのジャン・ヨンシンに四品の地位を与えた話を引き合いに出し、何が揺るぐと言うのだと反論。
更に重臣たちには痛い一言・・・
「医術を施す者として、勢力に惑わされることなく余を守ってくれるだろう。」と
「お前を信じてわが身を託す。 余の主治医官になれ。」との王様の言葉を、チャングム・・・受ける。←イイノカナァ~
驚きを隠せない重臣たち・・・
右議政はチョンホに問いただすが、チョンホは反対する理由がないと譲らない。
士林(サリム)派として一時追放されていた有能な人材をこれまで地道に復職させてきたが、彼らも猛反対だった。
孤立するチョンホ・・・
左議政イ大監はむしろ好都合だとほくそえむ。
「右議政派の大臣達もミン・ヂョンホを慕う儒生たちも背き始めて、結局自滅して医女の件も解決するはずだ。」
内医院ではシン教授が辞表を出す。
シン教授の前で膝を折り頭を下げるチャングムに「患者の信頼されない医員は医員ではない。」
「だから辞表を出しただけだ。」と言いながらも「私の手助けまでは期待するな。」
「意図した訳ではないだろうが、お前によって私は崩れた。」
ウンベク先生からも「支持まで得ようとはするな。」とばっさり。
ウンビも「これは医官様たちを侮辱して、私達を侮辱する事よ。」とえらくご立腹。
ただ一人庇うシンビの奮闘も空しく、内医院では抗議の意を込め、皆が辞表を出す事に・・・
王様の元に皇太后も訪ね「これは朝鮮の法道にあってはならないことです。」
「世話医女でいいのです。」
「それを主治医官とは・・・取り下げて下さい。」と直訴。
皇太后と皇后のそれぞれの世話尚宮が、ヨンセンが部屋で王様とチャングムを会わせたと注進。
早速、ヨンセンが呼び出される。
何か企む事があって、王様とチャングムを独対させたのだろうと追求する皇太后。
退出後、破水して気を失うヨンセン。
前期破水は陣痛が起きる前に、分娩時赤ちゃんを送り出す潤滑液ともなる羊水が出てしまうので難産になる。
まして風熱(高血圧症)のヨンセンにとっては、出産そのものにかなり危険が伴う。
8ヶ月目の早産とも重なり、何度も意識を失いつつも、チャングムの適切な処置で、願い叶って女の子を産む。
なかなか出血が止まらず、シンビの湯薬を頼むチャングム。
ウンビやチョボク、チョドンはおろおろするばかりで役にたってないw
シン教授やウンベク先生達も部屋の外で待機するが、男子禁制だし・・・
心停止してしまうヨンセン。
「あなたを死なせてまでやりたくない!」
「私が悪かったわ~」と泣きながら必死に心マッサージをするチャングム。
原語では、この時は淑媛(スグォン)ママではなく、「ヨンセガ~」と何度も呼びかけている。
一命を取りとめたヨンセン・・・
放心状態のチャングムはチョンホに告げる。
「固辞します。」
「私は人を助ける医員です。」
「人を殺したくはありません。」
「私の志はそんなものではありません。」
淑媛の無事な出産にまつわるチャングムの功労が、また宮中に伝わる。
チャングムは王様に命令の取り下げを願い出る。
そこに「慶源大君(キョンウォンテグン)が大変です!」との急報が・・・
皇后様、「私の息子が? なぜ?」と目を剥く。
大騒ぎの収拾がつかないうちに第2波?
のんびりできない怒涛のドラマ終盤の展開だ・・・
rukoさんのリンクのお蔭で当方の閲覧カウンターが上がりましたw
ありがとう!!
字幕版の訳、吹き替えの台詞よりグッグと来る時が確かにありますw
私なりのこだわりで必ず地上波放送を見てからupしてるんですが、吹き替え版は台詞で事情説明とかをさりげなくしていて、それはそれですごいなぁ~と感心しますが、字幕版の訳、たぶん直訳に近い表現はいじらない分、迫力があるのかも・・・
年齢の推測は史実の己卯士禍で趙光祖が処断された年代とドラマ上のアヒル事件を張り合わせる程度のことですがw
中宗の御世の話なので、かなり把握できてると思ってます。
初見の時も終盤はチャングムより、中宗とチョンホが見せてくれたそれぞれの「愛」の姿に見入りましたが、「大長今」拝命(チャングム37歳)に伴うチョンホ(45歳)の流刑は、いろんな意味で唸りましたw
rukoさんのエントリ、ファンの一人として楽しみにしてます!
やっぱり48回からあと、すっごく違和感がありまする……そんななか勝手にぐるくんさんとこにリンク貼ってなかなかあいさつにこなくてごめんなさい。
チャングムって復讐のあとの「志」ってなんだったんですかね。結局なんか周りからワイワイ言われてじゃ、王様の主治医を受けます、みたいな感じになってしまったように私には見えてしまって。
復讐を遂げるために皇后様だけじゃなくヨンセンも「利用した」とみなされても仕方ないわけで、皇太后様はあんなこと、明らかに後ろ盾もなさそうなヨンセンに言ったりして相当オトナゲないんですが、もうひとつ考えが及んでいないような。
考えた結論が駆け落ちだとすると、愛するチョンホのキャリアを奪うことになるわけだし、どっちみちなんだかにゃーと思ってしまいます。
ココにきて字幕版を読むとカットされてない厚みがあるぶんそれぞれの葛藤があるように感じられていいですね。イクピル先生の「私は崩れた」(字幕)っていうのと「私はすべてを失った」(吹き替え)じゃ全然違うと思うし……。